本文へ移動

石鎚酒造

代表銘柄:石鎚正宗・石鎚

愛媛県

EHIME

1920年創業

石鎚酒造の建物
石鎚酒造の建物(2026年撮影)「石鎚酒造株式会社.jpg」 — 写真:キアラア / CC0縮小・WebP変換

石鎚酒造は、1920年(大正9年)に愛媛県西条市で創業した酒蔵です。西日本最高峰である石鎚山の麓に位置し、名水として知られる石鎚山系の清冽な伏流水を仕込み水に使用しています。

「食中に活きる酒造り」や「3杯目から旨くなる酒」を目標に掲げ、純米酒や純米吟醸酒を中心に醸しています。1999年に杜氏制を廃止した後は、蔵元家族と社員を中心とした体制へ移行し、無駄のない確実で丁寧な酒造りを徹底しています。

代表銘柄の「石鎚」は国内外で高く評価されています。全国新酒鑑評会での金賞受賞をはじめ、SAKE COMPETITION、IWC(インターナショナルワインチャレンジ)、Kura Masterなどの各種品評会で多数の受賞歴を誇ります。

石鎚酒造の歩み

石鎚酒造は、大正9年(1920年)に創業しました。蔵元の越智家は、隣の新居浜で十四代にわたって庄屋を務めた家系です。その後、現在の西条市氷見にあたる地へ移り、回船問屋を経て酒造業を興しました。創業者は越智恒次郎で、社名と銘柄の「石鎚」は、西日本最高峰の石鎚山にちなんでいます。ラベルの「石鎚」の文字は、恒次郎の筆跡をもとにデザイン化したものです。また、昭和5、6年ごろには、精白50%の備前旭米を使った吟醸酒「黒松」が、この地方の高級清酒の代名詞とされ、これを詠んだ歌までつくられたと伝わっています。

現在の「石鎚」のラベルで銘柄の上に表される松の図柄は、この黒松を象徴したものです。蔵ではこれまでに5人の杜氏が酒を醸してきました。

転機は平成11年(1999年)です。蔵を支えてきた杜氏が引退することになり、三代目の越智英明は二人の息子に家族での酒造りを提案しました。東京農業大学で醸造を学んだ越智浩と、茨城県の酒蔵で働いていた弟の越智稔が帰郷し、杜氏制を廃止して蔵元家族を中心とする体制へ切り替えました。「量より質」を掲げ、1年目から精米歩合50%以下の大吟醸に取り組んでいます。取引の面でも、大手への桶売りを選ばず、自社で造った酒を自社で販売する姿勢を貫き、海外向けを除いて国内の酒販店や百貨店と直接取引を続けてきました。

経験と勘に頼らず、データで酒造りを管理することにも力を入れてきました。2019年には発酵タンクに温度計を埋め込み、数値を携帯端末やタブレットで見られるようにしています。同じ2019年には、海外の顧客を意識して醸した純米大吟醸「VANQUISH」を発売し、令和4年(2022年)には純米大吟醸「INTEGRAL」を加えました。創業100周年の令和2年(2020年)を経て、現在は越智浩が四代目として社長を務め、越智稔が杜氏として酒を醸しています。

全国新酒鑑評会では、平成14酒造年度以降に限っても21回入賞し、そのうち金賞は10回です。金賞は平成14・22・24酒造年度、平成27〜30酒造年度の4年連続、令和2・5・7酒造年度で、ほかの年度は入賞でした(令和元酒造年度は全体として金賞の選定がありませんでした)。蔵は、これより前の平成13酒造年度(2002年開催)にも金賞を受け、平成13・14酒造年度で2年連続の金賞だったと発表しており、令和7酒造年度(2026年5月発表)の金賞は、蔵が通算11回目の金賞として発表しています。

高松国税局が主催する四国清酒鑑評会では、平成12年(2000年)に優等賞を受けたほか、平成21年以降も受賞を重ね、平成30年から令和7年までは8年続けて優等賞を受けています。愛媛県新酒品評会でも、2019年から2022年まで毎年県知事賞(第1位)を受け、2026年にもしずく媛の部で県知事賞に選ばれました。2003年には、大吟醸「大雄峰」が全国国際酒類振興会主催の全国酒類コンクール吟醸・大吟醸部門で春季に第1位となり、同年10月の表彰式で年間グランプリに選ばれました。

国際・民間のコンクールでは、ワイングラスでおいしい日本酒アワードで2019年から2024年まで6年連続で最高金賞を受け、Kura Masterでは2022年・2023年・2025年にプラチナ賞を受けています。IWCのSAKE部門では2019年・2021年・2023年・2025年に金賞を受けたほか、蔵の発表では、2019年と2021年に純米吟醸「別誂え」が愛媛・純米吟醸トロフィーに選ばれました。無濾過純米にも、IWCの純米酒の愛媛トロフィーの受賞歴があります。

SAKE COMPETITIONでは、2023年に純米吟醸部門、2024年と2025年に純米大吟醸部門で決勝に進み、いずれもGOLDを受けています(蔵の発表では2025年は5位)。2025年の世界酒蔵ランキングでは第13位(四つ星)でした。

酒造りの特徴

目標とするのは「食中に活きる酒造り」で、蔵内のスローガンは「石鎚を愛して頂くお客様の為に造る」です。純米酒と純米吟醸酒を中心に、3杯目から旨くなる酒を目指しています。蔵元家族を中心に社員全員で手造りを念頭に置き、1回の仕込みに使う総米は600〜1000kgの小さな規模にとどめています。

仕込み水は、蔵内の井戸から湧く石鎚山系の清冽な水で、超軟水です。澄んだ香りとすっきりした口当たり、ビロードのような柔らかさは、この水に由来すると蔵は考えています。石鎚山系から流れる西条の水は、環境庁が主催する「全国おいしい水の鑑評会」で2年連続の日本一に輝きました。米は、麹米のほとんどに酒造好適米を使います。山田錦は兵庫県産と徳島県産で、徳島県産は阿波町での米造りを田植え、穂肥の時期、収穫の年3回視察しており、純米と純米吟醸に使っています。

平成30酒造年度の原料米は、愛媛県産の松山三井としずく媛、兵庫県産の山田錦、岡山県産の備前雄町と朝日、福井県産の五百万石などでした。

麹造りはタライ麹法で、全量を箱麹とし、突き破精型の吟醸麹を目指します。蒸米は放冷機を通さずに粗熱を取り、約45度の品温で12kgほどずつ麹室に引き込みます。翌日の盛りは全量をタライに移し、仕舞仕事から箱麹へ移行して、出麹までじっくり時間をかけ、醪の後半まで働く麹を目標にしています。蒸しはアルミ製の甑2基で行い、酒母・麹米用と掛米用に分け、ボイラー蒸気の間接噴射で、白米重量の11〜12%の水分を吸わせます。酒母は速醸で、優良で純粋な酵母を拡大培養してから醪に移し、5〜12度の低温で長期間発酵させます。

純米造りのため醪の期間はやや長めで、平均約30日です。

上槽では、平成13酒造年度に酒槽を復活させました。平成29年には自動圧搾機を導入し、上槽専用の冷蔵庫内で搾る環境も整えています。酵母は、愛媛県オリジナル品種の花から生まれた「愛媛さくらひめ酵母 Type1 Tropical」を使う純米大吟醸、花酵母「プリンセス・ミチコ」を使う純米吟醸、熊本酵母と備前雄町で仕込む純米酒など、商品ごとに使い分けます。季節の酒も多く、新酒の「初」、春の酒、夏吟、夏純米、鰻に合わせた土用酒、ひやおろしがあり、純米吟醸の粕取り焼酎も造っています。

代表銘柄

[PR] 本セクションは楽天アフィリエイトのリンクを含みます。画像は銘柄に関連する販売商品の一例です。

石鎚正宗

「純米大吟醸 石鎚正宗」は、石鎚酒造の主力ブランド「石鎚」の純米大吟醸の一つです。蔵はこの酒を「日本酒「石鎚」の原点がここにあります」と位置づけ、「洗練された米のいのちが生きている」と表しています。720mlと1.8Lがあります。同じ純米大吟醸でも、無印の「純米大吟醸」とさくらひめは、別の商品として並びます。

石鎚の関連商品画像関連商品・楽天市場

石鎚

「石鎚」は石鎚酒造の主力ブランドで、ラベルの文字は創業者の筆跡をもとにデザイン化され、銘柄の上には黒松を象徴する松の図柄が表されます。最上位の大吟醸「大雄峰」は、蔵が「石鎚」のトップブランドと位置づける酒で、2003年の全国酒類コンクール吟醸・大吟醸部門で全国第1位(グランプリ)に選ばれました。中心は純米酒と純米吟醸酒で、純米吟醸の緑ラベルは蔵元イチ押しのスタンダードです。初、春の酒、夏吟、ひやおろしといった季節酒もそろいます。

楽天で商品を見る

見学・購入

蔵見学
なし
直売所
蔵に売店があります。営業日や時間は電話(0897-57-8000)でご確認ください。
補足
蔵元見学は受け付けていません。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

蔵の基本情報

所在地
愛媛県西条市氷見丙402-3
創業
1920年
公式サイト
ishizuchi.co.jp

出典

japansake.or.jp / ehime-syuzou.com / ishizuchi.co.jp / wikipedia.org / nta.go.jp / nrib.go.jp / yonden.co.jp / 100years-company.jp / sakagura-press.com / saijo-imadoki.jp / monogatari-sake.com / sakenomy.jp

本ページは自動収集した情報を編集したものです。公開資料に基づく記事で、現地取材・実飲による評価ではありません。内容に関するご指摘はお問い合わせへお寄せください。