SAKE BREWERY — MIE
小川本家
紹介
三重県津市河芸町一色に所在する、1868年(明治元年)創業の酒蔵です。米を洗う工程から瓶詰めに至る全工程を丹念な手作業で行う伝統的な酒造りを掲げています。現在は4代目店主自らが酒造責任者(杜氏)を務め、地元・三重県産の米や鈴鹿山系の伏流水を用いて仕込んでいます。醸される酒は、濃醇な飲み口と若干の酸を感じさせる爽やかな味わいが特徴です。代表銘柄には、旨みとコクを備えた純米吟醸「伝」、冷やしから熱燗まで幅広く味わえる純米酒「八千代」、微量の炭酸ガスを含む純米にごり酒「冬の白」、地元の旧村名(豊津村)にちなんで命名された「豊津郷」などがあります。また、酒造りの工程で採れる酒粕を活用した手作りの「奈良漬」の製造・販売も行っています。
歴史
小川本家は、明治元年(1868年)に創業した酒蔵です。現在は三重県中部、伊勢湾にほど近い津市河芸町一色に蔵を構えており、近鉄名古屋線の豊津上野駅から徒歩で行ける距離にあります。
経営は代々小川家が引き継ぎ、現在は4代目にあたる小川増人氏が代表を務めています。自ら酒造りの責任者を兼ねて指揮を執るようになってから15年余りが経ち、現在は純米酒だけを製造する方針を貫いています。
蔵のある河芸町一色は、かつて豊津村と呼ばれた土地です。代表銘柄のひとつ「豊津郷」は、この旧村名にちなんで名づけられました。三重県酒造組合からは「小さな小さな酒屋の手造り」と評される規模の蔵であり、地域に根ざした酒造りを続けています。
日本酒に加えて、酒造りで生まれる酒粕を用いた奈良漬の製造販売も自社で手がけています。塩漬けにした瓜やきゅうり、すいか、なす、守口大根などの野菜を、自家の酒粕と三温糖だけで漬け込み、保存料は一切使用していません。漬け込み用の酒粕自体も貯蔵タンクで1年以上常温熟成させたうえで用い、さらに漬け込みの途中で酒粕を計6回入れ替えるため、完成までに最低でも3年を要する昔ながらの製法を守り続けています。
酒造り
小川本家では、米を洗う工程から瓶詰めに至るまでの酒造りの全工程を、すべて手作業で行っています。小さな蔵だからこそできる、ひとつひとつの工程に目の行き届いた丁寧な仕込みを大切にしています。
洗米・浸漬を終えた米は蒸米に仕立てたのち、麹づくり、酒母づくりへと進みます。酒造りは古くから「一麹、二もと、三つくり」といわれ、なかでも麹づくりは香りと味を大きく左右する最も重要な工程として、細心の注意を払っています。酒母では酵母を純粋かつ大量に育成し、そこへ蒸米・麹・水を三段階に分けて加える三段仕込みでもろみを育てます。
約20日間の発酵を終えたもろみをしぼり機にかけ、新酒と酒粕に分けます。搾ったままの生の原酒は「しぼりたて」「あらばしり」「たれくち」などと呼ばれ、火入れ(60℃の加熱)をしたのちタンクでじっくりと貯蔵熟成させます。出荷の際にはきき酒と成分値をもとに調合・ろ過して味を整え、瓶詰めの際にも火入れ殺菌を行っています。
仕込みには、地元・三重県産の米と鈴鹿山系の伏流水を用いています。代表銘柄「伝」には三重県産の酒造好適米「神の穂」を使い、精米歩合60パーセントまで磨いた米を協会901号酵母でていねいに醸しています。こうして生まれる酒は、濃醇な飲み口にほのかな酸味が調和した、爽やかな味わいに仕上がっています。
蔵データ
代表銘柄
- 伝
- 八千代
- 冬の白
- 豊津郷
伝:「秘伝」「伝承」「伝統」「伝説」を掲げる吟醸造りの純米吟醸酒です。三重県産の酒造好適米「神の穂」を精米歩合60パーセントまで磨き、協会901号酵母でていねいに醸されています。同じもろみを搾り、加水せず生のまま瓶詰めした純米吟醸生原酒「伝 しぼりたて」(アルコール分17度)がこの「伝」のベースとなっており、アルコール分16度に仕上げられた酒は米本来の旨みとコクを備えながらも後味は辛口にまとまった、小川本家を代表する銘柄です。
八千代:小川本家の酒質の中でちょうど中間に位置づけられる、アルコール分14度の純米酒です。冷やしから熱燗まで、幅広い温度帯で楽しめるのが持ち味です。日本酒度3.0のコクのある辛口に仕上がっており、会社概要にも記される小川本家の代表銘柄のひとつに数えられています。
冬の白:純米生原酒の製造過程でできる沈殿物、滓(おり)を採り出してそのまま瓶詰めした純米にごり酒です。アルコール分は14度、日本酒度3.0で、微量の炭酸ガスを含んでいるため、口に含むとかすかな荒々しさが感じられます。要冷蔵で扱われる、小川本家ならではの一本です。
豊津郷:蔵のある河芸町一色のかつての村名「豊津村」にちなんで名づけられた、アルコール分14度の純米生酒です。搾った純米生原酒を低温でじっくりと貯蔵熟成させたのち、加水して生のまま瓶詰めしています。搾りたてならではの軽やかさを残しつつ、飲みやすく仕上げられた辛口の一本です。
見学・購入
なし
電話・ファックスによる注文を受け付けており、全国に発送しています。送料はヤマト運輸の運賃表に準じ、要冷蔵の商品はクール便で届けられます。1回の注文数量には上限があり、1800mlは6本、720mlは12本、300mlは20本までとなっています。日本酒に加えて、酒粕を使った自家製の奈良漬も取り扱っています。
蔵は近鉄名古屋線の豊津上野駅から線路沿いに南西へ進んだ先、豊津小学校のすぐ近くにあります。車で訪れる場合は、国道23号線の「一色交差点」を南東に折れ、1ブロック目を右折して約400メートル進んだ左側です。
見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。
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出典
sakenomy.jp / sakedata.jp / ogawahonke.com / mie-sake.or.jp / gi-mie.jp
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