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墨廼江酒造

代表銘柄:墨廼江・谷風

宮城県

MIYAGI

1845年創業

宮城県石巻市千石町に蔵を構える墨廼江酒造は、1845年(弘化2年)に海産物・穀物問屋を営んでいた澤口家が酒蔵を譲り受け創業しました。酒名は蔵の地に鎮座した墨廼江神社(現・住吉神社)や当時の地名に由来するとされます。仕込み水には北上川の伏流水を使用し、原料米には全量酒造好適米(山田錦、蔵の華など)を、酵母には宮城酵母を採用。「綺麗で柔らかく気品漂う酒」をテーマに、データだけに頼らず五感を活かした丁寧な手造りを行っています。

2011年の東日本大震災では津波により蔵内まで浸水し、設備や機械類が全滅する被害を受けましたが、同年10月には酒造りを再開しました。代表銘柄には「墨廼江」「谷風」などがあり、全国新酒鑑評会で金賞を受賞した実績も持ちます。

墨廼江酒造の歩み

宮城県石巻市千石町に蔵を構える墨廼江酒造は、弘化2年(1845年)の創業です。海産物問屋・穀物問屋を営んでいた澤口家の2代目当主・澤口安治が、すでに「墨廼江」を酒名として酒造りを行っていた商家から蔵をそのまま譲り受け、酒造業を始めました。蔵のある住吉地区には、古くから水を司る神を祀る墨廼江神社(現在の住吉神社)が鎮座しており、その由縁からか北上川西岸一帯は古くから墨廼江町と呼ばれていたとされます。

酒名「墨廼江」はこの地名に由来するとの説があるほか、大阪の住吉大社に祭られる航海の神「墨廼江の神」にちなむとの説も伝えられています。

創業当初、酒造りは海産物問屋・穀物問屋の副業という位置づけでした。しかし3代目当主のころ、三陸沿岸を襲った大津波によって問屋業が壊滅的な被害を受け、そこから酒造りが家業の中心になっていきました。

平成元年(1989年)、家業を継ぐために石巻へ戻った6代目蔵元の澤口康紀氏は、東京や大阪の利き酒会に足を運んで取引先を地道に開拓しました。自ら杜氏を兼ねるようになってからは試行錯誤を重ね、酵母を宮城酵母のみに絞り込み、酒米の個性によって味わいの幅を描くスタイルを確立しました。同氏は現在も代表者と杜氏を兼ねています。

平成23年(2011年)の東日本大震災では、北上川をさかのぼった津波が酒造り最中の蔵内まで押し寄せ、釜やポンプ、しぼり機などの設備・機械類が全滅する被害を受けました。しかし震災直後から全国からの支援を受け、同年10月には酒造りを再開しました。澤口氏は、支援を通じて墨廼江を知ってもらえたことに感謝し、品質の向上によって恩返しをしたいという姿勢を掲げています。

酒造りの特徴

墨廼江酒造の仕込み水は北上川の伏流水です。原料米は兵庫県産山田錦、宮城県産蔵の華、福井県産五百万石、岡山県産雄町など全量を酒造好適米でまかない、酵母は宮城酵母を主軸としながら、協会6号・601号・7号・9号・10号・701号など複数の協会酵母を使い分ける「CLASSIC」シリーズも手がけています。洗米・浸漬を経た米は直火焚きの和釜で約1時間かけて蒸し上げ、浸漬時間は酒米の種類や精米歩合ごとに細かく変えています。

数値だけに頼らず、各工程で人の目・舌・鼻・手を働かせる手造りを続け、小規模な蔵ならではの丁寧な酒造りを守っています。目指す酒質は綺麗で柔らかく気品漂う風味豊かな酒です。主要銘柄として「墨廼江」「谷風」「弁慶岬」を手がけており、弁慶岬は上品な香りと柔らかな口当たり、フルーティーな味わいが広がる大吟醸です。

全国新酒鑑評会では、平成14酒造年度以降に限っても19回入賞し、うち12回は金賞を受賞しています。金賞は平成15・16・18・20〜22・25・27〜29酒造年度、令和3・6酒造年度に及びます。これに先立つ平成3酒造年度にも金賞を受けています。

代表銘柄

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墨廼江

蔵の看板銘柄です。仕込み水には北上川の伏流水を使い、兵庫県産山田錦や宮城県産蔵の華、福井県産五百万石、岡山県産雄町など、全量を酒造好適米でまかないます。酵母は宮城酵母を主軸に据え、数値だけに頼らず五感で状態を見極める手造りで、綺麗で柔らかく気品漂う酒質を目指しています。純米大吟醸から本醸造の「酒のみの酒」まで幅広い等級を揃え、全国新酒鑑評会では平成14酒造年度以降に19回入賞し、うち12回は金賞を受賞しています。

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谷風

横綱の四股名にちなむ銘柄です。谷風梶之助は江戸時代の安永・天明期に活躍した、現在の宮城県出身の大横綱です。兵庫県産山田錦を40%まで磨き上げて仕込む純米大吟醸で、6月と11月の年2回のみ、数量を限定して蔵出しされています。気品のある香りとやわらかな旨みが調和し、落ち着いた余韻が続く酒質に仕上げています。蔵出しされる総数はわずか510本にとどまります。

見学・購入

蔵見学
なし
補足
石巻市千石町の蔵では、一般向けの蔵見学は受け付けていません。商品は全国の酒販店を通じて広く届けられています。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

蔵の基本情報

所在地
宮城県石巻市千石町8-43
創業
1845年

出典

japansake.or.jp / miyagisake.jp / sakedata.jp / nakamurasaketen.com / nipponnosake.com / nihonmono.jp / kotobank.jp / houjin.jp / sakenomy.jp / yajima-jizake.co.jp / nta.go.jp / kagataya.net

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