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神結酒造

代表銘柄:だんない・闘竜灘・神結

兵庫県

HYOGO

1893年創業

神結酒造の建物
神結酒造の建物(2010年撮影)「神結酒造鋸屋根KAMIMUSUBI BREWERY CO.,LTDP3275460.jpg」 — 写真:丸山地區再生集體 / CC BY 3.0縮小・WebP変換

兵庫県加東市に蔵を構える、同市唯一の酒蔵です。明治26年(1893年)創業。蔵名の「神結」は、蔵の裏手に生えた2本の樫の木が結ばれて1本のように見えたことに由来しています。

酒米には山田錦の郷として知られる地元加東市産(東条地区等)の山田錦を主に使用し、五峰山の伏流水である自家井戸の軟水を仕込み水として使用しています。淡麗でやさしい飲み口の日本酒が特徴です。代表銘柄には「神結」「闘竜灘」「だんない」などがあります。

全国新酒鑑評会において通算9回の金賞を受賞しているほか、大阪国税局新酒鑑評会や南部杜氏自醸清酒鑑評会などでも多数の受賞歴を持ちます。また、日本酒造りのみならず、自慢的麹を活用した「麹スウィーツ Poudre(プドレ)」といった新商品の開発にも取り組んでいます。

神結酒造の歩み

神結酒造は、明治26年(1893年)に創業しました。創業の地は、現在の兵庫県加東市下滝野にあたります。蔵の裏手にある社のそばには2本の樫の木が生えており、それが結ばれて1本の木のように見えたことから、神様が結んだ木ではないかということで「神結」と名づけられました。加古川沿いの景勝地である闘竜灘のすぐ下流に蔵を構え、加東市で唯一の酒蔵として地域とともに歩んできました。

杜氏の高齢化をきっかけに、平成6年(1994年)から新たに南部杜氏を迎え入れました。その後、蔵元の長男や若い蔵人も加わって酒造りの体制を一新し、地元産の山田錦を活かした酒造りに磨きをかけていきました。その後、社員杜氏制へと切り替わっています。

全国新酒鑑評会では、平成9年(1997年)、平成14年(2002年)、平成15年(2003年)、平成16年(2004年)、平成17年(2005年)、平成19年(2007年)、平成20年(2008年)、平成24年(2012年)、令和元年(2019年)と、これまでに金賞を合わせて9回受賞しています。このうち平成9年には大阪国税局新酒鑑評会でも金賞を受賞し、平成21年(2009年)にはモンドセレクション2009でも金賞を得ました。

金賞にいたらない入賞も、平成11年(1999年)、平成21年(2009年)、平成23年(2011年)、平成25年(2013年)、令和2年(2020年)に記録しており、大阪国税局新酒鑑評会でも平成11年と平成12年(2000年)に入賞しています。南部杜氏自醸清酒鑑評会では、平成11年から平成24年にかけて計11回、優等賞を受賞しています。令和元年の金賞受賞にあたっては、受賞酒と同じ仕込みの大吟醸酒が約1000本の数量限定で頒布されました。

加古川では2004年の台風による氾濫を受け、2017年から国土交通省の施策で堤防を築く工事が始まりました。加古川の中流域に蔵を構える神結酒造はこの影響を受け、建物の一部が解体されることになり、あわせて社屋のリニューアルに着手しました。工事とコロナ禍を経て、2021年に新社屋が完成し、地域の新たな観光拠点として期待されています。

現在は6代目の長谷川眞一郎氏が蔵元を継ぎ、専務取締役の長谷川妙子さんが蔵を支えています。かつては毎年2月に、蔵独自の「蔵まつり」や、加東市が主催する「あったか加東市 冬のまつり」への協賛による蔵開放を通じて、新酒の試飲会や蔵見学を行っていました。令和7年(2025年)には、地元産山田錦の栽培体制を含む「兵庫の酒米『山田錦』生産システム」が日本農業遺産に認定されるなど、加東市は良質な山田錦の産地として知られています。

酒造りの特徴

仕込みに使う山田錦は、加東市東条地区でとれた地元産です。神結酒造では30年以上にわたり、同じ生産者から山田錦を仕入れ続けています。大粒で心白が発現しやすく、雑味のもとになるたんぱく質が少ないという山田錦の特性を活かし、大吟醸酒では精米歩合40%まで磨き上げて醸しています。

仕込み水には、五峰山の伏流水をたたえる自家井戸の水を使用しています。やわらかい軟水で、令和7年(2025年)の夏に各地で水不足が深刻化した際にも、この井戸水が枯れることはありませんでした。この水で仕込むことで、やさしい飲み口の淡麗な酒質に仕上がります。

日本酒づくりで培った麹の技術を活かし、米と米麹だけで作るアルコール分0%の甘酒「麹スイーツ Poudre(プドレ)」を開発し、「神戸セレクション.7」認定商品と五つ星ひょうご選定商品に選ばれました。また、山田錦を原料にしたスパークリング清酒「神結 YUI」など、日本酒になじみの薄い層にも届く商品開発にも取り組んでいます。

代表銘柄

だんない

神結酒造が手がける銘柄のひとつです。「だんない」は「大丈夫」「気にしなくてよい」を意味する播州地方の方言です。地元加東市産の山田錦と、五峰山の伏流水をたたえる自家井戸のやわらかな軟水を使い、やさしい飲み口の淡麗な酒質を目指す神結酒造らしい酒に仕上げられています。

闘竜灘

蔵のすぐ近くを流れる加古川の景勝地、闘竜灘にちなんで名づけられた銘柄です。加東市東条地区産の山田錦を100%使用した大吟醸のほか、加水調整をしない原酒、とろりとした舌触りが楽しめるにごり酒まで幅広くそろえています。大吟醸は低温長期型の吟醸造りで醸した淡麗辛口の酒で、燗をせず冷やして味わうことがすすめられています。

神結

神結酒造の看板銘柄です。地元加東市産の山田錦を100%使用し、精米歩合40%まで磨き上げた純米大吟醸や大吟醸をそろえています。大吟醸クラスは、華やかな吟醸香とふくらみのある味わいが持ち味です。令和元年の全国新酒鑑評会では、大吟醸「神結」が蔵として通算9回目となる金賞を受賞し、受賞酒と同じ仕込みの酒が約1000本の数量限定で頒布されました。五峰山の伏流水を仕込み水に使う、やさしい飲み口の酒質も魅力です。

見学・購入

蔵見学
あり(要事前確認)
直売所
蔵元直売所(兵庫県加東市下滝野474、JR滝野駅から徒歩約10分)。神結・闘竜灘など神結酒造の全ラインナップを購入できるほか、昔の酒樽の蓋を利用したテーブルや山田錦のサンプル、歴代総理大臣が揮毫した「國酒」の色紙も見ることができます。営業時間は9時から12時、13時から17時まで、定休日は4月から10月が土曜・日曜・祝日、11月から3月が日曜・祝日です。
補足
主に1月中旬から3月初旬の醸造期間中に蔵見学を受け付けており、電話での事前予約が必要です。かつては毎年2月に、蔵独自の「蔵まつり」や、加東市が主催する「あったか加東市 冬のまつり」への協賛による蔵開放を通じて、新酒の試飲や蔵見学を行っていました。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

蔵の基本情報

所在地
兵庫県加東市下滝野474
創業
1893年
公式サイト
www.kamimusubi.co.jp

出典

kato-yamadanishiki-sake.jp / kamimusubi.co.jp / harima-sake.jp / wikipedia.org / himeji-mitai.com / sakeworld.jp / sipory.jp / nrib.go.jp / maff.go.jp

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