SAKE BREWERY — FUKUI

常山酒造

福井県福井市御幸1丁目19-10 1804年創業

紹介

1804年(文化元年)に福井藩の御用商人であった常山家が創業した、福井市内で最も古い歴史を持つ酒蔵です。福井名産の絹織物に由来する「羽二重正宗」で長く親しまれた後、七代目が「銘酒としてその名が轟くように」との想いを込めて代表銘柄「常山(じょうざん)」を立ち上げ、現在は九代目が伝統を継承しています。

福井の豊かな自然を表す「越山若水」をテーマに掲げ、全量福井県産米を使用した「淡麗芳醇」「淡麗旨口」な越前辛口の酒造りを追求しています。美山地区の契約農家と連携した酒米作りや、製造工程のコールドチェーン化(超低温管理)といった細部へのこだわりが特徴です。

受賞歴としては、フランスの日本酒コンクール「Kura Master」で「常山 純米大吟醸 特別栽培米 美山錦」がプラチナ賞や金賞を獲得したほか、全国新酒鑑評会での金賞受賞実績もあります。また、「常山 純米大吟醸 特別栽培米 越前山田錦」がJALファーストクラス機内酒に採用されるなど、国内外で高く評価されています。(399字)

歴史

常山酒造の始まりは、三國湊で「綿屋」の屋号を掲げていた常山家にさかのぼります。江戸時代初期から藩の御用商人として商いを営んでいた常山家は、元和七年(1621年)に福井へ移り、福井藩公認の両替商として栄えました。その後、文化元年(1804年)に「常祝」の銘で酒づくりを始めたのが、酒蔵としての常山酒造の出発点です。

やがて、福井の名産である高級絹織物・羽二重の名を冠した「羽二重正宗」が生まれ、絹のようになめらかなのど越しの清酒として地元で長く親しまれました。七代目の常山英朗は、さらなる高みを目指して「銘酒としてその名が轟くように」との願いを込め、新たな主力銘柄「常山」を立ち上げます。七代目の逝去後は妻の由起子が八代目として女性蔵元の道を歩み、現在は九代目の常山晋平が代表を務め、蔵の酒づくりを率いています。

九代目は、蔵の大義として「和を醸す」を掲げ、造り手同士の和から良い酒が生まれるという「和醸良酒」の考えをさらに広げ、自然や伝統との調和、地域との友和、仲間との相和、お客さまとの親和を大切にしながら酒づくりに向き合っています。酒米は福井市美山地区の契約農家が育てたものを用い、山田錦は内田一朗さん、美山錦は廣瀬研一さんが丹精込めて栽培しており、地域とのつながりを重んじる姿勢が受け継がれています。

こうした酒づくりは数々の受賞という形でも評価されています。全国新酒鑑評会では、平成14酒造年度、平成18酒造年度、平成23酒造年度、平成24酒造年度、平成28酒造年度、平成30酒造年度、令和5酒造年度の7度にわたり金賞を受賞したほか、それ以外の年度でも複数回入賞を果たしています。金沢国税局酒類鑑評会でも、平成30酒造年度と令和元酒造年度に優等賞を受賞しました。フランスの日本酒コンクール「Kura Master」でも、2017年・2019年・2021年にプラチナ賞を、2018年・2020年・2022年・2025年に金賞を受賞しています。令和7(2025)年には、純米大吟醸「吉祥黒松」がANA国際線ファーストクラスの機内酒として採用されるなど、国内外で高い評価を受けています。

酒造り

常山酒造の酒づくりは、福井市美山地区の契約農家が丹精込めて育てた酒米と、白山水系を水源とするミネラル豊富な水に恵まれた福井の風土を土台としています。山田錦や美山錦といった伝統的な酒米に加え、福井県が開発した酒造好適米「さかほまれ」も積極的に用い、きれ上がりの良い淡麗さと米の旨みを両立させた「淡麗旨口」、すなわち「越前辛口」と呼ばれる味わいを追求しています。

商品ラインナップは、食との調和・地域との友和・自然との調和・伝統との調和・匠との相和という五つのテーマに分けて展開されています。定番の純米酒や純米吟醸から、契約農家が育てた山田錦・美山錦の名を冠した限定酒、雫取りによる高級純米大吟醸まで幅広く、季節ごとに搾りたての生酒もリリースしています。

看板となる辛口シリーズの純米酒「超」、純米吟醸「飛」、純米大吟醸「極」は、いずれも五百万石を原料米とし、麹米の精米歩合を50パーセントで揃えながら、掛米の精米歩合を「超」65パーセント、「飛」60パーセント、「極」50パーセントと作り分けることで、キレ味や旨みの厚みに差をつけています。

蔵データ

所在地

福井県福井市御幸1丁目19-10

創業

1804年(福井県)

公式サイト

jozan.co.jp

代表銘柄

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常山:「銘酒としてその名が轟くように」との願いを込めて七代目が立ち上げた、常山酒造の現在の主力銘柄です。五百万石を用いた辛口の「超」「飛」「極」をはじめ、契約栽培米で醸す限定酒まで幅広く展開し、全国新酒鑑評会での金賞やフランス「Kura Master」でのプラチナ賞・金賞を重ねるなど、国内外で高い評価を受けています。

羽二重正宗:福井の名産品である高級絹織物・羽二重の名を冠した銘柄です。絹のようになめらかなのど越しの清酒として、地元で長きにわたり親しまれてきました。現在の主力銘柄「常山」が誕生する以前は蔵の看板を担っており、常山酒造の酒づくりの原点を今に伝える銘柄といえます。

越山若水:福井県が開発した酒造好適米「さかほまれ」を全量用いて醸す一本です。銘は、福井の気候風土を表す言葉「越山若水」に由来しています。海を思わせる瑞々しいミネラル感のある味わいと、山のような重厚感を漂わせる力強い味わいをあわせ持つことを目指して醸されており、精米歩合は45パーセントです。

見学・購入

蔵見学

なし

補足

蔵見学は実施していません。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

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出典

sakenomy.jp / jozan.co.jp / fukuisake.jp / nihonmono.jp / imadeya.co.jp / bimeguri.jp / heteml.net / maff.go.jp / nrib.go.jp / kuramaster.com / fuku-iro.jp / discoverjapan-web.com / hokuriku-sake.com

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