片山酒造
代表銘柄:関西
福井県
FUKUI
1764年創業
創業は明和年間(1764〜1771年)と伝えられ、明治26年(1893年)に初代片山定右衛門が蔵を引き継ぎました。明治42年(1909年)には、当時の名醸地であった灘・伏見の関西地方にちなみ、酒銘を「男山」「愛宕」から代表銘柄である「関西」へと改めました。
大正10年(1921年)に麹室を石造りに改造し、昭和5年(1930年)には鉄筋コンクリート造の冷蔵庫による低温貯蔵を開始するなど、早くから品質向上に取り組んでいます。1999年(平成11年)からは出稼ぎ杜氏制をやめて蔵元自らが杜氏を務める体制とし、2010年(平成22年)にはコンパクトな仕込蔵を新築しました。
原料米には福井県産の「五百万石」「越の雫」や県開発の「さかほまれ」などを使用し、代表銘柄「関西」のほか「月暈(つきがさ)」などを製造しています。「何杯飲んでも美味しいと言われるお酒」を目指し、地元で長く親しまれる酒造りを続けています。
片山酒造の歩み
片山酒造は、福井県越前市余田町にある酒蔵です。創業は明和年間(1764〜1771年)と伝えられ、越前市では唯一の酒蔵です。明治26年(1893年)に本家が破産したようですが、初代の片山定右衛門が蔵を引き継ぎました。現在の蔵元は5代目にあたります。株式会社としての設立は昭和28年(1953年)10月です。
酒銘は、明治42年(1909年)に「男山」「愛宕」から「関西」へ改められ、同年に商標登録されました。当時、灘や伏見のある関西地方が銘醸地と言われていたことにちなみ、越前の銘醸蔵という意味合いを込めた名前です。現在は、普段使いの「関西」と、特別な日のための「月暈(つきがさ)」の2銘柄を造っています。
品質向上への取り組みも早くから続いてきました。大正10年(1921年)に麹室を石造りに改造して酒質の向上を図り、昭和5年(1930年)には鉄筋コンクリート造の冷蔵庫で低温貯蔵を始めました。年間を通して酒質を安定させるための設備で、低温貯蔵用の冷蔵庫は昭和初期のものが今も残っています。
防腐剤についても、蔵は独自の道を歩みました。衛生面が十分でなかった時代、防腐剤は一般的に昭和44年(1969年)まで使われていましたが、片山酒造は、時期は定かではありませんが、早くから防腐剤を使わない造りを始めました。需要が急激に増えた頃、他社が桶買いで出荷量を増やしたのに対し、防腐剤を使わない同蔵は出荷量を増やせませんでした。
平成11年(1999年)には出稼ぎの杜氏制をやめ、蔵元が自ら杜氏を務める体制に移りました。代表の片山達夫さんは5代目で、大学では発酵工学を専攻し、ボート部(漕艇部)に打ち込みました。卒業後に片山酒造へ入り、10年の経験を積んだのち、杜氏を務める決意をしました。平成22年(2010年)には、現在の生産量に合わせたコンパクトな仕込蔵を新築しました。
酒造りの特徴
「もう一杯欲しくなる、そして何杯飲んでもおいしいといわれるお酒」を目指して造っています。造りから出荷までのほぼ全てを、蔵元で杜氏の達夫さんと兄の2人で行っており、互いの性格を知り尽くしているので、言葉が少なくても足りないところを補い合えています。少数精鋭で一つひとつの作業を確かめながら進められることが、自信を持って届けられる酒につながっています。
2025年春の時点で、仕込蔵の気温は6度でした。仕込みの容器1本には蒸米が1.4トン使われ、約3,500リットルの日本酒ができます。気温や米の質に合わせて、各工程を細かく確かめながら進める造りです。米は毎年少しずつ味が違うため、その年の米に合わせて条件を整えて仕込んでいます。
原料米には、「越の雫」「さかほまれ」といった福井県産の酒造好適米や福井県産の一般米などを使っています。「関西」の佳撰(精米歩合70%)は五百万石と福井県産一般米、本醸造(65%)は「越の雫」と福井県産一般米、純米(65%)は「越の雫」100%を使います。吟醸純米(55%)は五百万石です。「月暈」は、純米(65%)が「さかほまれ」と「越の雫」、吟醸(50%)が五百万石と山田錦、純米大吟醸(45%)が「さかほまれ」、大吟醸(40%)が山田錦と「さかほまれ」です。
「月暈」では、令和元年(2019年)に福井県の酒米「さかほまれ」が誕生してからは、麹米にさかほまれを、掛米にも福井県産の酒米を使っています。
「関西」の商品群には、越前市白山地区の「コウノトリ呼び戻す農法」により、無農薬・無化学肥料で育てられた五百万石を55%まで磨いて仕込む「かたかた」(無農薬純米吟醸)もあります。
代表銘柄
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関西
「関西」は明治42年に商標登録された蔵の主力銘柄で、越前の銘醸蔵という意味を込めて名付けられました。毎日でも呑んでほしいという思いで造り、ほのかな甘みとコクがあり、飲み込むとすっと消えるキレの良さが持ち味です。主力の佳撰は地元で根強い人気を誇り、昔ながらの青色透明ビンが目印です。ほとんどの蔵が茶色ビンに切り替えた今も、商品の回転がよく変色を心配せずに済むため、青ビンを使い続けています。
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- 直売所
- 蔵の営業時間は8:00〜17:00で、休日は土・日・祝日です。商品は福井県内の酒屋のほか、オンライン販売でも購入できます。
- 補足
- 蔵への問い合わせは電話(0778-22-0209)で受け付けています。
見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。
蔵の基本情報
- 所在地
- 福井県越前市余田町51-18
- 創業
- 1764年
- 公式サイト
- sake-kansai.com
出典
sakenomy.jp / fukuisake.jp / sake-kansai.com / stores.jp / fukuishimbun.co.jp / saketime.jp / nta.go.jp / nrib.go.jp
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