老松酒造
代表銘柄:山水
大分県
OITA
1789年創業
大分県日田市にて寛政元年(1789年)に創業した歴史ある酒蔵です。創業当時、地元の「老松神社」の泉より湧き出る清冽な水が酒造りに適していたことから酒造りを始めたことが社名の由来となっています。
かつて江戸幕府の天領として栄え「水郷(すいきょう)」と称される日田の豊かな自然環境と伏流水、伝統の技を生かし、代表銘柄「山水」をはじめとするふくらみある味わいとスッキリとしたキレを持つ清酒を醸しています。
当初は日本酒専門の酒蔵として始まりましたが、1970年頃から焼酎造りにも乗り出し、粕取焼酎の樽熟成を手がけたのち、樽で熟成させる麦焼酎(「閻魔」など)や梅酒等のリキュールにも力を注ぎ、多様な酒造りを行っています。
近年の受賞歴として、日本酒では「純米大吟醸 山水」が「ワイングラスでおいしい日本酒アワード2024」プレミアム大吟醸部門で金賞を受賞しているほか、焼酎やリキュール類でも数々の国内・国際的な賞を獲得しています。
老松酒造の歩み
老松酒造は、大分県日田市大鶴町に蔵を構える、寛政元年(1789年)創業の酒蔵です。日田は大分と福岡の県境近く、九州山地の山々に囲まれた土地で、かつては江戸幕府の天領として栄え、九州の小京都といわれるほど独特の文化や産業が育ちました。初代は、日田地方にある松の老い木のそばの老松神社の泉から湧き出る清浄な水が酒造りに適していることに目をつけて酒造りを始めました。これが老松酒造という名の由来です。
創業当初は日本酒専門の蔵元でした。昭和27年(1952年)12月に森山酒造合資会社として法人が設立され、昭和49年(1974年)9月に老松酒造株式会社へ社名を変更しています。1970年頃には焼酎の製造にも着手し、1970年からは粕取焼酎の樽熟成に取り組みました。その後も遠赤外線による熟成、原材料の選別、蒸留方法や冷却ろ過、樽の積み換えなどを組み合わせた試験を重ねています。
平成15年(2003年)と平成16年(2004年)には焼酎製造設備の工事が完成し、いまは梅酒をはじめ、大分県産や地元産の果実を使ったリキュールにも力を入れています。清酒でも、平成18年(2006年)3月にアポロ11号が月に着陸した1969年に造られた超古酒の日本酒を限定発売し、同年9月には微発泡性の日本酒「只今発酵中」を発売しました。
現在の老松酒造は、麦焼酎「閻魔」シリーズや梅酒などのリキュールと並んで、清酒「山水」「老松」を造る蔵です。全国新酒鑑評会では、平成14酒造年度以降に限っても3回入賞しており、平成28酒造年度は「山水」で金賞、令和元酒造年度と令和2酒造年度は入賞でした。令和元酒造年度は新型コロナウイルスの影響で結審が中止され、金賞が選定されていません。熊本国税局の酒類鑑評会では、平成20年に熊本酵母吟醸酒の部で「山水」が入賞しました。
さらに清酒部門のその他の吟醸酒の部で、平成28年、平成29年、平成31年、令和2年、令和3年の5回、「山水」が優等賞を受けています。
ワイングラスでおいしい日本酒アワードでは、「山水」が2015年から2024年までに8回(2015年、2016年、2017年、2020年、2021年、2022年、2023年、2024年)金賞を受けています。2015年から2017年は大吟醸酒部門、2020年以降はプレミアム大吟醸部門での受賞です。IWCのSAKE部門では、2016年から2018年に大吟醸「山水」がシルバーメダル、2019年から2022年にブロンズメダルを受けました。
2021年は大吟醸と特別純米酒の「山水」2点が、2022年は純米大吟醸「山水」がブロンズメダルでした。全国燗酒コンテストでは、特別純米酒「山水」がぬる燗部門で5回、上撰「老松」がお値打ち熱燗部門で2回(2020年と2022年)最高金賞に輝いたほか、プレミアム燗酒部門でも2017年に純米吟醸「山水」、2019年に純米大吟醸「山水」が金賞を受けました。蔵の沿革では、平成元年(1989年)には「大吟醸 山水」がモンドセレクションで金賞を受賞しています。
酒造りの特徴
清酒の中心は「山水」シリーズです。純米大吟醸(15度、日本酒度マイナス6.0)と大吟醸(16度、日本酒度プラス1.0)は酒米の山田錦を使い、数量限定で造られます。純米大吟醸は低温で発酵させ、華やかさと爽やかな香りをあわせ持つふくらみのある味わいです。ほかに純米吟醸(15度、日本酒度マイナス3.0)、特別純米酒(14度、日本酒度プラス3.0)があり、特別純米酒は冷やしても燗でも楽しめるすっきりとした酒です。地元で親しまれている上撰「老松」(15度、日本酒度マイナス1.0)は、滑らかな旨口タイプです。
仕込みには日田の盆地特有の厳寒な気候と、清冽な伏流水が生きています。蔵はしっかりとしたふくらみのある味わいと、すっきりとしたキレをめざして清酒を醸しています。
焼酎では、大鶴の麦を使い、ホワイトオークの樽で3年から5年熟成させる麦焼酎「閻魔」が主力です。熊本国税局の酒類鑑評会の本格焼酎部門では、「閻魔」が平成24年、平成27年、平成28年、平成29年、平成31年、令和6年に優等賞を受けています。
代表銘柄
山水
老松酒造の清酒の中心となる銘柄で、純米大吟醸、大吟醸、純米吟醸、特別純米酒がそろいます。純米大吟醸と大吟醸には山田錦を使い、特別純米酒は日本酒度プラス3.0でキレのある口当たりです。全国新酒鑑評会では平成28酒造年度に金賞を受け、熊本国税局の酒類鑑評会では平成20年に熊本酵母吟醸酒の部で入賞、平成28年から令和3年にその他の吟醸酒の部で5回優等賞を受けています。
見学・購入
- 直売所
- 公式オンラインショップで通信販売をしています。
見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。
蔵の基本情報
- 所在地
- 大分県日田市大鶴町2912
- 創業
- 1789年
- 公式サイト
- oimatsu.com
出典
oimatsu.com / japansake.or.jp / bussan-oita.jp / oita-west-adventure.com / nta.go.jp / nrib.go.jp / web.archive.org / jetro.go.jp / houjin-bangou.nta.go.jp
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