SAKE BREWERY — KOCHI

酔鯨酒造

高知県高知市長浜566-1 1872年創業

紹介

1872年(明治5年)に高知市長浜にて創業した酒造業を前身とし、1969年に酔鯨酒造へ改組して代表銘柄「酔鯨」の製造・販売を開始しました。銘柄名は無類の酒好きとして知られる幕末の土佐藩第15代藩主・山内容堂の雅号「鯨海酔侯(げいかいすいこう)」に由来します。

高知の伝統的な食文化や宴席に寄り添う「食中酒」を徹底して追求しており、おだやかな香りとキレのある後味、米の旨味を感じさせる芳醇辛口な酒質を特徴としています。仕込み水には鏡川源流域の清らかな湧水を使用し、温暖な地域環境に対応するため小容量での少量仕込みと丁寧な麹造りを行っています。

2018年には土佐市に最新醸造設備を備えた「土佐蔵」を新設し、長浜蔵との2蔵体制で純米大吟醸などの高級酒から定番酒まで幅広く手掛けています。「Enjoy SAKE Life」をテーマに掲げ、異業種コラボレーションや海外展開・イベント開催などを通じて国内外へ日本酒文化を発信しています。

歴史

1872年(明治5年)に高知市長浜で石野酒造として創業した酒蔵を前身とします。酔鯨酒造の創業者は窪添竜温氏です。窪添氏は戦時中、特攻隊のゼロ戦パイロットとして従軍し、終戦後は酒の販売業に携わっていました。戦友への鎮魂の思いから自らの手で品質の高い酒を造ることを志し、地元の酒蔵を買収して酒造りに情熱を注いだことが、現在の酔鯨酒造につながっています。

1969年(昭和44年)には酔鯨酒造有限会社への改組と銘柄「酔鯨」の発売開始を迎えました。祖父の代に土佐藩第15代藩主・山内容堂との縁があったことから、容堂が自ら名乗った雅号「鯨海酔侯」にちなみ「酔鯨」を企業名・銘柄名としました。1972年には現在の株式会社へと改組しています。

大きな転機となったのは1985年(昭和60年)です。安芸津杜氏の土居氏を杜氏として招聘し、本格的な吟醸酒造りに取り組み始めたことで品質が向上し、全国的に評価されるようになりました。1987年には純米吟醸「吟麗」を発売し、これを機に販路を全国へと拡大しています。

2017年にはフラッグシップブランド「DAITO」シリーズを発売し、高級酒市場での存在感を高めました。同社は食品専門商社・旭食品の関連会社でもあり、高知市内では唯一の酒蔵として2022年3月9日に株式会社化50周年を迎えています。資本金は1,000万円、出荷石数は約6,500石で、2025年には代表取締役に竹内孝久氏が就任しました。

酒造り

酔鯨の酒造りは、酒米を用途に応じて使い分けている点が特徴です。純米吟醸「高育54号」などには高知県産の「吟の夢」を、純米大吟醸「兵庫山田錦50%」には兵庫県特A地区産の「山田錦」を、純米吟醸「吟麗」には北海道産の「吟風」を用いています。2018年からは自社での米栽培にも取り組み、「吟の夢」を中心に生産量を拡大しています。

酵母も商品ごとに使い分けており、大多数の商品には穏やかな吟醸香が特徴の自社酵母(9号系由来)を、「DAITO」には華やかな香りの出るK1801を、純米大吟醸「寅」には酸味を抑えたK1401を、「高育秋あがり」には高知県工業技術センターが開発したA-14酵母を用いています。

仕込み水は、坂本龍馬が幼少期に泳いだことでも知られる鏡川の源流域・高知市土佐山の水を主に使用しています。この水は「平成の名水百選」にも選定された軟水で、酔鯨特有のすっきりとした酸味を引き出しています。純米大吟醸「丞」には、水質日本一とされる仁淀川の、やや硬度の高い水を用いています。

純米吟醸「吟麗」「高育54号」は精米歩合50%、フラッグシップの純米大吟醸「DAITO」は30%です。長浜蔵の杜氏は藤村大悟氏が務めています。出荷前にはマイナス2℃、最大1,000石を収容できる低温熟成庫でじっくりと熟成させ、2020年にはISO22000を取得するなど品質管理体制も整えています。原料の入荷から出荷までに約300日をかけています。

蔵データ

所在地

高知県高知市長浜566-1

創業

1872年(高知県)

公式サイト

suigei.co.jp

代表銘柄

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酔鯨:「酔鯨」は、香りおだやかでキレのある芳醇辛口を特徴とする食中酒ブランドです。定番の特別純米酒や、1987年発売で全国展開のきっかけとなった純米吟醸「吟麗」など、日常の食卓に寄り添う酒質を中心に展開しています。2017年発売のフラッグシップ「DAITO」シリーズでは、華やかな香りを引き出すK1801酵母を用い、高級酒市場向けの純米大吟醸酒も手がけています。

見学・購入

蔵見学

あり(要事前確認)

直売所

SUIGEI STORE(土佐蔵店):高知県土佐市甲原2001番地1、10:00〜17:00・年末年始を除き年中無休。SUIGEI STORE(長浜蔵店・本社):高知県高知市長浜566-1、10:00〜17:00・日曜祝日定休。土佐蔵店では非アルコールスイーツを提供するSAKE LAB CAFEも併設。

補足

土佐蔵見学は月・水・木・金・土・日開催で、10:30〜11:20/12:30〜13:20/15:00〜15:50の3回制、事前予約制・1回最大10名。参加費1,000円(税込)で試飲2杯とオリジナルお猪口付き。醸造期間は10月〜5月で、それ以外の期間は仕込みを行っていません(実施可否は要問い合わせ)。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

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出典

japansake.or.jp / maff.go.jp / suigei.co.jp / sakagura-press.com / asano-nihonshuten.co.jp / tosa-sake.jp / dmdepart.jp / nishitora.jp / compalyze.co.jp / sake-times.com / kochi-iju.jp / ja.wikipedia.org / nihonmono.jp

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