SAKE BREWERY — MIYAGI

男山本店

宮城県気仙沼市入沢3-8 1912年創業

紹介

1912年(大正元年)に宮城県気仙沼市で創業した酒造会社です。気仙沼の豊富な海の幸・魚料理に寄り添う酒造りを追求しており、看板銘柄「蒼天伝」をはじめ「気仙沼男山」「陸前男山」「美禄」などを手掛けています。代表銘柄の「蒼天伝」は気仙沼の澄んだ空や海をイメージして名付けられ、すっきりとした透明感とキレの良い後味が特徴です。仕込みには地元・気仙沼産の酒造好適米「蔵の華」や気仙沼の水を使用し、契約農家と協力した米作りにも取り組んでいます。

昭和初期に建設された店舗(魚町店舗)は国の登録有形文化財に指定されていましたが、2011年の東日本大震災による津波で倒壊しました。しかし高台にあった酒蔵は被災を免れて酒造りを守り抜き、倒壊した店舗も2020年に再建復原を果たしました。

受賞歴も豊富で、「蒼天伝」シリーズで全国新酒鑑評会金賞やインターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)ゴールドメダル、「ワイングラスでおいしい日本酒アワード2023」最高金賞などを獲得しています。

歴史

男山本店は1912年(大正元年)、三陸有数の漁港として栄えた宮城県気仙沼市で創業しました。創業者の菅原昭治は、酒造りの免許取得という大願成就の御礼参りの際、京都伏見の石清水八幡宮(別名・男山八幡宮)の宮司から「男山」の名を拝受したと伝えられており、これが「男山」を冠する銘柄群の由来であり、代表銘柄「気仙沼男山」に受け継がれています。以来100年以上にわたり、気仙沼の風土に根ざした酒造りを続けてきました。

蔵元の伝承によれば、1896年の明治三陸地震津波を経験した先代が、その教訓から酒蔵を高台に建てたとされています。この判断が2011年の東日本大震災でも功を奏し、津波の被害を免れた酒蔵は翌日から操業を再開することができました。一方、気仙沼市魚町にあった木筋コンクリート造3階建ての店舗(1931年頃建築、2003年1月31日に国登録有形文化財に登録)は、津波により3階部分の外壁と屋根を残して倒壊しました。

倒壊した店舗は、地元有志による復興の取り組みを経て、被災した建材の一部を再利用しながら再建が進められ、震災から9年4カ月後の2020年7月に、震災前と同じ場所で同じ姿を取り戻して再開しました。現在、1階は直売店舗として営業し、3階は震災復興の歩みや魚町の歴史を伝えるギャラリーとして公開されています。

震災前は冬場のみ南部杜氏の杜氏集団が蔵入りして酒造りを行う体制でしたが、震災後は南部杜氏の技術を引き継ぎながら社内の蔵人で酒造りを行う体制に転換し、夏場を除きほぼ通年での製造が可能になりました。2022年(令和4年)には、男山本店として初めてとなる女性杜氏、窪島衣通絵氏が杜氏に就任しています。

酒造り

仕込み水には、気仙沼市鹿折地区に湧く「荒神湧水」と呼ばれる軟水を使用しています。硬度の低い水質が、やわらかくすっきりとした口当たりの酒質につながっているとされます。

原料米は、蔵の華や吟のいろは、食用米など宮城県産米を主体に用いています(一部商品は兵庫県産山田錦を使用)。中でも宮城県初の酒造好適米「蔵の華」は1997年(平成9年)に誕生した品種で、社長自らが県農業試験場に働きかけてその誕生に関わったとされています。地元の契約農家と協力しながら栽培に取り組み、蔵人やサポーターズクラブが田植えなどの農作業に参加する取り組みも行われています。うち「吟のいろは」は2020年にリリースされた宮城県の新しい酒米です。

目指す酒質は、気仙沼で水揚げされる魚介類に寄り添う、すっきりとした淡麗な味わいとキレの良い後味です。震災後は蔵人による社内醸造体制に移行し、前任の柏大輔杜氏から2022年に窪島衣通絵杜氏へと引き継がれ、南部杜氏から受け継いだ技術を守りながら酒造りが続けられています。

蔵データ

所在地

宮城県気仙沼市入沢3-8

創業

1912年(宮城県)

公式サイト

kesennuma.co.jp

代表銘柄

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蒼天伝:「気仙沼らしい地酒を」との思いから2002年(平成14年)に立ち上げられた銘柄で、2022年に20周年を迎えました。気仙沼の澄んだ空と海をイメージし、柑橘系を思わせる爽やかな香りとクリアでサラリとした飲み口が特徴です。魚料理に寄り添うすっきりとした酒質とキレの良い後味を追求しています。

伏見男山:1912年の創業にあたり、酒造りの免許取得という大願成就の御礼参りで、京都伏見の石清水八幡宮(男山八幡宮)の宮司から拝受した「男山」の名を受け継ぐ銘柄で、蔵の創業の歴史そのものを伝えています。創業以来、気仙沼を中心に販売が続けられている銘柄で、本醸造や特別純米酒などをラインアップしています。

気仙沼男山:宮城県産米を使用した本醸造や特別純米酒、吟醸酒などをラインアップする、蔵の代表銘柄のひとつです。特別純米酒は穏やかな香りとやわらかな口当たりに、米由来のやさしい甘みと旨みが感じられ、後味はすっきりとした辛口に仕上がっています。気仙沼の魚介類と合わせる食中酒として親しまれています。

気仙沼男山 梅酒:純米酒に梅を漬け込んだ本格浸漬酒「あらしぼり」で、500mlと1800mlをラインアップしています。梅酒・柚子酒の500ml 2本セットも用意されています。

陸前男山:「陸前」は宮城県の旧国名で、地域の名を冠した銘柄です。宮城県産米を用いた特別純米酒などをラインアップし、淡麗な酒質で、三陸の魚介に合わせる食中酒として親しまれています。

見学・購入

蔵見学

あり(要事前確認)

直売所

気仙沼市魚町の店舗(登録有形文化財の建物)の1階が直売店舗として営業しており、蒼天伝や気仙沼男山などの商品を販売しています。3階は震災復興の歩みや魚町の歴史を紹介するギャラリーとして無料公開されています。

補足

魚町店舗の営業時間は9時30分〜17時、定休日は火曜日です。本社・酒蔵は魚町店舗から徒歩約3分の入沢地区にあります。蔵見学は事前予約制(通年)で、個人は原則2名以上、見学時間は13:30〜14:30で所要約1時間、料金はお土産付きで1,100円(税込)です。11名以上の団体や英語対応は問い合わせフォームから申し込みます。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

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出典

japansake.or.jp / kesennuma.co.jp / chitekishisan.net / kesennuma-kanko.jp / miyagisake.jp / saikichi.jp / sakeworld.jp / sake-marukei.com / shop.kesennuma.co.jp / sakagura-press.com / sakenopage.com / walkerplus.com / online.bunka.go.jp / tohoku-sakurakaido.jp / rurubu.jp / sakeno.com

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