SAKE BREWERY — AKITA

福禄寿酒造

秋田県南秋田郡五城目町字下タ町48番地 1688年創業

紹介

元禄元年(1688年)に創業した秋田県五城目町の老舗酒蔵です。蔵元は代々「渡邊彦兵衛」を名乗り、上酒蔵や下酒蔵など4棟の建物は国の登録有形文化財に指定されています。

酒造りにおいては「地の米、地の水、地の人」をモットーに掲げています。仕込み水には地元・森山の伏流水を中心とした地下水を使用し、原料米は「五城目町酒米研究会」などの地元農家とともに契約・自社栽培した酒造好適米を用いています。丁寧な手造りの良さと機械による効率化・正確性を組み合わせ、地域に根差した酒造りを行っています。

代表銘柄には「白米と水から成る一番旨い酒」を由来とする「一白水成」のほか、秋田県内限定の「十五代彦兵衛」、農家とのプロジェクトで誕生した「農醸」などがあります。また、全国新酒鑑評会における金賞をはじめとする受賞歴を持ち、秋田県の若手蔵元ユニット「NEXT5」のメンバーでもあります。

歴史

福禄寿酒造は、元禄元年(1688年)に渡邉彦兵衛が羽後国五十目村(現在の秋田県五城目町)で酒造りを始めたことに由来する蔵です。渡邉家は安土桃山時代に石川県松任から移り住んだと伝わり、以来「彦兵衛」の名は代々の当主に受け継がれてきました。

大正10年(1921年)10月には町の中心部を襲った大火で蔵の大部分が焼失しましたが、上酒蔵と下酒蔵は難を逃れて当時の姿を今に伝えています。これらの蔵と事務室、住宅を合わせた4棟は、平成8年(1996年)に国の登録有形文化財に指定されました。

昭和28年(1953年)に株式会社渡邉彦兵衛商店として法人化し、平成16年(2004年)には社名を福禄寿酒造株式会社に改めています。十五代目の当主は平成17年(2005年)に五城目町長に就任し、その後は子息である渡邉康衛氏が十六代目として蔵を継ぎました。現在は渡邉康衛氏が代表取締役社長を、渡邉はる美氏が取締役会長を務めており、渡邉康衛氏は秋田県の若手蔵元グループ「NEXT5」のメンバーとしても知られています。

蔵は500年以上続くとされる五城目町の朝市通りの入口に位置し、れんが壁に銘柄を彫り込んだ看板が町並みの景観をつくっています。蔵の目の前には直営店舗「下タ町醸し室 HIKOBE」があり、五城目町の発酵文化を伝えるカフェとして酒粕を使ったメニューなどを提供しています。

酒造り

酒造りでは「地の米、地の水、地の人」をモットーに掲げています。仕込み水には御不動尊に由来する湧き水を使い、蔵の地下からも湧き出す中硬水で、カルシウムイオンとマグネシウムイオンを理想的とされる2対1の比率で含んでいます。初代彦兵衛の時代から変わらずこの水で酒を醸し続けています。

原料米は「五城目町酒米研究会」の地元農家と契約栽培したものを用い、地の米と水と人によって醸される酒ならではの調和と旨みを大切にしています。近年は農業法人も設立し、高齢化が進む地域農業を酒蔵として支える取り組みも行っています。

醸造を統括するのは秋田山内杜氏の一関仁氏です。蔵には空調に頼らず先代から伝わる木製の甑などの道具で仕込む昔ながらの仕込み室と、空調を完備した近代的な仕込み室の2部屋があり、純米大吟醸や品評会の出品酒は前者で、普通酒や本醸造は後者で仕込むという使い分けをしています。

こうした酒造りは高い評価につながっており、代表銘柄「一白水成」は全国新酒鑑評会において、平成26酒造年度から平成30酒造年度まで5年連続、さらに令和2酒造年度から令和7酒造年度まで6年連続と、あわせて通算11回の金賞を受賞しています。

蔵データ

所在地

秋田県南秋田郡五城目町字下タ町48番地

創業

1688年(秋田県)

公式サイト

www.fukurokuju.jp

代表銘柄

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一白水成:一白水成は「白い米と水から成る、一番旨い酒」という意味を由来とし、2006年に立ち上げられた看板ブランドです。地元米を使った特別純米酒から、山田錦や愛山など全国的な酒米を使う純米吟醸まで展開し、フルーティーな香りと米の旨みを生かした味わいが持ち味です。全国新酒鑑評会では平成26酒造年度から平成30酒造年度まで5年連続、令和2酒造年度から令和7酒造年度まで6年連続と、通算11回の金賞を受賞しています。

農醸:農醸は「農家とつくる日本酒プロジェクト」から生まれた銘柄で、大潟村の松橋ファームが栽培した秋田酒こまちや改良信交を、精米歩合50%の純米吟醸に醸しています。会員制の頒布会を軸にした取り組みで、季節ごとに「ささにごり」「生酒」「ひやおろし」の3種を届け、田んぼの様子を見守りながら酒ができるまでの過程を楽しめます。一般販売も行っていますが、改良信交を使う農醸はコース限定で一般には販売していません。

十五代彦兵衛:初代から続く当主の名「彦兵衛」を冠した銘柄で、名は先代にあたる十五代目に由来し、現当主は十六代目の渡邉康衛氏です。精米歩合35%まで磨いた純米大吟醸は、手間のかかる瓶燗方式で火入れを行う秋田県内限定の酒で、五城目町産美山錦を使う純米吟醸や五城目町産酒造好適米の純米酒とともに、丁寧な仕込みによるきめ細やかな味わいのラインナップを揃えています。

見学・購入

蔵見学

なし

直売所

下タ町醸し室 HIKOBE(蔵前の直営店舗、カフェ・テイスティングルーム併設)

補足

蔵見学は諸事情により当面の間見合わせています。直営店舗では試飲や購入ができるほか、毎年2月中旬には朝市冬の祭りと同日で蔵開きイベントを開催し、限定酒や甘酒、粕漬け等の販売、搾り体験、振る舞い酒などを行っています。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

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出典

akita.lg.jp / osake.or.jp / fukurokuju.jp / tohokukanko.jp / sakenomy.jp / itmedia.co.jp / sake-times.com / sakin21.com / noujou.jp / note.com / masushin.co.jp / todoroki-saketen.com / nrib.go.jp / tanoshiiosake.jp / ja.wikipedia.org / andtrip.jp / nanmoda.jp

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