本文へ移動

髙祖酒造

代表銘柄:千寿

岡山県

OKAYAMA

1830年創業

天保元年(1830年)創業の岡山県瀬戸内市牛窓町に所在する酒蔵です。代表銘柄は「千寿」。古くから瀬戸内海の要港として栄えた牛窓で、江戸時代より「備中屋・高祖の酒」として地元の人々をはじめ西国大名や朝鮮使節、航路を行き交う人々に親しまれてきました。酒造りには岡山県産の備前米(朝日米など)と吉井川の伏流水を使用し、熟練した杜氏の技術によって醸造されています。

燗でも冷やでも甘からず辛からず、飲み飽きしない「うまくち」の酒質が特徴で、広島国税局清酒鑑評会の燗酒部門では千寿「上撰」が平成27年以降に計10回優等賞を受けています。また、「千寿」をベースにした「白桃酒」や「マスカット酒」といった果実リキュールの製造も行っています。関町にある江戸時代からの発祥蔵(主屋や煙突など)は、2007年(平成19年)に国の登録有形文化財に登録されています。

髙祖酒造の歩み

髙祖酒造は、天保元年(1830年)に創業した岡山県瀬戸内市牛窓の酒蔵です。屋号は備中屋で、両替商なども営んでいた家が、江戸後期の牛窓が栄えていた時期に酒造株を取得して酒造業を始めました。牛窓は瀬戸内海に突き出した半島状の地形と播磨灘への出入り口という立地から、海上輸送が主役だった江戸時代に大いに繁栄した港町で、朝鮮通信使の寄港地にもなりました。町の人々をはじめ、西国大名や朝鮮使節、内海を行き来する人々に、牛窓・備中屋・髙祖の酒「千寿」として親しまれてきました。

発祥の蔵は、牛窓港に近い関町のあたりにあります。建築は天保年間にさかのぼり、主屋は明治25年頃に改築されました。酒蔵は酒造工程に応じて空間が規則的に振り分けられ、棟を違えた蔵が連なる形になっています。格子窓の母屋、赤レンガの煙突、白壁の酒蔵が今も残り、平成19年(2007年)10月2日に国の登録有形文化財に登録されました。主屋は木造2階建て、入母屋造で本瓦葺き、正面2階は海鼠壁に黒漆喰塗の酒造家らしいたたずまいです。煙突は蒸米用の竈の煙突で、昭和前期(1932年頃)の煉瓦造り、高さは約15メートルあります。

上部の東面と西面には銘柄の「千寿」の文字が記され、牛窓港の「赤煙突」として親しまれています。

現在の蔵元の所在地は、瀬戸内市役所牛窓支所の前にある「千寿蔵」です。敷地は約3,000坪あり、酒蔵のほか、庭園、塩竃神社、史跡の神功皇后腰掛石などがあります。牛窓神社の春秋の祭りでは、敷地が神輿の御旅所になります。毎年10月第4日曜日の秋祭りでは、腰掛石の前で、朝鮮風の珍しい衣装をまとった二人の童子による岡山県指定の無形民俗文化財「唐子踊」が、清酒「千寿」とともに奉納されます。

牛窓は1970年代後半から1990年代前半にかけて「日本のエーゲ海」のキャッチフレーズのもとで観光が盛り上がった町で、そうした移り変わりの中で、髙祖酒造は牛窓でおよそ200年にわたり、燗でも冷やでも飲みあきしない「うまくち」の酒「千寿」を醸し続けています。2026年時点の代表取締役は髙祖淳三氏で、創業以来「旨い酒づくり」をモットーとしています。

鑑評会では、広島国税局清酒鑑評会の燗酒部門で、千寿「上撰」が優等賞を受賞しています。受賞は平成27年から令和元年までの5年連続と、令和3年から令和7年までの5年連続で、令和2年を除いて毎年、計10回です。岡山県酒造組合が主催する岡山県清酒品評会では、平成19酒造年度から令和元年度までの間に金賞を計7回受けています。

純米酒部門で「千寿」が平成19・21・23酒造年度に、「千寿 純米酒」が平成30年度と令和元年度に金賞、平成27年度に新設された一般酒部門で「千寿 うしまど」が平成27年度に、「千寿 うまくちの酒」が平成30年度に金賞でした。ほかに、令和5年4月18日に丹波杜氏組合の主催で開かれた第102回丹波杜氏自醸酒唎酒会の普通酒の部で、川田亨杜氏の出品酒が丹波杜氏組合長賞を受賞しました。

酒造りの特徴

原料米は、岡山県産の朝日米やアケボノを主に使っています。自主流通米を専門業者に委託して精米しており、純米吟醸酒は岡山県産朝日米を55%まで精米し、純米酒は岡山県産朝日米だけで醸します。仕込み水には、吉井川の伏流水である水道水を濾過して使っています。

仕込みは、清酒づくりに最も適した寒造りに徹し、新年から蔵入りして、春先に一番搾りの新酒を出荷します。もろみは三段仕込みで、初添え、仲添え、留添えと量を増やしながら進め、二日目は酵母の増殖を促すために仕込みを休みます。一本のもろみを仕込むのに四日かかります。留添えからおよそ20日で搾り、主に自動圧搾機で上槽します。純米酒などはアルコールを添加しません。

搾った酒は、清澄と香味の調整のために少量の活性炭を加えて濾過します。火入れは蛇管やプレート式の熱交換機を使った熱殺菌で、温度は62〜65℃です。貯蔵して熟成させた酒を複数のタンクから調合して酒質をそろえ、瓶詰め前にもう一度、少量の活性炭で濾過します。原酒で出荷するものを除いて割水でアルコール分を約15%に調整し、生酒や生詰めを除いて約62℃の瓶燗をしてから、防腐剤などを使わずに詰めます。

上撰と蔵元原酒は「伝承四段仕込み」の酒で、このほかに特別本醸造、純米吟醸、純米酒、吟醸生詰原酒などがあります。秋には純米吟醸のひやおろしを期間限定で出荷します。国宝の太刀「無銘一文字 山鳥毛」をデザインしたボトルの純米吟醸もあります。また、清酒「千寿」をベースにした清酒リキュールの白桃酒とマスカット酒もつくっています。

代表銘柄

千寿

蔵の代表銘柄で、牛窓の港町で江戸時代から親しまれてきた甘からず辛からずのうまくちの酒です。上撰は「伝承四段仕込み」で、岡山県産アケボノを使い、広島国税局清酒鑑評会の燗酒部門で優等賞を10回受賞しています。純米酒は岡山県清酒品評会で金賞を受けています。ほかに特別本醸造、岡山県産朝日米を55%まで精米した純米吟醸、「唐子踊」の名を冠した純米吟醸、国宝の太刀「山鳥毛」をデザインしたボトルの純米吟醸などがあります。

見学・購入

蔵見学
あり(要事前確認)
直売所
蔵元の店頭で販売しています。営業時間は9時から17時、休業日は日曜・祝日で、土曜は不定休のため事前の確認をおすすめします。電話やメールでの注文も受け付けており、近隣では瀬戸内キラリ館、牛窓オリーブ園のオリーブショップ、祇園商店などでも取り扱いがあります。
補足
酒蔵見学は電話での事前予約制で、蔵内の見学ときき酒ができます。所要時間は30分ほど、受け入れは20名までで、予約は1週間前までに入れてください。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

蔵の基本情報

所在地
岡山県瀬戸内市牛窓町牛窓4943-1
創業
1830年
公式サイト
www.kouso-senju.co.jp

出典

sake-times.com / okayama-kanko.jp / sakedata.jp / tiki.ne.jp / kouso-senju.co.jp / okasake.com / bunka.nii.ac.jp / nta.go.jp

本ページは自動収集した情報を編集したものです。公開資料に基づく記事で、現地取材・実飲による評価ではありません。内容に関するご指摘はお問い合わせへお寄せください。