SAKE BREWERY — KYOTO

キンシ正宗

京都府京都市伏見区紙子屋町554-1 1781年創業

紹介

天明元年(1781年)、初代・松屋久兵衛が京都の御所南(現在の京都市中京区)にて創業。良質な水を求め、明治13年(1880年)に酒処・伏見へ移転しました。仕込み水には、構内から湧き出る伏見七名水の一つ「常盤井水」を使用しています。1995年(平成7年)には酒造り一貫システムを備えた「新常盤蔵」を完成させ、温度や微生物管理などの近代技術を取り入れつつ、京都独自の酒造好適米「祝」を用いた米洗いや麹造りなど職人による丁寧な手作業を守り続けています。歴史的には、1913年(大正2年)の全国清酒品評会にて全国第1位を受賞し、大正天皇へ献上された実績を持ちます。

歴史

キンシ正宗の創業は天明元年(1781年)にさかのぼります。初代・松屋久兵衛が、現在の京都市中京区堺町二条上ル亀屋町において酒造業を興しました。この創業の地に残る旧堀野家本宅は、名水「桃の井」の井戸とともに「堀野記念館」として長らく一般公開されていましたが、2023年7月31日をもって閉館しました(公式告知は同年8月3日)。跡地は2023年12月に「京都酒蔵館別邸」としてリニューアル開業しています。

明治13年(1880年)、より良質な水を求めて京都・伏見の御駕籠町へ進出し、醸造を開始しました。1906年には伏見新町に常磐蔵を開設しています。1896年には金鵄勲章に正宗を配した商標を出願し、明治29年(1896年)2月15日に登録されました。この商標が、現在の社名「キンシ正宗」の由来となっています。

大正期に入ると、1913年に大蔵省醸造試験所主催の全国清酒品評会で全国第1位を受賞し、当時の京都府知事の伝献により大正天皇陛下に献上して御嘉納の栄を得ました。1917年には大正天皇・皇后両陛下の京都行幸の際、京都御所において天覧のうえお買い上げいただいたと伝えられています。

1936年に個人経営から株式会社へ改組し、資本金150万円で「株式会社堀野久造商店」となりました。1946年に「株式会社堀野商店」へ改称し、1991年には創醸210年を機にCI(コーポレート・アイデンティティ)を導入して現在の「キンシ正宗株式会社」に社名を統一しています。1992年には酒税法上の級別制度廃止にともない、等級に代わるランク呼称として「金閣」「銀閣」「金鵄桃山」を採用しました。

平成に入ってからは醸造拠点の整備も進み、1995年に酒造り一貫システムを備えた「新常磐蔵」を建設して第二みどり蔵を集約しました。2015年には京都支店を中京区から伏見区紙子屋町へ移転し、2020年には同区内に新社屋が完成、本社住所も紙子屋町へ移っています。創業の地である中京区から、良質な水を求めて酒処・伏見へと拠点を移し、2020年完成の新社屋を本社として今日に至っています。

酒造り

仕込み水には、伏見七名水の一つに数えられる「常磐井水」を使用しています。日本の名水百選に選ばれた御香宮神社の御香水と同じ水脈とされ、本社蔵内から毎時28トンが湧出しています。1995年には酒造り一貫システムを備えた「新常磐蔵」を建設し、麹菌や酵母菌の管理を徹底することで、年間を通じて安定した品質の酒を造り出す体制を整えました。

精米は控えめな酒でも70%までとし、純米大吟醸では35%まで磨き上げます。大型仕込みの酒は機械で洗米・製麹を行う一方、本醸造を除く特定名称酒はすべて手洗いと手造りの製麹(蓋麹法・箱麹法)で仕込んでいます。酒母(酛)には主に速醸酛を用い、醪は初添え・仲添え・留添えの三段仕込みで丁寧に発酵管理を行っています。

蔵見学については、以前は「新常磐蔵」で予約制の見学(試飲付き、1名500円)を随時受け付け、2012年からは春と秋に「蔵開き」を恒例行事として開催してきました。しかし公式サイトによると、当面の間蔵見学の受付を休止しており、見学を希望する場合は事前に確認が必要です。

蔵データ

所在地

京都府京都市伏見区紙子屋町554-1

創業

1781年(京都府)

公式サイト

www.kinshimasamune.com

代表銘柄

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金閣:「金閣」は、1992年の級別廃止を機にキンシ正宗が等級に代わるランク呼称として採用した銘柄のひとつです。現在は辛口酒「金閣 荒武者」として販売され、国内産米を70%まで磨き、日本酒度+11.0のキレの良い辛口に仕上げています。2009年には大阪国税局酒類鑑評会の燗酒の部で優秀賞を受賞した実績もあります。

金鵄正宗:「金鵄正宗」は2013年に手造りへの特化を掲げて立ち上げられた、キンシ正宗の看板シリーズです。代表格の特別純米は京都府産五百万石を60%まで磨き、穏やかな香りと落ち着いた味わいに仕上げています。2016年の全国燗酒コンテストではプレミアム燗酒部門で最高金賞を受賞したほか、KuraMaster2023では最高位のプラチナ賞を獲得しています。

大吟醸 祝:「大吟醸 祝」は、京都府産の酒造好適米「祝」を45%まで丹念に磨き上げた純米大吟醸です。華やかでフルーティな香りと、クリーミーでまろやかな味わいが持ち味で、麹づくりから手造りにこだわって醸されています。2016年の「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」大吟醸部門で金賞を受賞しました。

見学・購入

蔵見学

なし

直売所

本社直売店(京都市伏見区紙子屋町の本社内)のほか、伏見大手筋商店街の「油長」、JR京都伊勢丹地下1階の売店でも購入できます。

補足

予約制の蔵見学(試飲付き、1名500円)は、公式サイトによると当面の間受付を休止しています。一方で春と秋の「蔵開き」は現在も本社・新常磐蔵で開催されています。本社は2020年に伏見区紙子屋町へ移転して新社屋が完成し、創業の地(中京区)にあった「堀野記念館」は2023年7月31日をもって閉館しました。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

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出典

kyoto-miyage.gr.jp / kinshimasamune.com / sakeworld.jp / kyoto-kankou.or.jp / kyoto.lg.jp / wikipedia.org / shop.kinshimasamune.com / fushimi.or.jp / ja.wikipedia.org

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