SAKE BREWERY — KYOTO
山本本家
紹介
山本本家は、延宝5年(1677年)に京都・伏見の地で創業した老舗酒蔵です。伏見の名水「白菊水」という天然の地下水を仕込み水に使用し、京都の食文化を引き立てる食中酒を中心に酒造りを行っています。代表銘柄には「神聖」をはじめ、表千家の茶事御用達である「松の翠」、華やかで呑みやすい「かぐや姫」のほか、「船形山」「京の香梅」「唯穂」など多様な銘柄を揃えています。伝統の技と最新技術を組みあわせた酒造りを続けており、「ワイングラスでおいしい日本酒アワード2015」では「純米吟醸 唯穂」が最高金賞を受賞しました。また、蔵元直営の居酒屋「鳥せい」をチェーン展開するなど、京都の食と地酒の魅力を幅広く発信しています。
歴史
山本本家は延宝5年(1677年)、初代・塩屋源兵衛が京都・伏見の地に創業しました。以来、代々「源兵衛」の名を襲名しており、現当主は十一代山本源兵衛です。創業当初は清酒だけでなく味噌や醤油なども手がける商家でしたが、明治時代の8代目の頃に清酒製造専業へと転じました。
慶応4年(1868年)1月3日夜半に起きた鳥羽・伏見の戦いで、伏見の町とともに山本本家の蔵も全焼しましたが、同年のうちに本社社屋を再建しました。現存する本社社屋はこのときに建てられたものです。
主力銘柄「神聖」の名は、大正時代に酒によって憂いが払われることを詠んだ中国・唐代の詩人白楽天(白居易)の漢詩の一節にちなんで名付けられたとされ、ラベルの毛筆文字は文人画家・富岡鉄斎が9代目源兵衛の結婚祝いとして揮毫したものです。大正時代初期には東京の問屋との直接取引を開始し、関東方面へも「神聖」の販路を広げました。
昭和37年(1962年)、俳優の伴淳三郎を起用したテレビCM「かあちゃん、いっぱい、やっか」が全国的なブームとなり、知名度を大きく高めました。昭和41年(1966年)には純粋酵母仕込みの技術開発が認められ江田賞を受賞し、同年「源べエさんの鬼ころし」を発売しています。
昭和51年(1976年)、創業300周年を機に酒蔵の一部を改装して直営の居酒屋「鳥せい」本店を開店し、記念酒「鐵斎」も発売しました。昭和55年(1980年)には、表千家家元・而妙斎の襲名を機に自ら命名した純米大吟醸「松の翠」を発売し、以後、表千家の茶事において公式に用いられる銘柄となっています。その後も清酒の製造・販売に加え、酒蔵を母体とする直営居酒屋「鳥せい」のチェーン展開を続けており、京都の食文化と地酒の魅力を広く発信する事業を今日まで受け継いでいます。
酒造り
仕込み水には、伏見七名水のひとつに数えられる「白菊水」を用いています。この地下水は現在も直営居酒屋「鳥せい」本店の脇で湧き出しており、鉄分が少なく適度なミネラルを含むため、ふくよかな味わいと円やかな後味を生むとされています。
酒造りの方針は「品質本位」を基本とし、大切な工程ほど人の手を残す造りを続けながら、伝統的な技術と新しい醸造技術の導入を繰り返してきました。目指す酒質は、京都の食文化と調和する食中酒です。
上位クラスの酒には山田錦を用いる銘柄が多く、京都府産山田錦のみを使用したことが銘の由来となった「神聖 山田錦 純米吟醸 唯穂」は、2015年のワイングラスでおいしい日本酒アワード メイン部門で最高金賞を受賞しました。特A地区産山田錦を100%使用し精米歩合35%まで磨き上げた「神聖 山田錦純米大吟醸原酒 ゴールド」は、ミラノ酒チャレンジ2019やボルドー酒チャレンジ2021で純米大吟醸部門プラチナ賞、ロンドン酒チャレンジ2019・2020やKURAMASTER 2020で同部門金賞を受けるなど、国際的な酒品評会でも高く評価されています。
純米大吟醸から本醸造、生貯蔵酒まで幅広い製法・容量の商品を揃え、伏見らしい柔らかな口当たりを軸に多様なラインナップを展開しています。
蔵データ
代表銘柄
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神聖
330円
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- 船形山
- 吟醸 かぐや姫 生貯蔵酒
- 京の香梅
- 唯穂
神聖:山本本家のメインブランド。銘は酒による憂いの解消を詠んだ唐代の漢詩の一節にちなむとされ、ラベルの毛筆文字は文人画家・富岡鉄斎による揮毫です。大吟醸からコクのある純米酒、辛口の本醸造まで幅広い種類を、1.8Lから300mlまで多彩なサイズで展開しています。
吟醸 かぐや姫 生貯蔵酒:甘くやさしい香りと綺麗な飲み口が持ち味の銘柄です。女性に人気が高く、海外での評価も高いとされています。純米タイプの「純米 かぐや姫」(1.8L・500ml)もあり、吟醸タイプには300ml・180mlの飲みきりサイズも揃えています。
京の香梅:精米歩合70%、アルコール度数14度の純米酒です。レビューでは「京都のお酒らしくすっきりとした飲み口」の辛口と評されており、花札を思わせる伝統的で装飾的なラベルデザインも特徴です。
唯穂:「神聖 山田錦 純米吟醸 唯穂」。使用する酒米を京都府産山田錦のみに絞ったことが銘の由来で、精米歩合は60%です。立ち香と含み香のバランスが取れた滑らかな旨口に仕上がり、2015年のワイングラスでおいしい日本酒アワード メイン部門で最高金賞を受賞した銘柄です。
見学・購入
「神聖 酒蔵直売店」が本社近くの京都市伏見区上油掛町186にあり、蔵限定酒や酒粕、煎り酒などのオリジナル商品を扱うほか、有料試飲も利用できます。営業時間は11時から18時まで、月曜定休です。
酒蔵直売店は京阪・近鉄伏見桃山駅から徒歩約5分、京阪中書島駅から徒歩約7分です。隣接して直営の居酒屋「鳥せい」本店があります。
見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。
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出典
fushimi.or.jp / japansake.or.jp / yamamotohonke.jp / yamamotohonke-shop.jp / kyoto-kankou.or.jp / saketime.jp / issyusouden.com / rakuten.co.jp / kuramotokai.com / ja.wikipedia.org / finesakeawards.jp
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