小野酒造
代表銘柄:老亀
広島県
HIROSHIMA
1697年創業
広島県山県郡北広島町に位置する小野酒造は、元禄10年(1697年)に創業された300年以上の歴史を誇る老舗酒蔵です。
料理と酒の文化の調和を大切にし、「毎日食べ飽きない、ごはんのような日本酒」を目指して酒造りを行っています。十五代当主自らが自社水田で米を栽培し、杜氏として醸造を手掛けている点が大きな特徴です。千本錦や八反錦といった広島県産の酒米や、広島県で開発された酵母を使用するなど、地域の素材にこだわった酒造りを推進しています。
醸造する日本酒は、すっきりとした辛口の純米酒から華やかな大吟醸、特徴的な熟成酒まで多岐にわたります。特に『こしひかり 純米』は、IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)で高い評価を得るなど注目を集めています。
小野酒造の歩み
小野酒造は、元禄10年(1697年)に酒造りを始めた蔵です。蔵があるのは、中国山地のほぼ中央に位置し、標高約400mの高原地帯に広がる広島県北広島町の蔵迫です。江戸時代にはこの一帯が旧石見街道筋にあたり、山陰との物流を担う街道の町でした。創業から三百余年、現在は15代目が自ら酒を醸しています。
北広島町は古くから米作りが盛んな土地で、田の神に豊穣を祈る農耕儀礼「壬生の花田植」はユネスコ無形文化遺産に登録されています。街道筋であったことから石見神楽も伝わり、現在も町内で多くの神楽団が活動しています。代々の当主は伝統の酒造りを守りながら、新しい味にも挑戦する精神を受け継いできました。
昭和20年頃の蔵では、木製の大型圧搾機で酒を搾り、醸造用の入れ物にも大きな樽桶が使われていました。昭和30年には、老亀が第3回中国五県品評会で優等賞を受けています。
国際的な評価も重ねてきました。2007年のインターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)では、「10年熟成 幻米古酒」が日本酒・古酒部門でトロフィーを受賞し、蔵の発表では、2011年のIWC SAKE部門でも「こしひかり純米酒」と「長期熟成本醸造酒」が銀賞を受けています。広島県で審査会が開かれた2026年のIWC SAKE部門では、熟成酒の部で「黄龍 20年熟成純米酒」が金賞を受賞し、純米吟醸の「亀甲七宝」も銀賞を受けています。
国内の鑑評会でも実績があります。全国新酒鑑評会では、平成14酒造年度以降に平成14・16・20・24酒造年度と令和7酒造年度の5回入賞し、平成26酒造年度と平成27酒造年度には2年連続で金賞を受賞しました。広島国税局清酒鑑評会では、平成15年と平成16年に入賞したあと、平成19年から平成22年まで純米酒の部で4年連続の優等賞を受け、平成23年には純米吟醸酒の部でも優等賞に選ばれています。
酒造りの特徴
目指すのは、毎日でも食べ飽きない、ごはんのような日本酒です。しっかり発酵させてお米の味わいを引き出すことを基本に、華やかな香りの大吟醸、すっきりと力強い純米酒、味わい深い熟成酒まで、料理に合わせて幅広く造り分けています。15代当主は自ら米を栽培し、仕込みの時期には杜氏も務めています。
原料は広島県産にこだわっています。蔵の目の前にある自社水田では中生新千本を育て、純米酒の「亀甲麻の葉」と純米生酒の「亀甲鹿の子」の原料米にしています。純米大吟醸や純米吟醸には千本錦、八反錦、こいおまちといった広島県産の酒米を銘柄ごとに使い分け、酵母も広島吟醸酵母、広島21号酵母、広島令和1号酵母、もみじ酵母などを選んでいます。仕込み水は敷地内の井戸水です。辛口純米の「亀甲毘沙門」は、八反錦を真吟(原形精米)で70%まで磨き、広島21号酵母と広島令和1号酵母の2種類で醸しています。
熟成酒は老亀の大きな特色です。「黄龍」は純米酒を土蔵の中で20年寝かせた琥珀色の熟成酒で、精米歩合は60%です。8年熟成の「亀甲蓮」も揃え、チョコレートとの相性を勧めています。長期熟成本醸造の「亀甲瓢箪」は、各良年の熟成酒を調合して軽やかに仕上げており、熟成酒になじみのない方への入門として位置づけられています。
季節ごとの限定酒も豊富です。夏は八反錦の純米酒「亀甲露芝」と、火入れをしても発酵由来の炭酸が瓶に残るにごり酒「亀甲笹蔓」、秋は新酒の純米酒を火入れせずに土蔵で寝かせたひやおろし「亀甲鹿の子」、冬は本醸造の無濾過生原酒「亀甲万字」とにごり生原酒「亀甲市松」が出ます。毎年いちばん最初に醸す新酒は、炭酸を含んだにごり生酒の「亀甲雪輪」です。
代表銘柄
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老亀
老亀は小野酒造の代表銘柄です。商品名の多くに「亀甲」が付き、麻の葉、青海波、七宝、市松、雪輪など日本の伝統文様の名を冠しています。大吟醸、純米吟醸、純米酒、熟成酒、季節限定のにごり酒まで十数種類を揃え、広島県産米と広島の酵母で醸します。熟成酒の「黄龍」は2026年のIWCで金賞を受賞しました。
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- 直売所
- 蔵の直売所(広島県山県郡北広島町蔵迫47・電話0826-72-2135)
- 補足
- 営業時間は4月から9月が10時から17時(月曜と第1・3・5日曜は休業)、10月から3月が13時から17時(月曜休業)です。作業状況により臨時休業があります。広島市内から車で約50分、広島空港から約70分(いずれも高速道路経由)です。
見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。
蔵の基本情報
- 所在地
- 広島県山県郡北広島町蔵迫47
- 創業
- 1697年
- 公式サイト
- onoshuzou.jp
出典
stores.jp / sake-times.com / kitabi-to.jp / hito-mono-hanashi.com / impulse-summit.com / sakenomy.jp / onoshuzou.jp / yamatoya-e.com / yahoo.co.jp / oigame.co.jp / pref.hiroshima.lg.jp / nrib.go.jp / nta.go.jp / houjin-bangou.nta.go.jp / furusato-tax.jp
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