石川酒造
代表銘柄:噴井
三重県
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1830年創業
三重県四日市市に位置する石川酒造は、天保元年(1830年)創業の歴史ある酒蔵です。敷地内には昔ながらの佇まいを残す木造建造物が並び、2013年(平成25年)には主屋など15件の建造物が国の登録有形文化財に登録されています。代表銘柄の「噴井(ふきい)」は、蔵の敷地内に湧き出る自噴水にちなみ、俳人の山口誓子が詠んだ句の季語から名付けられました。仕込み水には鈴鹿山系の伏流水である超軟水を使用しており、まろやかな味わいと爽やかな喉ごしを生み出しています。
酒造りでは「一麹、二酛、三造り」の言葉通り特に麹造りに力を入れ、手間を惜しまず極力手作業で丁寧に行うこだわりを持っています。その確かな技術は国内外で高く評価されており、全国新酒鑑評会での金賞受賞をはじめ、ロンドンIWCでの各賞受賞やフランスの酒類コンテスト「Kura Master」での金賞受賞など、輝かしい実績を誇ります。
石川酒造の歩み
石川酒造は、天保元年(1830年)に創業した三重県四日市の酒蔵です。蔵は四日市市桜町、鈴鹿山系のふもとにあります。屋号は「やまいし」で、現在は石川卓史さんが代表取締役を務めています。
敷地には、自噴井戸を中心とした中庭を取り囲むように、酒造りのための建物が現役で並んでいます。主屋は明治24年(1891年)の建築で、南側に大戸口を開けて通り土間を設け、外壁は黒漆喰塗りで腰は下見板張りという、明治期の造り酒屋らしい重厚な建物です。大蔵は大正5年(1916年)に建てられた木造2階建てで、建築面積は566平方メートル、高さは10メートルを超える大きな建物です。
主屋、西の座敷、南文庫蔵、北文庫蔵、旧精米場、旧米庫、納屋、大蔵、釜場、槽場、壜詰場、貯蔵庫及び事務所、井戸屋形、自噴井戸、西土塀の15件は、2013年3月29日に国の登録有形文化財(建造物)に登録されました。建築年代は、旧精米場・旧米庫・納屋が明治16年から30年ごろ、釜場・壜詰場・貯蔵庫及び事務所・南文庫蔵が明治31年から45年ごろ、北文庫蔵が昭和戦前です。黒漆喰や黒塗りの板張りで統一された建物群が、酒造に関する一連の施設として良好に保存されたまま使われています。
登録件数15件は、2017年時点で三重県内の登録有形文化財(建造物)の中で最多でした。
全国新酒鑑評会では、平成14酒造年度以降に限っても12回入賞しており、そのうち金賞は平成15酒造年度、平成16酒造年度、平成18酒造年度、令和5酒造年度、令和6酒造年度、令和7酒造年度の6回です。金賞に届かなかった入賞は、平成17酒造年度、平成20酒造年度、平成22酒造年度、平成25酒造年度、平成26酒造年度、令和元酒造年度の6回です。名古屋国税局の酒類鑑評会では、第52回(平成16年)の吟醸酒の部で入賞し、第54回(平成18年)と第55回(平成19年)の吟醸酒の部で優等賞に選ばれました。
その後は、平成20年度と平成21年度に純米酒の部と本醸造酒の部、平成28年度に純米酒の部と本醸造酒の部、平成29年度に本醸造酒の部、平成30年度に純米酒の部、令和元年度に純米酒の部と本醸造酒の部で優等賞を受けています。令和2年度から令和4年度は、燗酒の部で「噴井 本醸造」が優等賞でした。
海外では、ロンドンのIWCの日本酒部門に出品しています。2017年は大吟醸がシルバー賞、2018年は本醸造がシルバー賞、純米吟醸と大吟醸がブロンズ賞、2019年は純米吟醸と純米酒がブロンズ賞、2020年は純米大吟醸と純米酒がブロンズ賞、2021年は純米酒がブロンズ賞、2022年は大吟醸がブロンズ賞、2023年は純米吟醸がシルバー賞、2025年は純米大吟醸がシルバー賞でした。フランスで開かれるKura Masterでは、2017年に純米大吟醸、2021年に純米酒が金賞です。
全国燗酒コンテストでは、2020年に「噴井 純米」がお値打ちぬる燗部門、「噴井 本醸造」がお値打ち熱燗部門で金賞、2022年に「噴井 純米 4年貯蔵」が特殊ぬる燗部門で金賞、2024年と2025年に「ふきい 純米」がお値打ちぬる燗部門で金賞を受けました。
ワイングラスでおいしい日本酒アワードでは、2020年にプレミアム純米部門で「純米吟醸 やまいし 生酒」、2023年にプレミアム純米部門で「ふきい 純米吟醸」、2024年にメイン部門で「ふきい 純米」とプレミアム純米部門で「ふきい 純米吟醸」、2026年にメイン部門1500で「噴井 純米酒」とメイン部門2000で「噴井 純米吟醸」が金賞です。
酒造りの特徴
古くから「一に麹、二に酛、三に造り」と言われますが、石川酒造は特に麹に力を入れています。酒造りは手作りにこだわり、一つ一つの作業を丁寧に、できる限り手作業で行っています。麹造りは昼夜を問わず人が徹底して管理し、求める酒に合わせて、総ハゼと突きハゼを作り分けています。原料米の処理では自然放冷を基本とし、時には放冷機も使います。落ち着いた佇まいの木造2階建ての大蔵で醸しています。
仕込み水は、鈴鹿山系の伏流水です。敷地内には、地下200メートルから自噴する掘り抜き井戸と、地下76メートルの井戸があり、近くには名水百選の一つである智積用水が流れています。酒造りに使うのは、自噴する井戸の超軟水です。軟水は醸造の際に穏やかな発酵を促し、灘の宮水より硬度は低いものの、吟醸を醸すには最適な水と蔵では考えています。
原料米は、主に三重県で作られた酒米です。代表銘柄の「噴井」は、敷地内に自噴する水にちなみ、俳句の季語でもある「噴井」を酒銘にしたもので、山口誓子の句から名付けられました。令和5酒造年度に全国新酒鑑評会で金賞を受けた大吟醸は、三重県産の山田錦を精米歩合40パーセントまで磨いて仕上げています。商品は、精米歩合40パーセントと50パーセントの純米大吟醸、60パーセントの純米吟醸、65パーセントの純米、70パーセントの本醸造酒、冬のしぼりたて、生貯蔵酒まで幅広く揃います。
桜ボトル、花火ボトル、秋上がりのもみじボトルといった季節のボトルや、一輪差しにもなる300ミリリットルの純米大吟醸「茜色」と純米「瑠璃色」もあります。「瑠璃色」はみえセレクションに選定されました。
2018年には、屋号を冠した「やまいし」を、噴井に続く銘柄として立ち上げました。純米に特化し、噴井よりも食中酒としての飲みやすさを追求しています。近年流行の香り系酵母ではなく、伝統型の酵母を中心に使い、主な販売先は大事に育ててくれる地酒専門店などです。一方の噴井は、お客様にどこでも購入していただける販路を目指し、コンビニエンスストアやスーパー、酒販店などで販売しています。
代表銘柄
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噴井
蔵の敷地内で自噴する水にちなんで名付けた、石川酒造の代表銘柄です。鈴鹿山系の伏流水の超軟水で仕込み、湧き出たばかりの水のような爽やかな喉ごしと、いつまでも続くまろやかな味わいを目指しています。大吟醸から本醸造、生貯蔵酒まで幅広く揃い、コンビニやスーパー、酒販店でも買えます。全国新酒鑑評会では、大吟醸が令和5酒造年度から令和7酒造年度まで3年続けて金賞に選ばれました。
楽天で商品を見る見学・購入
- 直売所
- 蔵のオンラインストアで商品を購入できます。
- 補足
- 蔵の営業は平日の9時から16時で、土日祝日は定休です。見学や蔵での購入については、事前に電話(059-326-2105)でお問い合わせください。
見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。
蔵の基本情報
- 所在地
- 三重県四日市市桜町129
- 創業
- 1830年
- 公式サイト
- e-sakagura.co.jp
出典
sakagura-press.com / sakenomy.jp / shinise.tv / e-sakagura.co.jp / kotobank.jp / saketime.jp / rakuten.co.jp / online-store.e-sakagura.co.jp / nrib.go.jp / nta.go.jp / city.yokkaichi.lg.jp / bunka.nii.ac.jp / kuramaster.com / kansake.jp / finesakeawards.jp / internationalwinechallenge.com / takashimaya.co.jp
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