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初亀醸造

代表銘柄:初亀・亀

静岡県

SHIZUOKA

1636年創業

初亀醸造の建物
初亀醸造の建物(2023年撮影)「Hatsukame Sake Brewery ac (2).jpg」 — 写真:Asturio Cantabrio / CC BY-SA 4.0縮小・WebP変換

寛永13年(1636年)、駿府(現在の静岡市)にて屋号「足名屋」として創業した、現存する中で静岡県最古の歴史を持つ酒蔵です。明治時代に現在の藤枝市岡部町へ蔵を移転・一本化しました。「初亀」という銘柄には「初日のように光り輝き、亀のように末永く栄える」という願いが込められています。仕込み水には地下から汲み上げた南アルプスの伏流水を使用し、「静岡の食文化との調和」をコンセプトに、食材の味を引き立てる酒造りを行っています。また、全国的にも早くから「吟醸づくり」に取り組んだ蔵としても知られます。

昭和42年(1967年)に品評会で第一位を獲得したことを機に「大吟醸 愛」を市販化し、昭和52年(1977年)には当時としては高額な1万円の「秘蔵大吟醸 亀」を発売して高級日本酒の市場創出に貢献しました。近年では「インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)2022」のSAKE部門で純米大吟醸トロフィーを受賞しています。

初亀醸造の歩み

寛永13年(1636年)、初代・橋本九郎右衛門が駿府城からほど近い場所、現在の静岡市葵区中町にあたる地で、屋号「足名屋」として酒造業を始めました。現存する酒蔵としては静岡県で最も古く、全国でも31番目に古い歴史を持ちます。銘柄名の「初亀」には、初日のように光り輝き、亀のように末永く栄えるようにという願いが込められています。

明治9年(1876年)、東海道の宿場町として栄えていた岡部宿、現在の藤枝市岡部町にあたる地の造り酒屋を買収して第二の醸造所を構え、後にこちらへ醸造を一本化しました。会社としての法人設立は昭和27年(1952年)9月で、創業の年とは別に数えられています。現在は16代目にあたる橋本謹嗣氏が代表を務めています。

全国的にも早くから吟醸づくりに取り組んできた蔵で、昭和42年(1967年)には主要な3つの鑑評会でいずれも第1位を獲得したことを記念し、「大吟醸 愛」を市販化しました。続く昭和52年(1977年)には、酒造りの探求のために元々は非売品として醸していた秘蔵酒を、当時の他の蔵の最高級酒がおよそ3,500円だった中、小売価格1万円という「日本で最も高価な日本酒」として「秘蔵大吟醸 亀」の名で発売しました。

社内では驚きの声も上がりましたが、発売から40年以上にわたり支持を集める蔵の代表作となり、高級日本酒という市場を切り開くきっかけになりました。

全国新酒鑑評会には、平成14酒造年度以降で11回入賞しており、うち金賞は令和3酒造年度、令和6酒造年度、令和7酒造年度の3回です。開催年度でみると、名古屋国税局酒類鑑評会の吟醸酒の部では平成29年度・平成30年度・令和3年度・令和4年度・令和6年度・令和7年度の6回、令和3年度に新設された純米吟醸酒の部では新設以来5年連続となる令和3年度から令和7年度まで毎年、燗酒の部では令和2年度・令和3年度の2回、いずれも優等賞を受けています。

静岡県新酒鑑評会では、令和3酒造年度の吟醸酒の部と令和7酒造年度の純米吟醸酒の部で、県内最高賞の県知事賞をそれぞれ受賞しています。近年ではインターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)2022のSAKE部門でも、純米大吟醸のカテゴリーで最も評価の高い1点に贈られる純米大吟醸トロフィーを「秘蔵純米大吟醸 亀」が受賞しています。

酒造りの特徴

酒造りにあたっては、「静岡のヒト・食文化との調和」を第一に考え、丁寧な手仕事と感謝の心で酒を醸すことを大切にしています。静岡酵母に由来する爽やかな香りをまとい、甘さと酸味を控えめに抑えた、口当たりの軽やかな「静岡型」の食中酒を目指しています。

原料米には、静岡県が育成したオリジナルの酒造好適米「誉富士」と、兵庫県特A地区東条産の「山田錦」を主に使用しています。いずれも比較的低温の時期に登熟する晩稲の品種で、大粒で高精白に耐え、醪によく溶け、熟成に適した、当蔵にとって理想的な酒米です。東条地区では、親子で長年酒米づくりに取り組む「田尻農園」に山田錦と稀少米「愛山」の栽培を委託しており、田尻農園産の米で仕込む限定シリーズも手がけています。地元藤枝では、当蔵と地元の酒米生産者で組織する「朝比奈酒米研究会」が育てた酒米も使用しています。

仕込み水には、蔵内の地下およそ50メートルから汲み上げる南アルプスの伏流水を使用しています。水質だけでなく水量にも恵まれており、洗米や浸漬から仕込み、割水、器具の洗浄に至るまで、醸造のあらゆる工程でこの水を用いています。

従業員6名という小規模な体制で、酒造りを通じてお客様に笑顔を届けることを企業理念に掲げています。地元静岡の米と水にこだわりながら、丁寧な手仕事による酒造りを今日まで受け継いでいます。

代表銘柄

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初亀

「初亀」は、静岡の食文化との調和を第一に考えて醸される、蔵の中核となる銘柄です。甘さと酸味を控えめに抑え、爽やかで品のある香りをまといながら、口当たりは軽やかに仕上げています。酒米由来のほどよい旨味が舌の上に広がる、クラシックな「静岡型」の食中酒で、四季折々の料理と共に味わう日本酒の世界観を初亀は理想としています。

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亀

「亀」は、酒造りを究めるために元々は非売品として醸されていた秘蔵酒で、昭和52年(1977年)に「秘蔵大吟醸 亀」として小売価格1万円という当時破格の値で発売されました。現行の「秘蔵純米大吟醸 亀」は、兵庫県東条産の山田錦を100%使用し、麹米・掛米ともに精米歩合40%まで磨き上げ、搾ったのち専用の貯蔵庫で36ヶ月以上にわたり氷温熟成させています。絹のように滑らかな口当たりと円熟した香味が特徴で、インターナショナル・ワイン・チャレンジ2022のSAKE部門では純米大吟醸トロフィーを受賞しました。

見学・購入

蔵見学
なし
直売所
藤枝市岡部町の蔵に直売所があり、定番酒に加えて季節限定の酒も取り扱っています。オンラインショップからも全国へ配送しており、ギフト向けの発送にも対応しています。
補足
微生物環境の保護を理由に、蔵見学は行っていません。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

蔵の基本情報

所在地
静岡県藤枝市岡部町岡部744
創業
1636年
公式サイト
www.hatsukame.jp

出典

pref.shizuoka.jp / ssr.or.jp / japansake.or.jp / hatsukame.jp / fujieda.gr.jp / kato-yamadanishiki-sake.jp / kenzine.jp / blog.jp / nrib.go.jp / shokunomiyako-shizuoka.pref.shizuoka.jp / nta.go.jp / shizuoka-sake.jp / at-s.com

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