SAKE BREWERY — NARA

喜多酒造

奈良県橿原市御坊町8番地 1718年創業

紹介

奈良県橿原市に位置する喜多酒造は、享保3年(1718年)に初代・喜多利兵衞が創業した歴史ある酒蔵です。創業者の「水と米を選りすぐり、納得がいくまで酒づくりに向き合う」という妥協のない姿勢を300年以上にわたり受け継いでいます。酒造りでは、奈良発祥とされる伝統的な醸造技法「水もと仕込み」を復活・再現し、自然の乳酸菌や正暦寺由来の酵母などを活かした酒造りを行っています。代表銘柄である「御代菊」のほか、橿原神宮の歴代宮司が揮毫を手掛ける大吟醸「白檮」、アルコール度数20度に達する独自の純米吟醸「利兵衞」、純米酒「倭」などを製造・展開しています。全国新酒鑑評会での金賞受賞歴もあり、大和の伝統と技術を現代に伝える酒蔵として親しまれています。

歴史

喜多酒造は、享保3年(1718年)に初代・喜多利兵衞が大和国高市郡御坊村(現在の奈良県橿原市御坊町)で酒造業を始めたことに始まります。大和三山に囲まれた奈良盆地南部の橿原に蔵を興し、創業以来300年以上、橿原の地で酒造りを続けています。

昭和15年(1940年)には、紀元2600年記念事業として進められた橿原神宮の拡張工事に伴い、蔵を現在地に曳家で移築しました。昭和34年(1959年)には清酒「御代菊」の商標登録を行い、昭和36年(1961年)に喜多酒造株式会社として法人化しています。

平成4年(1992年)には大吟醸酒「白檮」を発売しました。この銘柄名は、初代神武天皇が営んだと伝わる宮の名「白檮原宮」に由来し、橿原神宮第15代宮司・山田正が命名したもので、ラベルの揮毫は歴代の橿原神宮宮司が手掛けています。平成8年(1996年)には吟醸蔵の改築・整備を行い、平成18年(2006年)には純米吟醸酒「利兵衞」を発売しました。

平成24年(2012年)からは、今からおよそ800年前から明治初期にかけて用いられていたとされる伝統的な酒母製法「水もと仕込み」を再現し、自然の乳酸菌の力と現代の醸造技術を組み合わせた酒造りに取り組んでいます。現在の代表を務める喜多整は、平成29年(2017年)に日本酒造杜氏組合連合会認定の杜氏となりました。

酒造り

仕込みには奈良県内ゆかりの酵母を積極的に取り入れており、正暦寺由来の「奈良うるはし酵母」や大神神社由来の「山乃かみ酵母」を用いた酒造りを行っています。製品ラインアップは純米酒、純米吟醸酒、純米吟醸原酒、大吟醸酒、貴醸酒、生貯蔵の本醸造酒など多岐にわたります。

大吟醸「白檮」は兵庫県産山田錦を精米歩合40%まで磨き込んで醸しており、純米吟醸「利兵衞」は福井県産五百万石を精米歩合60%で用い、酵母の力でアルコール度数20%まで発酵させた原酒に仕上げています。純米酒「倭」は福井県産イクヒカリを麹米65%・掛米70%の精米歩合で仕込んだ、淡麗辛口タイプの酒です。

令和5酒造年度の全国新酒鑑評会では、商標名「御代菊」で金賞を受賞しました。同酒造年度は全国から828点が出品されて195点が金賞となり、奈良県内で金賞となったのは喜多酒造を含む3蔵です。

蔵データ

所在地

奈良県橿原市御坊町8番地

創業

1718年(奈良県)

公式サイト

miyokiku.com

代表銘柄

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白檮:大吟醸「白檮」は兵庫県産山田錦を精米歩合40%まで磨いて醸す、喜多酒造を象徴する大吟醸です。銘柄名は初代神武天皇が営んだと伝わる「白檮原宮」に由来し、橿原神宮第15代宮司・山田正が命名、ラベルの揮毫は歴代の橿原神宮宮司が手掛けています。果実を思わせる香りとやさしい甘みを含む、透明感のある味わいが特徴です。

利兵衞:純米吟醸「利兵衞」は初代・喜多利兵衞の名を受け継ぐ銘柄で、平成18年(2006年)に発売されました。福井県産五百万石を精米歩合60%まで磨き、酵母の力でアルコール度数20%まで発酵させた純米吟醸原酒です。上質な酸味と重厚で奥行のある味わいが特徴です。

御代菊:「御代菊」は喜多酒造の代表銘柄で、昭和34年(1959年)に商標登録されました。本醸造酒のほか、水もと仕込みの純米酒には正暦寺由来の「奈良うるはし」酵母、水もと仕込みの純米吟醸酒には大神神社由来の「山乃かみ」酵母を用いるなど幅広いラインアップを展開しています。令和5酒造年度の全国新酒鑑評会では、この商標名で金賞を受賞しました。

:純米酒「倭」は福井県産イクヒカリを麹米65%・掛米70%の精米歩合で仕込んだ純米酒です。キレのよい軽快な口あたりで、飲み進むほどに味が冴える、調和のとれた淡麗辛口タイプに仕上げられており、720mlは1,730円(税込)で販売されています。

見学・購入

蔵見学

あり(要事前確認)

直売所

橿原市御坊町の蔵に直売所を併設し、営業時間9時〜17時(3〜10月は土日祝、11〜2月は日祝が定休)で日本酒を販売しています。

補足

個人・団体とも事前予約制の蔵見学を実施しており、施設見学・酒造りの説明・試飲・買い物を含めて30分〜1時間程度で、見学料が必要ですが金額は予約時に案内されます。11月〜2月は繁忙期のため蔵見学を実施しておらず、開催日は不定期のため、蔵の新着情報やInstagramで告知されます。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

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出典

goshu-pro.jp / sakagura-press.com / sakenomy.jp / miyokiku.com / kashihara-kanko.or.jp / nrib.go.jp

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