SAKE BREWERY — HIROSHIMA
金光酒造
紹介
明治13年(1880年)に広島県東広島市黒瀬町で創業。長年にわたり「桜吹雪」などを主力銘柄として酒造りを行ってきたが、1994年に導入した自動プラントから転換し、2003年に5代目当主・金光秀起氏のもとで社員蔵人による手造りへと回帰。少量生産で「フレッシュ&ジューシー」な酒質を追求する新ブランド「賀茂金秀」を立ち上げた。
仕込み水には蔵の敷地内に湧き出る中硬水の井戸水を使用。米の洗い・浸漬・蒸しなどの工程を秒単位で徹底管理し、発酵から貯蔵まで低温管理を行うことで、自然で繊細なガス感と質の高い旨味を実現している。
全国新酒鑑評会では2024年(2024BY)までに10回連続で金賞を受賞する快挙を成し遂げており、伝統と質の高さを誇る実力派酒蔵である。「桜吹雪」ブランドでは「神のいたずら」などの純米大吟醸(大吟醸)も醸されている。
歴史
金光酒造は明治13年(1880年)、広島県東広島市黒瀬町で創業しました。長らく「桜吹雪」を主力銘柄とし、普通酒を中心とした酒造りを続けてきました。現在の製造量は年間300石ほどです。かつては「賀茂の露」「鬼酔」といった銘柄も手掛けていました。
長らく季節雇用の蔵人による酒造りを続けてきましたが、蔵人制度の維持が難しくなったことから、1994年に自動化プラントを導入しました。しかし、機械化した製造では思うような個性のある酒を造ることができないという課題に直面します。
そこで2003年、5代目当主の金光秀起氏が経営方針を転換しました。金光氏は東京農業大学の醸造学科を卒業後、28歳で家業を継ぎ、自動設備の使用をやめて社員蔵人による手造りの酒造りに回帰します。同時に、蔵のある地区名「賀茂」と自身の名前から一字ずつ取った「金」「秀」を組み合わせ、新ブランド「賀茂金秀」を立ち上げました。
金光氏が本格的に酒造りに向き合う転機となったのは25歳のときの体験です。東北で造られた一杯の純米酒に出会い、華やかな香りと果実のような味わいに感動したことがきっかけになったといいます。当時、日本酒が若い世代や女性から「ダサい」というイメージを持たれていたことに危機感を抱いた金光氏は、全国新酒鑑評会での金賞受賞を目標に掲げ、広島県産の酒米「千本錦」にこだわって酒造りに取り組みました。7年間の試行錯誤を経て、平成21年(2009年)に創業以来初となる金賞を受賞しました。平成26酒造年度以降は、決審が中止された令和元酒造年度を除き、令和7酒造年度まで金賞を受賞し続けています。
なお、2020年(令和2年)4月には、蔵の貯蔵蔵や井戸小屋、煙突といった建物の一部が国の登録有形文化財に登録され、蔵が刻んできた歴史そのものも評価されています。また、長らく合資会社として営んできましたが、2025年に株式会社へと組織形態を変更しました。
酒造り
仕込み水には、敷地内に湧く井戸水を使用しています。pH6.62、硬度100mg/Lの中硬水で、鉄分は0.008とごくわずかです。かつては鉄分を多く含む水でしたが、井戸への水の流れ込む方向が変わったことで、現在は澄んだ水が湧き出るようになったといいます。中硬水らしいミネラル感と余韻が、そのまま酒質にも表れています。
洗米は水流に気泡を含ませる洗米機を用い、約10kgずつ1分間洗ったのちシャワーで仕上げます。水温を測定して浸漬時間を予測し、あらかじめ計算した吸水率になるよう余分な水分を吸引するなど、秒単位で管理する精密な工程です。蔵では、その後の工程や酒質にまで影響するこの洗米を、最も重要な工程の一つと位置づけています。
米は100パーセント国産米を用い、麹米にはすべて酒造好適米を使用しています。兵庫県東条産の山田錦、広島県産の千本錦、赤磐雄町や八反錦など、商品ごとに異なる酒米を使い分けているのが特徴です。
杜氏は5代目当主の金光秀起氏自らが務めています。発酵から貯蔵まで一貫して低温管理を徹底し、「フレッシュ&ジューシー」な酒質を追求する少量生産にこだわっています。
蔵データ
代表銘柄
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- 神のいたずら
賀茂金秀:2003年に5代目当主・金光秀起氏が立ち上げた新ブランドです。蔵のある「賀茂」地区の名と、金光氏の名前から一字ずつ取った「金」「秀」を組み合わせて命名されました。低温管理による少量生産で、フレッシュでジューシーな酒質を追求しています。兵庫県産山田錦を用いた純米大吟醸35、広島県産千本錦を用いた純米大吟醸40、赤磐雄町や八反錦を使った純米吟醸・特別純米など、使用米によって個性の異なるラインナップを展開しています。
神のいたずら:主力銘柄「桜吹雪」のなかに位置づけられる純米大吟醸です。広島県産の酒米・千本錦を用い、アルコール度数16度に仕上げられています。醸造という工程そのものを神秘的な出来事になぞらえて名付けられました。なめらかで軽快、ほのかに果実を思わせる香りが特徴の一本です。
桜吹雪:金光酒造が明治13年の創業以来受け継いできた主力銘柄です。普通酒を中心とした親しみやすい酒から、純米大吟醸「神のいたずら」や各種鑑評会で金賞を重ねる出品酒まで幅広く手掛けています。「賀茂金秀」と並ぶ、蔵の伝統と革新の両面を象徴する銘柄です。
見学・購入
なし
国道375号沿いの蔵の前に直売所があり、営業時間は10時から17時15分までです。日曜・祝日・お盆・年末年始は休業となります。定番商品や季節限定商品のほか、かりんとうやイカフライなどの食品、前掛けなどのグッズも販売しています。
車の場合、山陽自動車道高屋JCTから東広島呉道路に入り馬木ICで下車、国道375号を呉方面へ約10分進むと蔵があります。公共交通機関の場合、JR山陽本線西条駅から黒瀬方面行きバスに乗り「西門前」で下車するほか、JR山陽新幹線東広島駅からタクシーで約15分です。酒蔵見学は行っていません。
見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。
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出典
sakenomy.jp / next-level.biz / kamokin.com / higashihiroshima-kanko.jp / j-s-p.or.jp / goshu-pro.jp / sakedata.jp / sakestreet.com / tau-hiroshima.jp / hiroshimasake.com / discoverjapan-web.com / tanoshiiosake.jp / e-sake.jp
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