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東春酒造

代表銘柄:東龍

愛知県

AICHI

1865年創業

東春酒造の本社
東春酒造の本社(2017年撮影)「Azumaryu 20170213-02.jpg」 — 写真:円周率3パーセント (Enshuritsu 3 percent) / CC BY-SA 4.0縮小・WebP変換

江戸末期の元治2年(1865年)、創業者・佐藤東兵衛が名古屋城の櫓(やぐら)改築用の材木を譲り受け、酒蔵(蔵式水屋)を建造して屋号「龍田屋」で酒造りを開始しました。当初の銘柄は「菅公」でしたが、のちに創業者の名前「東」と屋号の「龍」を合わせて「東龍(あずまりゅう)」と改められました。1946(昭和21)年には酒造会社6社の合同により東春酒造株式会社が設立されています。

酒造りでは自社精米した原料米と木曽川の伏流水を用い、手造りによる醸造を行っています。特に昔ながらの「山廃仕込み」の技術を受け継ぎ、時間をかけて酵母を育てることで、米の旨味・コク・キレを備えた純米酒など特定名称酒を中心に展開しています。全国新酒鑑評会での金賞受賞をはじめ、「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」での最高金賞受賞など、高い品質評価を獲得しています。

東春酒造の歩み

江戸時代末期の元治2年(1865年)、佐藤東兵衛が名古屋城の隅櫓を改築するために集められていた木材を譲り受け、現在の名古屋市守山区瀬古東にあたる地に酒蔵を建てて酒造りを始めました。当時この一帯は庄屋であった佐藤家に近隣の米が集まり、木曽川の伏流水が湧く井戸にも恵まれ、街道筋という立地から木材も自然に集まる場所でした。屋号を「龍田屋」、銘柄を「菅公」と定めました。

「菅公」の名は、氏神である瀬古高牟神社に伝わっていた菅原道真公の軸に由来します。この軸は鎌倉時代の武人・山田重忠が納めたと伝わる村の宝で、江戸後期の天保年間には神職が軸を質入れし、村人たちと質屋の争いの末に神社と質屋が半年交代で所有することになったという逸話も残っています。このとき軸を運んだ村人たちが渡った橋は「天神橋」と呼ばれるようになったと伝えられています。

創業から50年余りを経た1921年、創業者・佐藤東兵衛の名にある「東」と、屋号「龍田屋」の「龍」を合わせて銘柄を「東龍」と改め、現在に至っています。創業当初のまま残る酒蔵は、高く土を盛った石垣の上に建つ「蔵式水屋」と呼ばれる造りで、庄内川と矢田川に囲まれ水害の多かった「瀬古村輪中」の地で、大切なものを水から守るために先人が築いた知恵です。

太平洋戦争後の1946年、龍田屋をはじめとする酒造会社6社が合同し、1948年には東春酒造株式会社として法人を設立しました。当主は佐藤東兵衛から数えて佐藤東一郎、佐藤博、佐藤ひで、佐藤一幸と代を重ね、1985年には新しい蔵を建て、2002年からは6代目にあたる佐藤幸彦が代表を務めています。

創業時の屋号「龍田屋」は今も商品名として受け継がれており、2024年には名古屋市出身のゲームクリエイター・横尾太郎氏とのコラボレーションにより、山田錦を55%まで磨いた特別純米酒「ヨコオタロウ×龍田屋」が発売されました。150年以上を経てなお、創業の屋号は新しい形で酒とともに息づいています。

酒造りの特徴

酒造りには自社で精米した山田錦・夢吟香・五百万石などの酒造好適米と、敷地内の井戸から汲み上げる木曽川の伏流水を用い、手造りで仕込んでいます。麹室は総破精用と突破精用の2室に分け、酵母も速醸酵母と山廃酵母を使い分けて、綺麗な酒としっかりと味のある酒を造り分けています。山廃純米酒「佐藤東兵衛」に用いる山廃酒母は、酵母を速醸酒母の倍以上の時間をかけてじっくり育てたもので、醗酵酸が調和のとれた旨味に変わり、濃醇でありながら飲み飽きしない、芯のしっかりした味わいに仕上がります。

普通酒は造らず、特定名称酒を中心に、貴醸酒や梅酒といった個性的な酒も手がけています。

代表銘柄「東龍」は、東西南北を司る四神のうち東方の守護神とされる青龍にちなみ、創業者名の「東」と屋号「龍田屋」の「龍」を組み合わせて名づけられました。純米吟醸「龍の舞」のラベルには如意珠を持つ龍が大きく描かれ、キリッと引き締まった飲み口が持ち味です。純米大吟醸「玲瓏」は山田錦を35%まで磨き上げた酒で、そのラベルには、書家・頑痴庵南陽が東龍純米大吟醸を飲んだ折に筆をとった書がそのまま用いられています。

このほか、創業者の名を冠した山廃純米酒「佐藤東兵衛」や、創業時の屋号を名乗る特別純米酒「龍田屋」など、蔵の歴史にちなんだ商品名が並びます。

品質の評価も高く、平成14酒造年度以降の全国新酒鑑評会の目録では16回入賞しており、うち金賞は平成20・21・25・29酒造年度と令和5酒造年度の5回です。「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」では、2013年と2017年に純米大吟醸「玲瓏」が大吟醸酒部門で、2016年には吟醸「和な」がメイン部門で、2023年には純米吟醸「龍の舞」がプレミアム純米部門で、それぞれ最高金賞に選ばれています。

金賞にも2011・2012・2014・2016・2017・2018・2019・2020・2021・2025年と数多く選ばれており、高い評価が続いています。

代表銘柄

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東龍

「東龍」は、東方の守護神・青龍と創業者名の「東」、屋号「龍田屋」の「龍」にちなむ銘柄です。自社精米した山田錦や五百万石などを用い、綺麗な酒としっかり味のある酒を造り分けています。山廃酒母でじっくり醸す「佐藤東兵衛」、純米大吟醸「玲瓏」、ワイングラスでおいしい日本酒アワード2023で最高金賞を受賞した純米吟醸「龍の舞」などをそろえています。

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見学・購入

蔵見学
あり(要事前確認)
直売所
蔵に併設された売店で商品を購入できます。
補足
蔵見学は電話予約制で、11月から4月は土曜日、5月から10月は月曜日の午後2時から行われています(月曜日が祝日にあたる場合は休止)。蔵では古楽器によるコンサートや講談会、酒蔵開きなど、日本酒と音楽・芸能を楽しめる催しも定期的に開かれています。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

蔵の基本情報

所在地
愛知県名古屋市守山区瀬古東3丁目1605番地
創業
1865年
公式サイト
www.azumaryu.co.jp

出典

returnable-navi.com / azumaryu.co.jp / sakenomy.jp / wikipedia.org / sakagura-press.com / compalyze.co.jp / sakenowa.com / ja.wikipedia.org / sake-times.com / nrib.go.jp / finesakeawards.jp

本ページは自動収集した情報を編集したものです。公開資料に基づく記事で、現地取材・実飲による評価ではありません。内容に関するご指摘はお問い合わせへお寄せください。