SAKE BREWERY — NIIGATA

吉乃川

新潟県長岡市摂田屋4丁目8番12号 1548年創業

紹介

新潟県長岡市の「醸造の町」摂田屋に位置する吉乃川は、戦国時代の天文17年(1548年)に創業した、新潟県最古とされる酒蔵です。屋号を「和泉屋」と称し、上杉謙信が活躍した時代から酒造りを続けています。仕込水には敷地内の地下から湧き出る信濃川の伏流水「天下甘露泉」を使用し、原料米には新潟県産米や自社の蔵人が栽培する「蔵人栽培米」を用いています。蔵では「機械化はしても自動化はしない」を信条に伝統の技を受け継ぎ、すっきりとした口当たりで飲み飽きしない淡麗辛口の酒質を追求しています。高い醸造技術は品評会でも評価されており、全国新酒鑑評会では通算29回の金賞を受賞したほか、関東信越国税局酒類鑑評会では通算70回以上の入賞(うち首席第一位5回)を記録しています。(345字)

歴史

吉乃川の創業は天文17年(1548年)にさかのぼります。川上主水義光が屋号「若松屋」を掲げて酒造りを始めたのが始まりと伝えられ、この年は越後の戦国武将・上杉謙信が春日山城に入城した年にもあたります。以来470年以上にわたり、新潟県長岡市摂田屋の同じ地で酒を醸し続けており、新潟県内で最も古い歴史を持つ酒蔵として知られています。

屋号はその後、慶応元年(1865年)に「和泉屋」へと改められ、大正時代には株式組織化を経て「中越醸造」「中越酒造」と名称を変えながら事業を続けました。現在の社名「吉乃川株式会社」を名乗るようになったのは昭和48年(1973年)のことです。主力銘柄「吉乃川」の名は、十五代当主の母である「享寿(よし)」の名と、蔵のそばを流れる信濃川にちなんで名付けられたと伝えられています。

長らく川上家が経営を担ってきましたが、2016年に十九代当主が急逝したことを機に、家外から峰政祐己氏が社長に就任するという転機を迎えました。峰政氏は「吉乃川イコール川上家」という従来の構図を見直し、組織としての厚みを持たせる経営改革を進める一方、蔵に受け継がれてきた酒造りの信条そのものは変わらず守られています。

本社を置く摂田屋は、江戸時代に上野寛永寺領として統制が比較的緩やかだったことに加え、豊富な雪解け水に恵まれたことから、酒・味噌・醤油などの醸造業が集積し「醸造の町」として発展してきた地域です。吉乃川はこの土地で平成19年(2007年)に新たな仕込み蔵「眞浩蔵」を建設したほか、令和元年(2019年)には大正時代築の倉庫を改装した酒ミュージアム「醸蔵(じょうぐら)」を開設し、蔵の歴史を発信する拠点としています。

酒造り

仕込み水には、蔵の敷地内の井戸から汲み上げる「天下甘露泉」を用いています。これは、蔵の背後にそびえる東山連峰の雪解け水と、日本有数の大河・信濃川の伏流水が地中深くで混じり合った水で、ミネラルをバランスよく含む軟水です。この水質が、吉乃川の特徴である飲み飽きしない、すっきりとした酒質を支えています。

原料米は新潟県産米を100パーセント使用しており、2016年には自社で農産部を立ち上げ、蔵人自らが米づくりに携わる「蔵人栽培米」の取り組みも始めました。醸造を担う杜氏の藤野正次氏は、昭和の名杜氏として知られる鷲頭昇一氏の技術を受け継ぐ一人で、20代から60代まで幅広い世代の蔵人がチームで酒造りにあたっています。「機械化はしても自動化はしない」を信条に、効率化できる工程には機械を取り入れつつ、麹づくりなど酒質を左右する要の工程は手作業にこだわり、淡麗辛口で毎日飲んでも飲み飽きしない食中酒としての酒質を追求しています。

こうした造りは品評会でも高く評価されており、全国新酒鑑評会では昭和31年(1956年)以降通算29回の金賞を、関東信越国税局酒類鑑評会では昭和40年(1965年)以降通算72回の入賞(うち首席第一位5回)を重ねています。

蔵データ

所在地

新潟県長岡市摂田屋4丁目8番12号

創業

1548年(新潟県)

公式サイト

yosinogawa.co.jp

代表銘柄

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極上吉乃川:吉乃川の最高峰ブランドで、昭和の名杜氏・鷲頭昇一氏の業績を記念して生まれました。地元で契約栽培された新潟県産「五百万石」を100パーセント使用し、新潟清酒産地呼称協会が主催する「プロが選ぶNIIGATA・O・Cオススメの酒 選考会」(2016年)で吟醸が第1位に選ばれています。さわやかな吟醸香と、なめらかな口当たりの中にふくよかな旨みが広がる、吉乃川を代表する一本です。

吉乃川:蔵の看板銘柄で、名は十五代当主の母「享寿(よし)」と、蔵のそばを流れる信濃川にちなんで付けられました。天下甘露泉の軟水と新潟県産米で醸す淡麗辛口の酒質は、香り控えめで透明感があり、塩辛い肴などとも合わせやすい食中酒として、長岡の日常に長く親しまれています。

摂田屋:「摂田屋クラフト」は、2020年から酒ミュージアム醸蔵内で醸造しているクラフトビール(発泡酒)シリーズです。副原料に米こうじを、仕込み水には日本酒と同じ「天下甘露泉」を用いており、ヴァイツェンやペールエール、IPAなど、日本酒蔵ならではの視点で造られたラインアップを展開しています。

見学・購入

蔵見学

あり(要事前確認)

直売所

酒ミュージアム醸蔵内の売店では、季節限定酒や醸蔵限定商品、地元企業とのコラボ商品などを販売しています。

補足

醸蔵は基本自由見学で、10名以上での来館時は事前予約が必要です。営業時間は9時30分から16時30分(SAKEバーのラストオーダーは16時)、火曜日と年末年始が定休日で、入館は無料です(試飲など一部有料)。駐車場40台分は無料で、JR宮内駅から徒歩約10分の距離にあります。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

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出典

japansake.or.jp / yosinogawa.co.jp / sake-times.com / sake-harasho.com / niigata-sake.or.jp / sakeya.biz / chienotomoshibi.jp / sake-niigata.com / pref.niigata.lg.jp / japan47go.travel / shinise.tv

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