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後藤酒造

代表銘柄:久米の井

愛媛県

EHIME

1602年創業

愛媛県松山市の後藤酒造株式会社は、蔵の伝えでは1602年(慶長7年)に初代松山城主である加藤嘉明の命を受け、後藤三兄弟が松前の地で酒造業を始めたことに始まる酒蔵です。その後、寛永年間(1625年頃)に末弟の清兵衛が分家して久米の地で酒造業を行い、酒名を「久米の井」と称しました。看板銘柄の「久米の井」のほか、「十五万石」や「眞十郎」といった銘柄を展開していました。愛媛県産の松山三井などを原料米とした商品を手掛けていましたが、2021年3月末をもって酒造業から撤退しています。法人は2026年10月時点で存続しています。

後藤酒造の歩み

後藤酒造は、愛媛県松山市南久米町に蔵を構えていた酒蔵です。創業は1602年(慶長7年)で、蔵は自らを「松山城と同級生」と称してきました。

蔵に伝わる由来では、松山城の築城に際して、初代松山城主となった加藤嘉明の命により、後藤三兄弟が松前の地で酒造りを始めたことが始まりです。その後、寛永年間の1625年頃に末弟の清兵衛が分家し、久米の地で酒造業を営みました。このとき酒名を「久米の井」と称し、以後の看板銘柄として受け継がれました。

代表銘柄は「久米の井」と「十五万石」で、純米大吟醸の「眞十郎」も醸していました。蔵を率いたのは14代目の後藤政廣氏で、2021年の時点で酒造りに携わって約50年になっていました。

全国新酒鑑評会(以下、酒造年度で表記)では、平成15酒造年度に山田錦を主体とする部門の吟醸酒で金賞を受賞し、平成21酒造年度と平成23酒造年度にも入賞しました。高松国税局の四国清酒鑑評会(以下、開催年で表記)では、純米酒の部で「久米の井」が平成21年に優等賞を受け、平成23年から平成27年まで5年続けて優等賞に選ばれました。計6回のいずれも、受賞者名簿に記された製造責任者は井上治太郎氏でした。

2021年(令和3年)3月末をもって、後藤酒造は酒造業から撤退しました。撤退の背景には、創業時から湧き続けてきた井戸の水位の低下、蔵の老朽化、新型コロナウイルスの影響による需要の減少がありました。後藤社長は、長年勤めた杜氏が約5年前に退いたときから撤退を考え始めたと語りました。営業を続ける造り酒屋としては県内最古級で、全業種でも指折りの老舗でした。2021年3月の報道では、同じ社名で不動産管理事業を続けるとされています。撤退したのは酒造業であり、後藤酒造株式会社の法人は2026年10月時点でも存続しています。

社長は、酒販店や飲食店の関係者、蔵まで足を運んで買い求めた客への感謝も口にしていました。

酒造りの特徴

原料米は、銘柄とタイプによって使い分けていました。純米大吟醸の「眞十郎」や純米大吟醸原酒には兵庫県産の山田錦を用い、純米大吟醸原酒は40%まで精米して仕込んでいました。特撰の「久米の井 純米吟醸」や「久米の仙人」には愛媛県産の松山三井、しぼりたて生原酒やおり酒には松山三井とコガネマサリを合わせていました。純米吟醸には、商品名に「しずく媛」を冠した「十五万石しずく媛」もありました。

蔵が公開していた製造工程では、精米後に2週間から20日ほど置いて米粒内部の水分を均一にする「枯らし」を行い、洗米と浸漬を経て米を30分から60分ほど蒸していました。仕込みは米と水を3回に分けて加える三段仕込みで、約30日かけて発酵させていました。搾りには、酒袋に入れて搾る袋吊りや、自然に流れ出る酒だけを一斗瓶に受ける斗瓶取りのほか、にごり酒の造りもありました。

搾った酒は「おり引き」を1引から3引まで3回行い、加熱殺菌をしてタンクで貯蔵していました。出荷前には活性炭を使ってろ過し、再び加熱殺菌をして瓶詰めしました。貯蔵中は香味の熟成が進み、荒々しい香味がまるく穏やかになるとされていました。

商品の区分は、「眞十郎」や「十五万石しずく媛」などが純米大吟醸・純米吟醸、「超辛」が本醸造、「上撰」や「媛印」が普通酒でした。「媛印」の原料米は松山三井とコガネマサリ、「上撰」と「超辛」は松山三井です。しぼりたて生原酒はアルコール度数19.3度の原酒、おり酒は15.3度のにごり酒で、上撰には純金入りの「金牡丹」もありました。2011年時点の公式サイトの商品には、純米吟醸の「姫の愛 美味」や「十五万石」が並んでいました。

代表銘柄

久米の井

後藤酒造の看板銘柄で、名は末弟の清兵衛が久米の地で酒造りを始めたときに付けたと蔵に伝わります。純米大吟醸原酒は兵庫県産山田錦を40%まで精米し、特撰の純米吟醸には愛媛県産の松山三井を用いていました。四国清酒鑑評会の純米酒の部では、平成21年と平成23年から平成27年にかけて計6回、優等賞に選ばれました。2021年3月末で終売となりました。

見学・購入

蔵見学
なし
補足
2021年3月末に酒造業から撤退しており、蔵の見学はできません。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

蔵の基本情報

所在地
愛媛県松山市南久米町255-1
創業
1602年
公式サイト
www.gotoshuzo.jp

出典

gotoshuzo.jp / sakenomy.jp / sakedata.jp / japansake.or.jp / ehime-np.co.jp / note.com / nta.go.jp / kotobank.jp

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