SAKE BREWERY — NIIGATA
葵酒造
紹介
江戸時代(1845年/安政年間)に創業した新潟県長岡市の酒蔵です。大正時代に建設された赤煉瓦造りの酒蔵と高さ20メートルの六角煙突は、2007年に国の登録有形文化財に登録されています。
長年「高橋酒造」として、長岡の雅称を冠した看板銘柄「長陵」をはじめ、「八一」「壺中天地」といった地酒を手造り主体で醸してきました。2024年12月に事業承継が行われ、2025年2月に社名を「葵酒造株式会社」へ変更しました。
伝統ある「長陵」などの銘柄を引き続き展開しながら、極小規模の丁寧な手作業による仕込みや、地元長岡での米づくりにも取り組んでいます。お米の個性を生かし、ワイングラスで楽しめるようなエレガントでバランスの良い味わいを目指した酒造りを行っています。
歴史
新潟県長岡市に蔵を構えるこの酒蔵は、江戸時代の安政年間(1854年から1860年ごろ)に創業したと伝えられ、160年を超える歴史を持ちます。大正時代に建てられた赤煉瓦造りの酒蔵と、高さ20メートルの六角形の煙突は、長岡空襲や中越地震などを経てなお現存し、2006年に国の登録有形文化財に登録されました。長らく「高橋酒造株式会社」として、長岡を意味する銘柄「長陵」と、新潟市生まれの歌人・書家である會津八一にちなむ「八一」を主力に、地域に根差した酒造りを続けてきました。この高橋酒造株式会社の時代には、全国新酒鑑評会において「長陵」が平成19・21・22酒造年度に金賞を、平成15・20酒造年度に入賞を受けています。
創業家による経営の後、10年以上前には埼玉県の酒造会社が親会社となりました。その後2024年12月、金融業界や山形県の酒蔵での経営企画の経験を持つ青木里沙氏がこの蔵の事業を承継し、醸造責任者に阿部龍弥氏、マーケティング責任者に土居将之氏、稲作責任者に青木魁人氏を迎えた新しい体制が始まりました。前身の「高橋酒造株式会社」は、2025年2月に社名を「葵酒造株式会社」へと変更しています。
「葵」という社名には、太陽に向かって伸びる葵の花言葉である「野心」「大望」「豊かな実り」への願いに加え、古くは「あふひ」と読まれた「葵」が「神と逢うこと」や「逢う日」を意味し、神事や人々の交流に深く関わってきた日本酒の文化に通じるという由来、さらに新体制のメンバーの名前(あおき2名・あべ・どい)から取った読みという、3つの意味が込められています。人と人とが出会い集う場に酒があった時代の力を、現代に合った形で受け継いでいきたいという願いも重ねられています。
新体制のもとでは、社名だけでなく銘柄も一新し、160年を超える歴史を持つ建物や積み重ねてきた技術を大切にしながら、次の時代へとつながる酒造りに取り組んでいます。
酒造り
葵酒造は、エレガントで凛とした佇まいと、均整の取れた味わいを目指すことを蔵づくり全体の方針に掲げています。新体制が始まってから半年ほど後の2025年春、稲作責任者の青木魁人氏による自社での米づくりが長岡の地で始まりました。信濃川西岸の圃場で育てられた五百万石は低精白でお米の旨みとミネラル分を生かして醸され、透明感と奥行きのある味わいに仕上げられています。この自社栽培米を用いる酒は「Domaine Aoi(ドメーヌアオイ)」というフラグシップラインとして展開され、蔵にとって初めての自社米による酒造りとなりました。
全国の生産者から仕入れた米を用いる「Maison Aoi(メゾンアオイ)」は、葵酒造のスタンダードラインと位置づけられています。和の色を味わいのテーマとして表現する「Color」、無濾過生原酒として醸造年度の始まりを告げる「Nouveau」、契約農家や田んぼごとの個性を生かす「Farmer」、新しい可能性を探る「Untitled」という4つのシリーズを展開しています。原料となるお米一つひとつの個性からインスピレーションを得て、その年ごとの特徴が生きる味わいを引き出すことを大切にしています。
一方で、前身の高橋酒造時代からの主力銘柄「長陵」も、熟成酒として引き続き手に取ることができます。丁寧な手造りによる仕込みで醸された純米原酒を、低温での瓶貯蔵、あるいは常温のタンクでじっくりと熟成させたもので、長い年月を経てもなお軽やかな口当たりを保ちながら、熟成由来の深いコクと落ち着いた余韻を併せ持つ味わいに仕上がっています。
蔵データ
代表銘柄
- 長陵
- 八一
- 壺中天地
- 覇者
長陵:江戸時代の安政年間創業と伝わる前身・高橋酒造から受け継がれた看板銘柄です。五百万石を用いた純米原酒は低温での瓶貯蔵、美山錦を用いた純米原酒は常温のタンクでじっくりと熟成させた熟成酒が中心で、煮詰めた林檎や杏子を思わせる果実味、ナッツを思わせる香り、カラメルのような奥深いコクを併せ持つ味わいに仕上げられています。常温から熱燗まで、幅広い温度で楽しめる一本です。
見学・購入
なし
公式のオンラインショップでは「長陵」の熟成酒などを扱っており、「Domaine Aoi」「Maison Aoi」は新潟県内外の取扱店で購入できます。
一般向けの蔵見学は行っていませんが、赤煉瓦造りの酒蔵と六角形の煙突は国の登録有形文化財として現存しています。
見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。
同じ新潟県の酒蔵
出典
niigata-sake.or.jp / ponshukan.com / sakenomy.jp / niigata-kankou.or.jp / niigatakenjinkai.com / asoview.com / sake-times.com / ameblo.jp / aoi-brewery.jp / aoi-brewery.square.site / nagaoka-navi.or.jp / niigata-nippo.co.jp / item.rakuten.co.jp / bunka.nii.ac.jp / nrib.go.jp
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