SAKE BREWERY — EHIME

成龍酒造

愛媛県西条市周布1301-1 1877年創業

紹介

1877年(明治10年)創業、愛媛県西条市に所在する酒蔵です。「酒は夢と心で造るもの」という理念のもと、西日本最高峰の石鎚山系伏流水と愛媛県産の米を中心に扱い、手作業を取り入れた酒造りを行っています。

「酒は料理の脇役であれ」をモットーに、様々な食事を引き立て、飲み疲れしない優しさを感じる食中酒を目指しています。主力銘柄には、昔ながら的濃醇なコクを持ち伝統を受け継ぐ「御代栄」や、食中酒として飲み進む味わいを追求した「伊予賀儀屋」などがあります。「伊予賀儀屋」という名は、創業時の蔵が地元庄屋の鍵を預かる「鍵屋」から始まった歴史に由来します。

また、地元西条市の切り絵作家(故・塩崎剛氏)の作品をラベルにあしらった季節限定の「切り絵シリーズ」を展開しており、夏酒「花火(SEIRYO HANABI)」などが造られています。お米・水・人といった愛媛の自然と地域のつながりを大切に醸し続けている酒蔵です。

歴史

成龍酒造は1877年(明治10年)、愛媛県西条市周布の地に創業しました。前身の鍵屋本家は江戸時代から代々、庄屋の米蔵の鍵を預かる役目を担っており、庄屋制度が廃止された後、鍵屋本家の当主であった鹿之助が酒造業を始めたことが蔵の始まりです。

蔵元・首藤家の屋号は「鍵屋」で、庄屋の米蔵の鍵を預かる役目に由来します。2002年には、古き良き日本の伝統や文化を伝えていきたいという願いのもと、この屋号「鍵屋」を酒名に冠した新ブランド「伊予賀儀屋」が誕生しました。

成龍酒造は、酒造りができなかった第二次世界大戦中の苦難の時代や、造るほど売れた高度成長期など、時代の変化を乗り越えて酒造りを続けてきました。現在の代表取締役社長・首藤英友氏は酒蔵の長男として育ち、高校卒業後は県外で生活していましたが、2006年に東京の会社を退職して帰郷し家業に入りました。2025年11月、先代の首藤洋氏から代表取締役社長を引き継ぎ、創業150年を目前に控えた蔵を率いています。

酒造り

成龍酒造の酒造りの理念は「酒は夢と心で造るもの」です。「水の都」西条の恵まれた地下水を蔵の井戸から汲み上げ、仕込み水に用いています。弱軟水の柔らかな水で、酒造機器の洗浄をはじめ蔵で使うすべての作業にも同じ水を使っています。西条には霊峰石鎚山を水源とする湧水「うちぬき」もあり、環境省(当時の環境庁)が選定した名水百選にも選ばれています。

原料米は地元産にこだわり、松山三井としずく媛を中心に愛媛県産米を主に使っています(一部の大吟醸には兵庫県産山田錦も用います)。地元農業の活性化に貢献したいという想いも、こうした米づくりへのこだわりの背景にあります。酒造りは冬の間に蔵にこもって行う年1回のシーズン制で、手づくりにこだわりながら安定した「蔵の味」を出すことを目指しています。

酒造りに古くから受け継がれてきた「和醸良酒」という言葉を大切にしています。すなわち「和は良き酒を醸し、また良き酒は和を創り出す」という考え方です。杜氏の織田和明氏は麹づくりを酒造りの要と位置づけ、「毎年一年生だ」という気持ちで取り組んでいます。副杜氏の首藤敏孝氏は数値管理と肌感覚を組み合わせた酒造りを実践し、飲んだ人が誰かに勧めたくなるような酒を目指しています。

蔵データ

所在地

愛媛県西条市周布1301-1

創業

1877年(愛媛県)

公式サイト

www.seiryosyuzo.com

代表銘柄

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伊予賀儀屋:「食べながら飲む」をコンセプトに、蔵元の屋号「鍵屋」を酒名に冠して2002年に誕生したブランドです。低温熟成でうまみを増幅させ、食事をしながら飲むことを意識して造られています。すっきりとした繊細な味わいで飲み飽きしない一方、全て無濾過で仕上げているため、酒本来の味わいもしっかり感じられます。

御代栄:「後の代まで国が栄えるように」という願いを込めて創業者が名付けた銘柄です。伝統的な四段仕込から生まれるコクと旨味が特徴で、冷やから熱燗まで様々な飲み方で楽しめます。瀬戸内海で獲れる鯛や平目などの魚料理をはじめ郷土料理と相性がよく、縁起の良い酒名から祝いの席や贈答品としても親しまれています。愛媛県内の小売店限定で販売される日本酒です。

花火:地元西条市出身の切り絵作家・塩﨑剛氏の作品をラベルにあしらった季節限定「切り絵心シリーズ」の夏酒です。商品名は「切絵《夏》清涼純米 瓶火入酒 SEIRYO HANABI」で、1585年の天正の陣で命を落とした人々の霊を慰める送り火に由来する西条の花火大会をモチーフにした作品「天正の涙」を用いています。訪れる夏への期待感と去っていく夏を惜しむ寂しさを重ねた清涼純米です。

見学・購入

蔵見学

あり(要事前確認)

直売所

酒蔵入口にはリノベーションされたショップがあり、営業時間は10:00〜17:30、定休日は毎週木曜日ですが、家族で運営しているため実際には不定休で、臨時休業もあります。訪問前に電話やメールで連絡・予約をしておくと確実です。旬の酒をテイスティングできるスペースを設けており、日本酒や自家製の酒粕漬けなどを購入できます。主要商品は特約酒販店での取り扱いが基本ですが、公式オンラインストアでも購入できます。

補足

蔵見学は、酒造り繁忙期にあたる10月から4月は少人数での作業と衛生・安全面を考慮し、一般の立ち入りをお断りしています。それ以外の時期も蔵作業を優先するため見学の可否は蔵作業やスタッフの状況次第となりますが、条件が整えば見学できる場合もあり、希望する場合は事前の問い合わせと予約が必要です。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

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出典

pref.ehime.jp / ehime-syuzou.com / jetro.go.jp / seiryosyuzo.com / e-ttoko.com / sakenomy.jp / montbell.jp

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