SAKE BREWERY — NIIGATA

高千代酒造

新潟県南魚沼市長崎328-1 1868年創業

紹介

明治元年(1868年)創業。新潟県南魚沼市、日本百名山である巻機山の麓に蔵を構える酒蔵。仕込み水には岩盤地質を巡り浸透した巻機山の伏流水(県内屈指の軟水)を使用している。同蔵の大きな特徴は、希少な酒造好適米「一本〆」への強いこだわりである。平成17(2005)年に新潟県から原種の移譲を受けて以降、種子生産や栽培管理、自社精米に至るまで蔵人が一貫して手がけ、酒造りの思想を守り続けている。丁寧な原料米処理と吟醸造りを基本としながら、銘柄ごとに多様な味わいを追求。伝統的な漢字表記の「高千代」や「巻機」、ひらがな表記の「たかちよ」、さらには「髙龗(コウリュウ)」など多彩なブランドを展開している。伝統を守りつつも若い蔵人を中心に辛口から旨口、低アルコール酒まで幅広い酒質に挑戦している。また、国際味覚審査機構(iTQi)2017において優秀味覚賞・三ツ星を獲得するなどの実績を持つ。

歴史

高千代酒造は明治元年(1868年)、初代蔵元が新潟県南魚沼市(旧塩沢町)長崎の地で創業した酒蔵です。「多くの人が千代に八千代に栄えますように」という願いを込めて、清酒銘柄を「高千代」と名付けたと伝えられています。蔵は日本百名山のひとつ、標高1967メートルの巻機山の麓、標高1000メートルを超える山々に囲まれた自然豊かな立地にあります。現在の代表者は代表取締役の和田和子氏で、資本金は1,000万円、従業員数は男性9人・女性6人の15人体制です。企業理念には「越後秀山『巻機』の自然感に満ちた酒造り」を掲げ、地元の自然環境と酒造りを結びつける姿勢を明確にしています。

同蔵の歴史を語るうえで欠かせないのが、希少な酒造好適米「一本〆」への取り組みです。一本〆は「五百万石」と「豊盃」を人工交配して育成された品種で、淡麗辛口の五百万石に対して米の旨みがより現れる特性を持つとされます。平成17(2005)年に新潟県から原種の移譲を受けて以降、高千代酒造は種子生産から栽培管理、自社精米に至るまで一貫して蔵人が手がける体制を築き、杜氏・副杜氏を含む8軒の契約農家とともにこの米を守り続けています。

近年は主力ブランドの再編も進めており、代表銘柄「巻機」は魚沼のテロワールを活かした「UONUMA CRAFT」として再出発し、原材料をすべて魚沼産にこだわり、地元中心の蔵人が醸す酒として位置づけを明確化しました。伝統的な「高千代」やひらがな表記の「たかちよ」、醸造アルコールを添加したかつての最高級酒の名を復活させた「髙龗(コウリュウ)」など、価格帯や味わいの異なる複数ブランドを展開することで、伝統の継承と新しい飲み手の開拓を両立させています。

酒造り

仕込み水には、巻機山から長い年月をかけて岩盤地質を浸透した伏流水を用いています。敷地内の井戸から地下80メートルの水脈をステンレス管で汲み上げ、空気に触れさせずに取水しており、県内でも屈指の軟水として口当たりの柔らかさに寄与しています。

酒米は前述の「一本〆」を中心に、隣接する長野県産の「美山錦」も使用しています。原料処理には全量で「扁平精米」という手法を採用しており、通常よりもコストと時間をかけて米の旨みを丁寧に引き出す造りを徹底しています。洗米工程ではマイクロバブル洗米を取り入れ、米に付着した不要な糠を除去するなど、細部にまでこだわりが及びます。

麹室は約10年前に新設されたもので、小箱を用いた丁寧な麹造りを行っています。仕込みでは速醸仕込みと山廃仕込みの両方に対応し、高温糖化もとも採用するなど、伝統的な技法と現代的な設備を組み合わせた酒造りを進めています。淡麗という新潟の伝統的な味わいを意識しつつも、銘柄ごとにモダンな要素を取り入れることで、伝統と革新をテーマにした酒質設計を実践しています。

蔵データ

所在地

新潟県南魚沼市長崎328-1

創業

1868年(新潟県)

公式サイト

www.takachiyo.co.jp

代表銘柄

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たかちよ:「たかちよ」はひらがな表記の限定シリーズで、リリースごとに特定の果物をイメージしたフルーティーな味わいが特徴です。黄緑はメロン、青はグレープフルーツ、ピンクはピーチ、空色はラムネ風味と色ごとに個性を打ち出しており、日本酒初心者や女性にも楽しみやすい穏やかな口当たりで人気を集めています。

高千代:「高千代」は漢字表記のクラシカルな定番シリーズで、完全発酵による辛口の「からくち純米酒+19」から鑑評会に出品される純米大吟醸まで幅広い酒質を展開しています。穏やかな吟醸香とスッキリとした辛口を基調とし、食事との相性を意識した食中酒タイプに仕上げられています。

巻機:「巻機」は蔵の立つ巻機山の名を冠したブランドで、原材料を魚沼産にこだわる「UONUMA CRAFT」として再出発しました。純米吟醸規格の「吟」などがあり、新潟らしい伝統の淡麗さを意識しつつモダンな味わいも取り入れ、地元中心の蔵人によって醸されています。

髙龗:「髙龗(コウリュウ)」は水を司る神を祀る髙龗神社に由来する銘柄で、高千代酒造としては珍しく醸造アルコールを添加した全量アル添酒シリーズです。低価格ながら高品質を目指すコンセプトのシリーズで、最上位の大吟醸は新酒鑑評会出品規格としても展開されています。

見学・購入

蔵見学

なし

補足

平日9時から17時まで営業しており、関越自動車道塩沢石打インターチェンジおよびJR上越線塩沢駅からいずれも車で約10分の距離にあります。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

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出典

japansake.or.jp / sakenomy.jp / sakenomatsuzawa.com / niigata.lg.jp / niigata-sake.or.jp / torasake.com / wikipedia.org / pref.niigata.lg.jp / city.minamiuonuma.niigata.jp / kajiyanet.com / sake-niigata.com / sakebayashi.com / jp.sake-times.com

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