SAKE BREWERY — NIIGATA

逸見酒造

新潟県佐渡市長石84-甲 1872年創業

紹介

1872年(明治5年)創業の、新潟県佐渡島で最も小さな酒蔵です。代表銘柄である「真稜(しんりょう)」の名称は、佐渡に配流された順徳上皇の「真野御陵」に由来し、地元では「しんりょうさん」の愛称で親しまれています。「素顔の美酒」をモットーに掲げ、一回に人の目が届く量しか仕込まない手作業を中心とした酒造りを行っています。仕込み水には敷地内の地下から湧き出る地下水を使用し、色を抜く活性炭ろ過を最小限に抑えることで、米本来の旨味や出来上がりそのままの味わいを大切にしています。また、佐渡島内で唯一となる伝統の「山廃仕込み」を手がけているほか、フルーティーな香りと米の柔らかな旨味が特徴で全国的にも知られる人気ブランド「至(いたる)」を醸すなど、小規模蔵ならではの丁寧な手仕事と新たな挑戦を続けています。

歴史

逸見酒造は1872年(明治5年)、明治維新後の自由な気風に満ちた時代に、佐渡・真野の地で創業しました。稼業として農業を営んでいた初代が、収穫した米を自ら加工して酒を造ったのが始まりとされています。

かつて佐渡島内には200を超える酒蔵が軒を連ねていましたが、時代とともにその数は減り、現在稼働しているのはわずか5蔵です。逸見酒造はその中でも最も小規模な蔵元として知られ、一回の仕込みも人の目が届く範囲にとどめる、家族的な酒造りを守り続けています。

代表銘柄「真稜」は、鎌倉時代の承久の乱に敗れて佐渡へ配流された順徳上皇の眠る真野御陵に由来する名で、地元では「しんりょうさん」の愛称でも呼ばれています。中でも普通酒は、飾らない日常の晩酌酒として長く親しまれてきました。

現在は5代目の逸見明正氏が杜氏を務めています。県外の研究機関や埼玉・栃木の蔵での修業を経て佐渡に戻り、とりわけ純米蔵での勤務から多くを学んだといいます。明正氏と先代である父親はともに酒をあまり嗜まないことを公言しており、「飲めないから、酒の味にしっかりこだわることができた」と振り返っています。

同蔵が全国的に知られるきっかけとなったのが、純米酒「至」です。2015年、日本テレビの人気番組「嵐にしやがれ」で紹介されたことをきっかけに全国的な注目を集め、一時は品薄が続きました。小さな蔵の丁寧な酒造りが、思いがけない形で全国区の評価につながった出来事です。

酒造り

逸見酒造は、佐渡島内で稼働する5蔵の中で唯一、伝統製法である山廃仕込みを手がける蔵元です。仕込み量は目の届く範囲にとどめ、蒸米や麹づくり以降の工程は手作業を中心に進めています。麹は味をしっかり酒にのせるため、通常よりやや長めに出麹させるのが特徴です。普通酒であっても酒造好適米を用いる点は珍しく、山田錦・五百万石・越淡麗を用途に応じて使い分けており、近年は越淡麗の使用比率が高まっています。

仕込み水には敷地内の井戸から汲み上げる中程度の硬水を使用し、地下の貝殻堆積層に由来するカルシウムなどを含みミネラル分が豊富です。この水の特性を生かし、酒の色を抜く活性炭ろ過をできるだけ行わない方針を貫いており、大吟醸や純米吟醸の一部では炭を全く使わない仕込みも行っています。搾ったそのままの色と香りを残す「素顔の美酒」がこの蔵のモットーです。

現在は熟成酒造りにも挑戦し、越淡麗の可能性をさらに追求しています。

蔵データ

所在地

新潟県佐渡市長石84-甲

創業

1872年(新潟県)

公式サイト

henmisyuzo.com

代表銘柄

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佐渡:「佐渡」を冠する商品群で、金箔入りの本醸造「佐渡金山」や特別本醸造「佐渡の赤鬼」などがあります。このうち佐渡観光の土産としても知られる「佐渡金山」は、五百万石を60%まで磨き、アルコール分15度、日本酒度+4〜5、酸度1.2〜1.3と、やや辛口ですっきりとした飲み口に仕上げています。金箔をあしらった華やかな仕立てで、佐渡を訪れた記念や祝いの席で親しまれています。

真稜:逸見酒造の代表銘柄で、順徳上皇が眠る真野御陵に由来する名を持ちます。敷地内の井戸から湧く中硬水を仕込み水とし、活性炭ろ過を極力抑えることで搾りたてそのままの「素顔の美酒」を追求しています。山廃仕込みの純米大吟醸は越淡麗を50%まで磨き上げ、米の旨味とコク、酸のバランスが心地よい辛口に仕上がり、燗酒としても支持されています。普通酒は日常の晩酌酒として地元で親しまれています。

:商品ごとに原料米を使い分けているシリーズです。純米酒は佐渡産の五百万石を60%まで磨いて仕込み、純米吟醸には越淡麗や山田錦を用いています。白ワインのようなフルーティーな香りとさわやかな飲みくちが持ち味で、純米吟醸生酒や瓶内二次発酵の純米にごりなど、季節ごとに表情の異なるラインアップを展開しています。

見学・購入

蔵見学

あり(要事前確認)

直売所

敷地内に直売所があり、贈答用の日本酒や佐渡土産としての発送にも対応しています。

補足

住所は新潟県佐渡市長石84-甲、電話は0259-55-2046です。両津港から車で約30分、最寄りのバス停「長石」から徒歩5分の距離にあり、駐車場は5台分あります。蔵見学・試飲は無料ですが要予約です。営業時間は8時30分から16時30分です。酒造期など時期により対応が異なる場合があるため、事前にお問い合わせください。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

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出典

japansake.or.jp / sakenomy.jp / sake-times.com / henmisyuzo.com / visitsado.com / niigata-kankou.or.jp / asahi.co.jp / cushu.jp / ponshukan.com / masudaya-ec.com / niigata-sake.or.jp / sadokisen.com / ja.wikipedia.org / niigata-sake.net / saketime.jp / ameblo.jp / sakeai.com / furunavi.jp

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