SAKE BREWERY — NIIGATA

久須美酒造

新潟県長岡市小島谷1537-2 1833年創業

紹介

天保4(1833)年に初代・久須美作之助が創業した、新潟県長岡市(旧和島村)の酒蔵です。同蔵は「日本酒は、土地の米と水と人情と自然が醸す風」を信条に掲げて酒造りを続けています。蔵の裏手にある老杉の山から湧き出る、新潟県の名水に指定された自然水を仕込み水に使用しています。代表銘柄には「清泉」「亀の翁」「夏子物語」「亀の王」などがあります。

1980(昭和55)年、かつて「不世出の名米」と謳われながら姿を消していた幻の酒米「亀の尾」を、わずか1,500粒の種籾から3年がかりで復活させました。この米で醸した純米大吟醸「亀の翁」の誕生や米作り・酒造りの物語は、尾瀬あきら氏の漫画『夏子の酒』のモチーフとなり、テレビドラマ化もされ広く注目を集めました。造りにおいては越後杜氏の技や、伝統秘伝の手法である「麹蓋(こうじぶた)」を用いた丁寧な酒造りを守り続けています。

歴史

久須美酒造は天保4(1833)年、初代・久須美作之助によって新潟県長岡市小島谷(旧三島郡和島村)に創業されました。以来190年以上にわたり酒造りを続け、「日本酒は、土地の米と水と人情と自然が醸す風」を蔵の信条として掲げています。

蔵の名を広く知らしめたのが、幻の酒米「亀の尾」復活の物語です。亀の尾は明治時代半ば、山形県庄内地方の篤農家・阿部亀治が発見・育成した品種で、「不世出の名品種」と称されるほどの良食味で戦前は広い作付面積を誇りました。しかし病害虫に弱く倒伏しやすいという弱点から、次第に姿を消していきました。

6代目蔵元は、越後杜氏から「亀の尾で造った吟醸酒が忘れられない」という話を聞き、当時すでに絶えていたこの品種の復活を決意しました。昭和55(1980)年、穂わずか10本・種籾約1,500粒を入手し、蔵人と協力しながら3年がかりで栽培と増殖に取り組みました。

昭和58(1983)年冬、復活させた亀の尾を用いた純米大吟醸「亀の翁」が誕生し、この年の三大鑑評会すべてで金賞を受賞する快挙を成し遂げました。

この亀の尾復活の実話は、尾瀬あきら氏の漫画「夏子の酒」(講談社「モーニング」1988〜1991年連載)のモチーフとなり、平成6(1994)年にはテレビドラマ化もされて、久須美酒造は「夏子の酒」ゆかりの蔵として広く知られるようになりました。現在は7代目蔵元・久須美賢和氏が蔵を継いでいます。

酒造り

仕込み水は、蔵の裏山に茂る老杉林を水源として敷地内の井戸に湧く自然水です。蔵元は「1985年に環境庁が全国の美味しい水を調査した際、新潟名水36選のひとつに当社の仕込み水が選ばれました。現在は68ヶ所が指定され、長岡市は4ヶ所。そのうちの2つが和島地区にあります」と説明しています。また「昔から当家は清水屋の屋号で呼ばれ、自家湧水に恵まれていました。代表銘柄『清泉』の名もこの自然水に由来します」とも語られています。

酒造りの姿勢については、先代から「造り酒屋の役目は美味い酒を造るだけではない。仕事を通じて世の中のためになることが大事。コメは江戸時代まで通貨だった。通貨で酒造りしている国は非常に珍しい。そのことを肝に銘じろ」と教えられてきたといいます。

発酵に関しては「日本酒の酵母菌は餌がありすぎるといい働きをしない。いかに過酷な場所を作ってやるかが大事。命のせめぎあいからいい酒ができるんです」との考えのもと、全量自家精米や、甑での蒸米、麹蓋を用いた製麹、汲み掛け法による酒母造りなど、越後杜氏の技による昔ながらの手法を守り続けています。原料米には地元新潟県産の五百万石などに加え、蔵が自ら復活させた「亀の尾」を最高峰の銘柄に用いています。

蔵データ

所在地

新潟県長岡市小島谷1537-2

創業

1833年(新潟県)

公式サイト

www.kamenoo.jp

代表銘柄

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亀の翁:清泉ブランドの中でも、蔵が復活させた幻の酒米「亀の尾」を用い、精米歩合40%まで磨き上げた純米大吟醸です。昭和58(1983)年冬に誕生し、この年の三大鑑評会すべてで金賞を受賞しました。控えめな香りと透明感のある淡麗な味わいに、ふわりと湧き上がる後味が特徴とされ、蔵を象徴する最高峰の銘柄です。

清泉:蔵の井戸から湧く、新潟県の名水に指定された自然水を仕込み水に用いた久須美酒造の代表銘柄です。普通酒から純米大吟醸まで幅広い酒質を擁する看板ブランドで、「亀の翁」「夏子物語」「亀の王」もこの清泉ブランドの一つに位置づけられます。名は仕込み水である清らかな湧水にちなんで付けられました。

夏子物語:清泉ブランドの一つで、五百万石など新潟県産米を用い精米歩合55%まで磨いた、冬季限定発売の純米吟醸生貯蔵酒です。アルコール度数は14度台とされます。香り高くふくらみのあるさらりとした味わいが特徴とされ、名称は蔵の亀の尾復活の実話を題材にした漫画・テレビドラマ「夏子の酒」にちなんでいます。

亀の王:清泉ブランドの一つで、掛米に蔵人らの「亀の尾生産組合」が栽培した「亀の尾」、麹米に兵庫県産山田錦を用いた精米歩合55%の純米吟醸生貯蔵酒で、夏季限定で発売されます。アルコール度数14〜15%、日本酒度+5程度とされ、フルーティーな香りとキレのある後味を持つ酒として紹介されています。

見学・購入

蔵見学

なし

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

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出典

nagaokacci.or.jp / alumni-toyo.jp / niigata-sake.or.jp / kamenoo.jp / sakenomy.jp / japansake.or.jp / niigata-sake.net / kagataya.net / sake-doi.com / kojima.ocnk.net / niigata-sake.com

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