本文へ移動

竹鶴酒造

代表銘柄:竹鶴

広島県

HIROSHIMA

1733年創業

竹鶴酒造の旧蔵
竹鶴酒造の旧蔵(2006年撮影)「Taketsuru house Takehara.jpg」 — 写真:K.F. / CC BY 2.5縮小・WebP変換

竹鶴酒造は1733年(享保18年)に広島県竹原市で創業した老舗酒蔵です。ニッカウヰスキーの創業者であり「日本のウイスキーの父」と呼ばれる竹鶴政孝の生家としても知られています。

「風土と歴史が醸す食中酒」「食をおいしくする」をモットーに、瀬戸内海の海の幸をはじめとする料理の味わいを引き立てる、うま味・きれ味・酸味が揃った酒造りを行っています。2016年から全商品を醸造アルコール無添加の純米酒としているほか、酵母菌無添加による伝統的な「生酛造り」や昔ながらの「木桶仕込み」を取り入れるなど、醸造技術の基本にこだわった酒造りを実践しています。

受賞歴としては、全国新酒鑑評会にて1988年から1991年まで4年連続で金賞を受賞したほか、1993年・1994年にも同じ鑑評会で賞を受けています。

竹鶴酒造の歩み

竹鶴酒造は、広島県のほぼ中央部、瀬戸内海に面した竹原市本町にあります。江戸時代に製塩業で栄え、いまも当時の町並みが残る一角です。和歌山から竹原に移り住んだ竹鶴家は、家の裏の竹藪に鶴が巣を作ったことを「古来、松に鶴と聞くも、竹に鶴とは瑞兆なり」と喜んで、姓を竹鶴、屋号を竹鶴屋と改めました。1650年頃に製塩業へ参入し、1733年に酒造業にも乗り出しています。19世紀中頃には屋号を「小笹屋」に改め、その名はいまも「小笹屋竹鶴」シリーズに受け継がれています。

明治維新後、酒造りの規制が廃止されると、竹原の酒造家たちは九州などに販路を求めて先進地の上方との品質差を思い知らされました。そこで1888年(明治21年)、隣の安芸津町とともに広島県初の酒造組合である賀茂郡南部酒造組合を結成し、竹鶴酒造もその一員となりました。竹原の酒造家は製塩との兼業が多く、塩づくりで品質の大切さを痛感していたことが、素早い団結につながったと蔵は考えています。1932年には呉線(当時の三呉線)の誘致のため塩田を売却して酒造りを本業とし、1951年に竹鶴酒造株式会社として法人化しました。

ニッカウヰスキーの創業者で、日本のウイスキーの父と呼ばれる竹鶴政孝は、1894年(明治27年)6月20日、この竹鶴家の本家で生まれました。政孝の家は分家でしたが、父の竹鶴敬次郎が後見として本家に入って酒造業に従事していたことから、政孝は本家で生まれました。母屋は安永年間(18世紀後半)ごろの建物で、2014年9月から放送されたNHK連続テレビ小説『マッサン』では、主人公の生家「亀山酒造」のロケ地になりました。

1970年には純米酒「純米 秘傳」の発売を始め、純米酒の製造を復活させました。2000年には、国税庁醸造研究所の研修を経て竹鶴敏夫氏が入社し、2014年に代表取締役社長に就任しています。酒造りの現場では、1994年に入社した石川達也氏が1996酒造年度から2020年7月まで杜氏を務め、広島県での生酛造りの復活を担いました。石川氏は同年秋に茨城県の月の井酒造店へ移っています。

全国新酒鑑評会では、1988年から1991年まで4年連続で金賞を受賞し、1993年と1994年にも同じ鑑評会で賞を受けています。竹原の商人の間で生まれた郷土食「魚飯」(ぎょはん)は、製塩業の衰退とともに作り手が減り、現在受け継いでいるのは製塩業を前身とする竹鶴酒造だけです。2021年3月からは近隣のNIPPONIA HOTEL 竹原 製塩町でも味わえるようになりました。

酒造りの特徴

竹鶴酒造が目指すのは、食中酒として「食をおいしくする」酒です。竹原は瀬戸内海のなかでも干満差が大きく島が多いため、身の引き締まった魚介に恵まれます。その味を引き立てるのが「うま味」だと考え、うま味・きれ味・酸味の揃った味わいを追求しています。仕込みに使う水は、蔵の一角で地下126mから湧く水です。塩化物イオンが多く、酒を濃醇な味わいにします。ナトリウムイオンも同程度含まれ、社屋の前がかつて海だったことから、地下を通ってきた海水に由来すると蔵は考えています。

伝統的な手法を重んじています。生酛造りは、本場の灘の方法を2004年(平成16年)に広島県で初めて復活させたもので、酵母菌の存在が知られていなかった江戸時代と同じく、酵母を添加しません。「小笹屋竹鶴」シリーズの生酛造りの商品では、2009年(平成21年)から木桶で仕込んでいます。麹は一般より多くの麹菌を使ってしっかり育て、特別な酒の仕込みで使われることが多い麹蓋(こうじぶた)を中心に造っています。

2016年(平成28年)から、全商品が醸造アルコールを添加しない純米酒です。広島県では戦後初のことで、県内で唯一の存在だと蔵は説明しています。新酒のまま売る商品もありますが、ほとんどの日本酒は熟成させてから出荷し、うま味に深みを加えて琥珀色に仕上げます。「小笹屋竹鶴」は米だけを原料に薄めず原酒で瓶詰めし、お燗で特徴を引き出す飲み方を勧めています。

新しい試みも続けています。2002年には、日本酒では避けられがちな酸味を多く醸した「清酒竹鶴 雄町純米」を発売し、2003年には発酵を最後まで進めて甘みを抑えた「清酒竹鶴 純米にごり酒」を出して、燗で飲むにごり酒を提案しました。2018年にサタケが開発した新型精米機で実用的になった扁平精米も採用し、2023年12月に「Taketsuru Sakémakers」を発売しました。農薬を一切使わない米で仕込む商品にも取り組んでいます。

代表銘柄

[PR] 本セクションは楽天アフィリエイトのリンクを含みます。画像は銘柄に関連する販売商品の一例です。

竹鶴の関連商品画像関連商品・楽天市場

竹鶴

「竹鶴」は、江戸時代から続く竹鶴酒造の代表銘柄で、うま味・きれ味・酸味の揃った純米酒です。生酛造りの「小笹屋竹鶴」は酵母無添加で、木桶仕込みと熟成による複雑な味わいが特徴です。「清酒竹鶴」は純米や雄町純米、燗で楽しむ純米にごり酒などがそろい、どちらも、お燗にすると料理の味わいが一層引き立つ酒として勧められています。

楽天で商品を見る

見学・購入

補足
蔵の営業時間は8時から12時、13時30分から17時で、土日祝日は定休です。江戸時代の町並みが残る景観保存地区内にあり、車の通行に適さないため、車は道の駅たけはらか新町市営駐車場に止めます。蔵に隣接する小笹屋酒の資料館は、酒器や酒造道具約50点を展示しており、開館日が限られています。JR竹原駅から徒歩約10分です。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

蔵の基本情報

所在地
広島県竹原市本町3丁目10-29
創業
1733年

出典

sakedata.jp / sakeworld.jp / sakenomy.jp / japansake.or.jp / taketsuru-shuzou.co.jp / compalyze.co.jp / takehara-travel.jp / mlit.go.jp / osaka-u.ac.jp / tanoshiiosake.jp / wikipedia.org / tabi-mag.jp / weekly.ascii.jp / ja.wikipedia.org

本ページは自動収集した情報を編集したものです。公開資料に基づく記事で、現地取材・実飲による評価ではありません。内容に関するご指摘はお問い合わせへお寄せください。