SAKE BREWERY — MIYAGI

萩野酒造

宮城県栗原市金成有壁新町52 1840年創業

紹介

1840年(天保11年)、旧奥州街道の宿場町「有壁」にて創業。かつて一帯が「萩の村」と呼ばれていたことにちなみ、代表銘柄「萩の鶴」と名付けられました。栗駒山系の澄んだ伏流水と宮城県産米を中心に用い、「良いものを少しだけ造る」という方針のもと、自ら納得のいく手造りの純米酒に特化した酒造りを行っています。厳格な衛生管理をはじめ、迅速な火入れや全量瓶での冷蔵貯蔵を徹底し、透明感のあるフレッシュでクリアな味わいを追求しています。主力銘柄の「萩の鶴」のほか、伝統的な生酛造りで醸す「日輪田」、特約店限定の「亀岡」、ユニークな「メガネ専用」や季節限定の「猫ラベルシリーズ」など多彩なラインナップを展開。全国新酒鑑評会で通算10回以上の金賞を受賞しているほか、IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)2023の純米大吟醸部門で「日輪田 生酛 純米大吟醸」が1位を獲得するなど、高い醸造技術が国内外で評価されています。

歴史

萩野酒造は天保11年(1840年)、宮城県北部・栗原市金成有壁の地で創業しました。有壁は江戸時代に奥州街道の宿駅として栄えた宿場町で、元和5年(1619年)に宿駅として整備されて以降、参勤交代の際には松前・八戸・盛岡・一関など奥州諸藩の大名が休泊する要衝となりました。萩野酒造は、この旧有壁本陣の向かいで創業しました。

蔵の代表銘柄「萩の鶴」の名は、蔵のある金成有壁一帯がかつて「萩野村」と呼ばれていたことに由来します。街道の宿場町として人の往来が盛んだった土地の記憶を、酒の名前に刻んで今日まで受け継いでいます。

長い歴史を歩んできた蔵ですが、戦時中は酒造りを中断せざるを得ない時期もありました。戦後の昭和23年(1948年)に酒造りを再開し、以来佐藤家による経営が続いています。

平成14年(2002年)、8代目蔵元・佐藤曜平氏(1979年生まれ)が東京農業大学で醸造学を学んだのち蔵に入りました。このとき新たに立ち上げたのが銘柄「日輪田」で、「お日様と田んぼの恵みを輪になって楽しむ」という思いが込められています。当初は伝統的な山廃仕込みで醸されていましたが、令和3年(2021年)からは全量を手間のかかる生酛造りに切り替え、あえて伝統製法に挑む姿勢を打ち出しています。

平成23年(2011年)の東日本大震災では蔵が大きな被害を受けて酒造りを一時中断しましたが、平成24年(2012年)に新蔵を建てて酒造りを再開しました。被災を乗り越えながらも、「良いものを少しだけ造る」という一貫した方針のもとで酒造りを続けています。

酒造り

仕込み水には、蔵が所有する山から自然に湧き出す「霊堂沢」の軟水を汲み上げて用いています。栗原市金成は宮城県北部の内陸に位置して冷涼な気候にも恵まれており、こうした環境がすっきりと透明感のある酒質づくりを支えています。

酒米は宮城県産の酒造好適米「蔵の華」と「美山錦」を主体とし、地元の契約農家からも調達しています。銘柄によっては「雄町」や「山田錦」も使用し、宮城酵母を用いています。

仕込みは、蔵人の目の届く範囲で少量ずつ丁寧に管理する手造りを徹底しています。あわせて衛生管理と冷蔵貯蔵にも注力し、フレッシュで輪郭の明確な味わいを保つよう努めています。

蔵データ

所在地

宮城県栗原市金成有壁新町52

創業

1840年(宮城県)

代表銘柄

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萩の鶴:蔵の代表銘柄で、蔵のある土地の古称「萩野村」にちなんで名付けられました。穏やかな香りとすっきりとした飲み飽きしない味わいを目指し、純米大吟醸から純米酒まで幅広い精米歩合の商品を展開しています。山田錦を精米歩合35パーセントまで磨いた純米大吟醸は、フランスで開催された日本酒コンクール「Kura Master」2024年の純米大吟醸酒部門でプラチナ賞を受賞しました。

日輪田:平成14年、東京農業大学で醸造を学んだ8代目蔵元・佐藤曜平氏が蔵に入った際に新たに興した銘柄です。「お日様と田んぼの恵みを輪になって楽しむ」という願いが名前に込められ、米の旨みをしっかりと引き出した個性の強い味わいを目指しています。令和3年からは全量を手間のかかる生酛造りに切り替え、IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)2023の純米大吟醸部門ではトロフィーを受賞しました。

亀岡:仙台市川内亀岡町にある特約店・阿部酒店限定で造られる「萩の鶴」の派生ラベルです。中取りの純米吟醸原酒として仕込まれ、秋には「ひやおろし」仕様で出荷されるなど季節限定の展開もあります。店のある地名にちなんで名付けられた、特約店との結びつきを感じさせる一本です。

見学・購入

蔵見学

なし

補足

所在地は宮城県栗原市金成有壁新町52で、JRくりこま高原駅から車で約25分、東北自動車道築館インターチェンジから車で約35分、若柳金成インターチェンジから車で約20分の距離にあります。駐車場も用意されていますが、一般向けの蔵見学は原則として行っていません。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

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出典

joho-miyagi.or.jp / wstakeda.net / sakenopage.com / youtube.com / nihonshu-tourism.com / sakenomy.jp / abesakeshop.com / hagino-shuzou.co.jp / miyagisake.jp / visit-kurihara.travel / jp.sake-times.com / note.com / kuramaster.com

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