SAKE BREWERY — MIE

木屋正酒造

三重県名張市本町314-1 1818年創業

紹介

1818(文政元)年、三重県名張市の旧初瀬街道沿いに創業した酒蔵です。元々は材木商を営んでいたことから「木屋正」の屋号が定着し、江戸時代の風情を残す店舗兼主屋は国の登録有形文化財に指定されています。長年にわたり地元の伝統銘柄「高砂」などを中心に醸造を行っていましたが、2005年に6代目蔵元・大西唯克氏が自ら杜氏となり新ブランド「而今(じこん)」をリリースしました。銘柄名には「過去や未来にとらわれず、今をただ精一杯生きる」という禅の言葉が込められています。造りにおいては、名張川の伏流水や地元の伊賀米などの酒米を使用し、伝統的な手仕事と現代的な技術・環境管理を融合。雑味を削ぎ落とした透明感のある旨味、果実のような香りとフレッシュな酸味が調和した酒質を確立しています。全国新酒鑑評会での金賞受賞やSAKE COMPETITIONでの上位入賞など、国内外の品評会で高い評価を受けています。

歴史

木屋正酒造の大西家は、江戸時代初期に藤堂家の家臣として今治から伊賀国名張へ移り住み、材木商を営んでいました。その屋号「木屋正」が現在の社名の由来になっています。1818(文政元)年、大西庄八が地元の造り酒屋「ほてい屋」の酒造株を譲り受け、酒造業を開始しました。二代目の大西政之助は名賀酒造組合の組織化に携わるなど、地域の酒造業の発展にも貢献しています。

現在の店舗兼主屋は1889(明治22)年に建てられ、1913(大正2)年に増築されたもので、旧初瀬街道沿いの町並みに江戸期の風情を伝える建物として、2013年3月29日に国の登録有形文化財に登録されました。

転機となったのは六代目・大西唯克氏の代です。六代目・大西唯克氏は上智大学理工学部を卒業後、乳業メーカーに勤務していましたが、2002年に酒類総合研究所で醸造を学び、但馬杜氏のもとで2年間修行を積みました。2004年に自ら杜氏として蔵に戻り、翌2005年に新ブランド「而今」をリリースしています。「而今」という銘柄名は、応接間に掛けられていた掛け軸の禅語に由来し、「過去にも未来にもとらわれず、今をただ精一杯生きる」という意味が込められています。

而今は流通先を限定してブランド価値を守る戦略をとりながら、2004年に香港とカナダ、2005年にシンガポール、2015年にはフランスへと海外への販路を拡大し、世界での日本酒の評価向上を目指してきました。2018年、創業200周年の節目には、蔵の伝統銘柄でありながら経営難の時期に一度衰退していた「高砂」を、新しい造りで復活させています。

酒造り

仕込み水には、木津川水系(淀川支流)にあたる名張川の伏流水を使用しています。この川の上流には木屋正酒造が所有する山林があり、自然環境を保全することで水源のきれいな水を確保しているといいます。

主力銘柄「而今」の代表的な純米吟醸には、兵庫県内でも山田錦の特A地区とされる吉川産の山田錦を100%使用し、精米歩合50%まで磨いて醸造する仕様があります。伝統的な手仕事と、温度管理などの現代的な醸造技術を組み合わせ、雑味を抑えた透明感のある旨味とフレッシュな酸味を両立させる酒質を追求しています。而今は全国新酒鑑評会において、平成20・23・25・28酒造年度など複数回にわたり金賞を受賞してきました。

2018年に復活させた「高砂」では、蔵として初めて生酛造りを導入しました。木桶を用い、蒸した米と麹を手作業で丁寧に混ぜ合わせることで蔵に棲みつく微生物の働きを引き出す、時間と手間のかかる伝統製法です。この生酛造りにより、高砂は而今とは異なる、豊かで複雑な旨味とふくよかでやさしい香りを持つ酒質に仕上げられています。

蔵データ

所在地

三重県名張市本町314-1

創業

1818年(三重県)

公式サイト

kiyashow.com

代表銘柄

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而今:六代目・大西唯克氏が2005年に立ち上げた木屋正酒造の主力ブランドです。名前は禅語に由来し、「過去にも未来にもとらわれず、今をただ精一杯生きる」という意味が込められています。兵庫県吉川産山田錦を100%使用した精米歩合50%の純米吟醸などがあり、雑味を抑えた透明感のある旨味と果実のような香り、フレッシュな酸味が調和した酒質が特徴です。全国新酒鑑評会で複数回金賞を受賞し、2004年以降は香港・カナダ・シンガポール・フランスなど海外へも販路を広げています。

高砂:木屋正酒造が創業時から醸造してきた伝統銘柄で、一時は経営難から衰退した時期もありました。六代目・大西唯克氏が而今の展開に注力する中で存在感が薄れていましたが、創業200周年にあたる2018年、蔵として初めて生酛造りを取り入れた新しい高砂として復活させました。木桶を使い、蒸米と麹を手作業で丁寧に混ぜ合わせる昔ながらの製法により、豊かで複雑な旨味とふくよかでやさしい香りを持つ酒質に仕上げられています。

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出典

mie-sake.or.jp / dancyu.jp / sakenomy.jp / compalyze.co.jp / kiyashow.com / nabarichouju.com / winegrocery.com / sake-wadaya.com / reika-sake.com / beautifulsake.jp / ja.wikipedia.org / tanoshiiosake.jp / note.com / j-s-p.or.jp

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