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尾畑酒造

代表銘柄:真野鶴・佐州正宗

新潟県

NIIGATA

1892年創業

尾畑酒造の建物
尾畑酒造の建物(2021年撮影)「Obata Sake Brewery2021.jpg」 — 写真:皓月旗 / CC BY 4.0縮小・WebP変換

1892年(明治25年)創業、新潟県佐渡市に所在する酒蔵です。酒造りの三大要素である「米」「水」「人」に生産地「佐渡」を加えた「四宝和醸(しほうわじょう)」を酒造りのモットーとしています。原料には「朱鷺と暮らす郷づくり認証米」など佐渡産の酒米と島の清冽な軟水を用い、伝統的な蔵人泊まり込みによる早朝仕込みを実践しています。2009年からは特定名称酒の製造に特化しているほか、廃校となった小学校を酒蔵として再生した「学校蔵」の取り組みでも知られます。

代表銘柄「真野鶴」は、全国新酒鑑評会での金賞受賞をはじめ、イギリスの「International Wine Challenge(IWC)」やフランスの「Kura Master」など数々の鑑評会で高い評価を得ており、エールフランス航空ファーストクラスの機内酒にも採用されています。また、かつての銘柄を復刻した「佐州正宗」なども手がけています。

尾畑酒造の歩み

尾畑酒造は1892年(明治25年)、初代・尾畑与三作が江戸時代から続く山本家の銘醸蔵を譲り受けて創業しました。創業の地は当時の真野村新町で、現在の佐渡市真野新町にあたります。以来130年以上にわたり、酒造りの三大要素とされる「米」「水」「人」に、産地である「佐渡」を加えた「四宝和醸(しほうわじょう)」をモットーに掲げ、酒を醸し続けています。

2003年には海外輸出を開始し、同じ年にエールフランス航空のファーストクラス機内酒にも採用されました。現在ではアメリカやシンガポール、香港、台湾など約15か国に輸出しています。2009年10月には普通酒クラスの製造を廃止し、本醸造・吟醸・大吟醸などの特定名称酒のみを醸す蔵になりました。

真野鶴は、平成13年から令和6年にかけて全国新酒鑑評会で通算15回の金賞を受賞しています。海外の鑑評会でも、イギリスのインターナショナル・ワイン・チャレンジで2007年に大吟醸の部、2014年に純米の部、2015年に大吟醸の部、2019年に純米大吟醸の部でゴールドメダルを受賞し、フランスのKURA MASTERでは純米大吟醸部門などでプラチナ賞を受賞するなど、国内外で評価されてきました。

尾畑酒造のある旧真野町には、少子化のため2010年に廃校になることが決まった旧西三川小学校がありました。この校舎を借り受け、2014年に二つ目の酒蔵「学校蔵」として稼働を始めています。廃校を酒蔵として再生させたこの取り組みは、2020年にThe Japan TimesのSATOYAMA大賞を、2022年に環境省GOOD LIFE AWARDの「環境地域ブランディング賞」を受賞するなど注目を集めました。学校蔵は2020年5月、内閣府の「日本酒特区」第一号の適用を受け、リキュール製造から清酒製造へと切り替わっています。

平島健は結婚を機に佐渡へ移り尾畑酒造に入り、2008年に5代目蔵元・代表取締役社長に就任しました。新潟県酒造組合の副会長も務め、新潟清酒全体のPRにも携わっています。社訓は「幸醸心(こうじょうしん)」です。酒造りを通じて幸せを醸すことを目指し、佐渡の風土を伝える酒として真野鶴を育て続けています。

酒造りの特徴

真野鶴を育むのは佐渡の米・水・人・自然です。酒米は佐渡産の五百万石を中心に、新潟県が開発した「越淡麗」、そして地元農家が育てる佐渡島唯一の山田錦も用いています。契約農家は小佐渡山脈の麓、旧羽茂町の山間部を中心とし、冷たい清水で育つ良質な五百万石を届けています。「越淡麗」については、佐渡市の「朱鷺と暮らす郷づくり認証米」制度に沿って減農薬・減化学肥料で栽培されるほか、用水を牡蠣殻に通して微生物の力を引き出す「牡蠣殻農法」も取り入れて育てられています。

仕込み水は、佐渡島の南北にそびえる二つの山脈の雪解け水が地中深くまで染み込み、自然にろ過されて湧き出す軟水です。蔵のある真野は古くから水質のよさで知られ、佐渡国分寺が置かれた土地でもあります。真野鶴では地中70メートルから湧き出す地下水を仕込みに用い、淡麗で柔らかな酒質を支えています。

杜氏の工藤賢也は2000年秋、29歳で尾畑酒造の杜氏に就任しました。前杜氏・松井万穂のもとで技術を磨き、就任後は冬期間無休で蔵人が泊まり込み、気温の下がる早朝に仕込みを行う手法を守り続けています。これは佐渡島内でも尾畑酒造だけが続けている造り方です。

本蔵が冬に仕込みを行うのに対し、2014年に廃校を改装して開いた「学校蔵」では夏場に仕込み蔵の中を冬の環境に整えて酒を醸しています。原材料はオール佐渡産を貫き、2014年にプールの跡地へ10キロワット、2017年には20キロワットの太陽光パネルを設置して再生可能エネルギーを取り入れ、ゼロカーボンブリュアリーを目指しています。仕込み期間には「一週間の酒造り体験プログラム」を実施し、タンク1本につき4名の体験者を受け入れています。

学校蔵で醸される酒には「かなでる(KANADEL)」という真野鶴とは異なる銘柄名が与えられており、フェミナリーズ世界ワインコンクール2023の日本酒純米大吟醸部門で金賞(かなでる純米大吟醸おりからみ)、KURA MASTER2023のクラシックモト部門で金賞(かなでる純米吟醸生モト火入れ)、第2回Japan Women's SAKE Award美酒コンクール2024福井・北陸大会のロウ・アルコール部門で金賞(かなでる純米大吟醸おりからみ)を受賞するなど、独自の評価を重ねています。

代表銘柄

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真野鶴

尾畑酒造の代表銘柄です。大吟醸「万穂」や純米大吟醸「実来」など、精米歩合や仕込みの異なる幅広いラインを展開しています。全国新酒鑑評会では平成13年から令和6年にかけて通算15回の金賞を受賞しており、令和5年・令和6年はいずれも「万穂」での受賞です。大吟醸の180mlサイズは、エールフランス航空ファーストクラス・ビジネスクラスの機内酒にも採用されています。

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佐州正宗

佐渡の旧国名「佐州」にちなんで復刻された銘柄です。精米歩合などのスペックをあえて公表しない売り方をしていることが多く、グリーンラベルなど複数のラベル違いがあり、純米の無濾過生原酒として販売された実績もあります。取り扱う店舗は限られており、真野鶴とは違う個性を楽しめる一本です。

見学・購入

蔵見学
あり(要事前確認)
直売所
本蔵の酒蔵SHOPは年中無休で営業し、酒造りの様子を紹介する映像上映や有料・無料の試飲コーナーを設けています。工場内を実際に歩く見学は行っていません。
補足
学校蔵では校内を巡る特別テイスティングコースや視察コースを予約制で実施しているほか、宿泊を伴う一週間の酒造り体験プログラムも受け入れています。本蔵の仕込みが冬場であるのに対し、学校蔵の仕込みは夏場に行われます。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

蔵の基本情報

所在地
新潟県佐渡市真野新町449
創業
1892年
公式サイト
www.obata-shuzo.com

出典

obata-shuzo.com / wikipedia.org / niigata-sake.or.jp / visitsado.com / ameblo.jp / saketime.jp / sakenowa.com

本ページは自動収集した情報を編集したものです。公開資料に基づく記事で、現地取材・実飲による評価ではありません。内容に関するご指摘はお問い合わせへお寄せください。