SAKE BREWERY — EHIME

酒六酒造

愛媛県喜多郡内子町内子3279番地1 1920年創業

紹介

愛媛県喜多郡内子町に蔵を構える酒六酒造は、大正9年(1920年)に旧内子町や大洲市などの8つの酒蔵が合併して創業した前身を経て、昭和16年(1941年)に酒六酒造株式会社へ改称しました。代表銘柄「京ひな」の由来は、酒を飲んで賞賛した京都の名僧との縁があり、その日がひな祭りであったことにちなみます。

酒造りでは創業当時の木造蔵を守り、全量手造りにこだわり続けています。原料米には県内の契約農家が育てる山田錦や松山三井を使用し、仕込水には小田深山(おだみやま)渓谷の豊かな水を用いています。控えめで上品な香りとすっきりとした口当たり、米の旨みと後味のキレの良さを併せ持つ、食中に適した味わいが特徴です。

全国新酒鑑評会で幾度も金賞を受賞しているほか、「京ひな 伊予の燗酒」などの商品が全国燗酒コンテストで最高金賞や金賞を獲得するなど、高い評価を得ています。

歴史

酒六酒造の蔵がある内子町は、江戸時代から明治時代にかけて木蝋の生産と小田川の水運で栄えた町として知られています。この地の恵まれた水と物流を背景に、大正9年(1920年)、旧内子町・五十崎町・大洲市にあった8つの酒蔵が合併し、酒六酒造の前身となる蔵が誕生しました。

昭和16年(1941年)、事業を引き継いだ酒井繁一郎が社名を「酒六酒造株式会社」に改めました。この社名は、繁一郎の父で紡績業を興した実業家・酒井六十郎にちなみ、「酒井」の「酒」と「六十郎」の「六」を一字ずつ組み合わせて名付けられたものです。

その後、先々代にあたる酒井冨士夫氏の時代に、それまでの酒造りから、県内でもいち早く淡麗辛口の純米酒や大吟醸へと軸足を移しました。現在は代表取締役の武知直之氏が製造責任者(杜氏)を兼ね、一級酒造技能士の資格を持つ職人として蔵を率いています。

代表銘柄「京ひな」の名は、初代・酒井繁一郎が、縁の深かった京都の名僧がこの酒を飲んで賞賛した日がひな祭りだったことにちなんで命名しました。蔵ではこの酒を、娘を育てるように大切に磨き上げてきたと伝えられています。

「京ひな」を看板銘柄とする一方で、「一刀両断」「隠し剣」といった刀剣を思わせる力強い名を持つ銘柄も蔵の個性として根強い人気を保っており、淡麗辛口の酒質を軸にしながら幅広いラインナップを育ててきました。

酒造り

酒六酒造は、創業当時のままの木造蔵で全量手造りにこだわった酒造りを続けています。先々代・酒井冨士夫氏が遺した「機械では感心する酒は造れても、感動する酒は造れない」という言葉を現在の蔵元が受け継ぎ、機械化が進む時代にあっても職人の勘と技を重視する姿勢を貫いています。

原料米には、県内の契約農家が栽培する山田錦と松山三井を使用しています。松山三井はもともと食用米として開発された品種ですが、粒が大きく磨きやすくたんぱく質が少ないという特性から酒米としての評価が高まり、現在は多くが酒造りに使われています。仕込み水には、内子町東部にある小田深山渓谷の水を用いています。

こうした米と水、そして愛媛酵母によって醸される酒は、控えめで上品な香りとすっきりとした口当たりが特徴です。その奥には米由来の旨みや甘みがありながらも、後味はキレよく仕上がっており、食事に寄り添う食中酒としての完成度を追求しています。

搾りの工程では、圧をかける前の「あらばしり」と最後の高圧搾りである「責め」の間に得られる「中汲み」を生かした商品も展開しています。火入れをしない春の「中汲み生酒」はフレッシュでみずみずしく、瓶燗火入れをして秋まで熟成させる「中汲み火入れ」はまろやかで深い味わいに仕上がります。地元の芝居小屋「内子座」の創建100周年を記念して醸した純米吟醸には、地元の版画家・山田きよ氏による特別ラベルが用いられています。

蔵データ

所在地

愛媛県喜多郡内子町内子3279番地1

創業

1920年(愛媛県)

代表銘柄

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龍燈普照:神奈川県の酒販店リカープラザ越後屋向けに酒六酒造が手がけるプライベートブランド酒です。原料米には松山三井を用い、精米歩合55%まで磨いた純米吟醸として造られています。

伊予の燗酒:本醸造酒として造られる、燗上がりを狙った銘柄です。全国燗酒コンテストのお値打ちぬる燗部門では、2019年に最高金賞、2021年・2024年に金賞を受賞するなど、繰り返し高い評価を得ています。ぬる燗を中心に、温めることで米の旨みが引き立つ味わいが持ち味です。

京ひな:酒六酒造の代表銘柄で、初代・酒井繁一郎が、京都の名僧がこの酒を賞賛した日がひな祭りだったことにちなんで命名しました。契約栽培の山田錦や松山三井、小田深山の水を用いた全量手造りの酒で、愛媛酵母由来の控えめで上品な香りとすっきりした口当たり、米の旨みとキレのよい後味を兼ね備えています。純米大吟醸から燗酒向けの本醸造まで幅広い展開があります。

見学・購入

蔵見学

なし

補足

衛生管理の観点から、一般のお客様向けの蔵見学および試飲の用意はしていないと公式サイトで案内されています。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

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出典

sipory.jp / japansake.or.jp / sakaroku-syuzo.co.jp / sakeworld.jp / kotobank.jp / ehime-syuzou.com / tanoshiiosake.jp / jp.sake-times.com / saketime.jp / i-manabi.jp / sakenomy.jp / kansake.jp / shop.sakaroku-syuzo.co.jp

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