SAKE BREWERY — HIROSHIMA

山岡酒造

広島県三次市甲奴町西野489-1 1890年創業

紹介

1890年頃に江戸時代から続く井堀酒場の経営を引き継ぎ創業しました。当初は「祇園正宗」を名乗っていましたが、1927(昭和2)年に「広く世の中に良いことが広がる」という意味を現す現在の銘柄「瑞冠(ずいかん)」に改称しました。

「地酒は文化」をモットーに「伴農繁醸(農業とともに取り組む酒造り)」を掲げ、自社田および地元農家との連携により幻の酒米「亀の尾」をはじめ「山田錦」や「雄町」などを栽培し、全量自家精米を行っています。仕込み水には標高450〜500mの山際に湧き出る中軟水の「有田清水(有田湧水)」を使用。生酛や山廃などの伝統的な技法を用いて、料理の味を引き立てる芳醇辛口な食中酒や燗酒を醸造しています。また、冷房設備を一切使わない標高500mの自然なトンネル貯蔵庫での定温熟成も特徴です。

受賞歴としては、2000年(平成12年)の全国新酒鑑評会にて「亀の尾」を使用した大吟醸で金賞を受賞したほか、フランスの日本酒コンクール「Kura Master」でプラチナ賞を獲得するなど国内外で高く評価されています。

歴史

山岡酒造株式会社は、1890年ころに江戸時代から続く井堀酒場を買収して経営を引き継ぎ、現在4代目にあたります。創業当初は「祇園正宗」を名乗っていましたが、これが京都伏見の酒蔵の商標を侵害していたことが判明し、1927年(昭和2年)に返上しました。同じ1927年に、元は四国の酒蔵の銘柄であった「瑞冠」を譲り受け、「瑞雲冠天下(広く世の中に良いことが広がる)」という意味を込めて現在の銘柄名としました。

経営理念には「地酒は文化」を掲げ、地域の食文化とともに歩む酒造りを実践しています。1983年からは契約農家との間で酒米の低農薬・有機農法による契約栽培(伴農繁醸)に取り組み、1987年には幻の酒米とされる「亀の尾」の種子と出会いました。以来30年以上にわたり自社田と契約農家で亀の尾を栽培し続けており、酒米の生産から精米、醸造までを一貫して手がけています。

近年の受賞歴としては、フランスの日本酒コンクール「Kura Master」で2017年に「瑞冠 純米大吟醸 山廃35」、2018年に「瑞冠 純米大吟醸 きもと35」がそれぞれ金賞を受賞したほか、2021年に「いい風 純米吟醸」、2022年に「いい風 花 純米吟醸」が純米酒部門でプラチナ賞を受賞しています。2025年には「ミラノ酒チャレンジ2025」で「瑞冠 純米吟醸 山廃 山田錦」が金賞を、初開催の「Tokyo酒チャレンジ」古酒部門では「瑞冠 純米大吟醸 きもと 雫」が金賞を受賞しました。国内では、全国新酒鑑評会において2000年・2003年・2004年に「瑞冠 大吟醸」が金賞を受賞しているほか、2023年の全国燗酒コンテストでは特殊ぬる燗部門で金賞を、2024年のIWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)では熟成の部でCOMMENDEDを受賞しています。

酒造り

仕込み水には、蔵から約4km離れた、冬季に積雪の多い標高500mの山際に湧き出る「有田清水」(甲奴町有田湧水)を使用しています。適度なミネラル分を含む中軟水で、低温長期のもろみ管理でも酵母の活性が衰えにくい水質です。原料米は全量を自家精米し、精米で生じる米ぬかの一部は堆肥として自社の水田に還元しています。

杜氏は畑中裕次氏が務めています。18歳から広島県安芸津町の酒蔵で酒造りを学んだのち23歳で山岡酒造に入社し、以来蔵人として醸造に携わっています。自ら酒米「雄町」の栽培にも取り組みながら、生酛や山廃といった伝統的な技法を用いた酒造りを続けています。

看板銘柄「瑞冠」は、山田錦や雄町、亀の尾など多彩な酒米を使い分け、口当たりはやわらかながら喉ごしにキレのある芳醇辛口タイプの食中酒として造られています。中でも「こわっぱ」シリーズは、自社田と契約農家で栽培する亀の尾米を100%使用しており、亀の尾らしい米の旨味を生かした辛口でキレの良い味わいが特徴です。

蔵データ

所在地

広島県三次市甲奴町西野489-1

創業

1890年(広島県)

公式サイト

zuikan.jp

代表銘柄

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こわっぱ:「瑞冠」ブランドの中で、幻の酒米「亀の尾」を前面に打ち出したシリーズです。原料米には自社田と契約農家で栽培する亀の尾米を100%使用しており、亀の尾らしい米の旨味を生かした辛口でキレの良い味わいが特徴です。純米吟醸や黄色ラベルの純米酒、季節限定の生酒など複数のバリエーションが展開されています。

瑞冠:山岡酒造の代表銘柄で、1927年に「瑞雲冠天下(広く世の中に良いことが広がる)」に由来する銘柄名を譲り受けて改称しました。口当たりはやわらかながら喉ごしにキレのある芳醇辛口タイプで、食事に合わせても飲み飽きしない食中酒として造られています。山田錦や雄町、亀の尾など多彩な酒米を用いた純米大吟醸から純米酒まで幅広く展開しています。

杜太:杜氏・畑中裕次氏が原料米の選定から醸造、販売までを一貫して手がけるプライベートブランドで、読みは「とうた」です。広島県産の酒米を用い、生酛や山廃といった伝統的な仕込みで醸しています。骨太で穀物感豊かな味わいが特徴で、取り扱いは杜氏自身が信頼する全国約20店舗の酒販店に限られています。

見学・購入

蔵見学

あり(要事前確認)

直売所

蔵元直営のオンラインショップがあるほか、広島県内を中心に、近畿・関東・中部・九州・北海道の取扱酒店で購入できます。

補足

蔵見学は事前予約制です。公式サイトのお問い合わせフォームから希望人数と希望日時を第3希望まで伝えて申し込みます。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

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出典

japansake.or.jp / jfex.jp / zuikan.jp / sakedata.jp / kyoto-nishimurasaketen.com / sakenomy.jp / sakagura-press.com / hiroshimasake.com / yoppawriter.com / saketime.jp / kuramaster.com / blog.syusendo-horiichi.co.jp

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