SAKE BREWERY — KYOTO

竹野酒造

京都府京丹後市弥栄町溝谷3622-1 1847年創業

紹介

京都府京丹後市にある竹野酒造は、1847年(弘化4年)創業の造り酒屋を前身とし、戦時休業を経て1947年(昭和22年)に地元酒蔵4社が統合して「竹野酒造有限会社」として設立された。仕込み水には霊山・金剛童子山の伏流水を使用し、地元の米農家と連携して米の品種にこだわった酒造りを行っている。代表銘柄には地元で親しまれる「弥栄鶴」のほか、復刻米「亀の尾」や京都産の酒米「祝」を用いた「蔵舞(くらぶ)」シリーズ(亀の尾蔵舞、祝蔵舞など)を展開している。少量単位での丁寧な洗米やフレッシュな酒質を追求するほか、ラベルには使用した酒米の生産者名や収穫時期を明記するなど「作り手の顔が見える製品づくり」を徹底している。「弥栄鶴 祝蔵舞」で2013年ワイングラスでおいしい日本酒アワード金賞を受賞するなど、従来の方式にとらわれない個性的な酒を生み出している。(390字)

歴史

竹野酒造の前身は、江戸時代末期の弘化4年(1847年)に創業した行待酒造場です。現在の京都府京丹後市弥栄町にあたる丹後の地で酒造りを始め、地域に根差した造り酒屋として続きました。

昭和19年(1944年)、戦時下の企業整備令により行待酒造場は休業を余儀なくされました。終戦後、3代目蔵元が同じく休業していた地元の酒蔵に呼びかけ、昭和22年(1947年)に地元の造り酒屋4社が結集して「竹野酒造有限会社」を設立しました。4社が結集したことにより、当時の酒造量は600石となりました。

昭和25年(1950年)には、地名の「弥栄」と縁起物の鶴にちなみ、「弥栄鶴」の名を蔵に掲げました。以来、弥栄鶴は地元で親しまれる看板銘柄として今日まで受け継がれています。

平成2年(1990年)、蔵元は網野町浅茂川地区の市民講座で講師を務め、同じく講師として招かれた木版画家との交流が生まれました。この交流を機に純米大吟醸「羅漢酒」が醸され、人々を笑顔にしたいという願いを込めて、平成15年(2003年)10月に「笑顔百薬」と改名されました。笑顔百薬は現在も蔵の看板酒のひとつになっています。

平成21年(2009年)、41年にわたり蔵を支えた杜氏が亡くなったことを受け、5代目蔵元の長男である行待佳樹が25歳で杜氏に就任しました。東京農業大学の醸造学科で学んだのち、石川県加賀市の酒蔵で能登杜氏のもとに修業を積んだ行待佳樹は、蔵に根づいていた従来の造り方を見直し、酒質の向上に取り組みました。現在は父である蔵元とともに、次男・三男の兄弟も製造に加わり、家族で酒造りを支えています。

酒造り

仕込み水には、金剛童子山の伏流水である軟水を使用しています。契約農家と連携し、「亀の尾」や「旭」といった希少な酒米を栽培から手がけ、品種にこだわった酒造りを行っているのも特徴です。ラベルには使用した酒米の生産者名や収穫時期を明記し、作り手の顔が見える製品づくりを徹底しています。

令和7年度(2025年度)からは、山廃純米七〇と秋蔵舞を除く特定名称酒で速醸造りを取りやめ、乳酸菌を用いた仕込みと山廃仕込みへと切り替えました。純米酒は無濾過で瓶詰めし、生酒または瓶燗火入れで仕上げるなど、過去にない製法も取り入れながら、従来の方式にとらわれない個性的な酒造りに取り組んでいます。

こうした酒造りは各地のコンクールでも高く評価されてきました。全国酒類コンクールでは、平成22年(2010年)春季に純米酒部門で「亀の尾蔵舞」が、平成25年(2013年)春季には純米吟醸部門で「天酒大明神」が、同年秋季には純米大吟醸部門で「笑顔百薬」が、そして平成26年(2014年)秋季には「祭蔵舞」がそれぞれ1位を受賞しています。

海外のコンクールでも、平成22年(2010年)にU.S.National Sake AppraisalとInternational SAKE Challengeでそれぞれ「祭蔵舞」が金賞を受け、平成26年(2014年)には同じくInternational SAKE Challengeの生酛・山廃部門で「祭蔵舞」が最高金賞トロフィーを受賞しました。また、ワイングラスでおいしい日本酒アワードでは、平成24年(2012年)に「亀の尾蔵舞」と「笑顔百薬」が、平成25年(2013年)には「祝蔵舞」が金賞を受け、令和6年(2024年)にはプレミアム大吟醸部門で「笑顔百薬」が最高金賞に選ばれました。また、平成24年(2012年)の香港向けをはじめ、シンガポールやフランスへも輸出しています。

蔵データ

所在地

京都府京丹後市弥栄町溝谷3622-1

創業

1847年(京都府)

公式サイト

yasakaturu.co.jp

代表銘柄

[PR] 本セクションは楽天アフィリエイトのリンクを含みます。

蔵舞:「蔵舞」は、亀の尾や祝、旭といった品種ごとの酒米にこだわり、契約農家と育てた米で仕込む純米酒シリーズです。亀の尾蔵舞は甘口で華やかな香りの純米酒として初心者にも親しみやすく、季節ごとにひやおろしや夏蔵舞なども展開しています。全国酒類コンクールでの受賞歴もあるシリーズです。

弥栄鶴:「弥栄鶴」は、竹野酒造が昭和25年(1950年)に地名の弥栄と縁起物の鶴にちなんで名付けた、以来受け継がれる看板銘柄です。精米歩合65パーセントに磨いた米と協会701号酵母を用い、金剛童子山の伏流水で仕込むレギュラー酒として、地元で長く親しまれてきました。

祝蔵舞:「祝蔵舞」は、京都府オリジナルの酒米「祝」を使い、コシの強い辛口に仕上げた純米酒です。良質で磨く必要がないと判断した祝を精米歩合74パーセントで用いており、ワイングラスでおいしい日本酒アワードでは平成25年(2013年)をはじめ複数年にわたり金賞を受賞しています。

見学・購入

蔵見学

なし

直売所

蔵には直売・試飲スペース「bar362+3」を併設していますが、一般公開は週末の金曜日のみで、予約制・10名までの人数限定です。仕込みの時期には作業場としても使われます。公式オンラインショップでも購入できます。

補足

蔵見学は基本的に受け付けていません。訪問・試飲は酒造営業日の9時から17時まで、予約優先・10名までで、電話またはメールでの事前連絡が必要です。なお平成20年(2008年)から平成30年(2018年)にかけては、5月に酒蔵を開放する「蔵舞Bar」が開かれていました。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

同じ京都府の酒蔵

出典

japansake.or.jp / wikipedia.org / sakagura-press.com / kyoto-kankou.or.jp / bsj.jp / sakenomy.jp / yasakaturu.co.jp / tango-kingdom-onlineshop.com / ja.wikipedia.org / uminokyoto.jp / goshu-pro.jp / finesakeawards.jp / jbpress.ismedia.jp / jozo.or.jp / nrib.go.jp

本ページは自動収集した情報を編集したものです。内容の正確性を保証するものではありません。