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与謝娘酒造

代表銘柄:与謝娘

京都府

KYOTO

1887年創業

京都府与謝郡与謝野町に所在する与謝娘酒造合名会社は、1887年(明治20年)創業の酒蔵です。仕込み水には大江山山系の花崗岩で自然濾過された清水を用い、地元産米の「京の豆っこ米」や山田錦など地域に根ざした素材を用いた酒造りを行っています。江戸時代から続く木造の酒蔵を有し、代々家族を中心とした酒造りのスタイルを守り続けてきました。

現在は6代目社長兼杜氏の西原司朗氏のもと、伝統を受け継ぎつつ新たな酒造りに挑戦しています。国産の果実を使ったスパークリングリキュールや低アルコール酒、ワイン酵母を用いた日本酒などを幅広く開発しています。また海外向けのブランドも展開しています。2025年には「Australian Sake Awards 2025」のLight / Dry部門で、京都府産米の特別純米酒「ヨサムスメ特別純米」がプラチナ賞を受賞しました。

与謝娘酒造の歩み

与謝娘酒造は、1887年(明治20年)に、現在の与謝野町にあたる京都府北部の加悦谷で創業した酒蔵です。この一帯は、酒呑童子の鬼伝説が残る大江山山系の水に恵まれた米作りの地で、古代には丹後王国が栄えた土地としても知られます。社名と代表銘柄の「与謝娘」は、この与謝の地名にちなんでいます。

創業以来、酒蔵の裏山の中心へつながる横井戸から湧く、花崗岩で自然濾過された清水を仕込み水に使っています。江戸時代から続く木造の酒蔵は、温度や湿度を保ちやすく、気候の変化が大きい京都北部での酒造りを支えてきました。蔵と住居がつながっているのも特徴で、代々、家族を中心に酒造りを行い、醸される酒の息吹を見逃さないという昔ながらのスタイルを守っています。

現在の当主は6代目の西原司朗氏で、社長と杜氏を兼ねています。1980年生まれで、1998年に東京農業大学へ入学し、発酵生産科学の研究室で学びました。2002年に与謝娘酒造へ戻って家業に加わり、能登杜氏と但馬杜氏のもとで酒造りを修業しました。2011年3月からは代表兼杜氏として商品開発に取り組んでいます。

西原氏は、地元の与謝野町が好きで、地元の農家が育てた米を使い、地元の蔵人と酒造りを続けていきたいという考えです。蔵人体験や仕込み体験、酒蔵見学を始めたのも、蔵を訪れる人に与謝野町を知り、ファンになってもらうきっかけにしたいという思いからです。伝統的な日本酒に加え、低アルコールの日本酒、スパークリング、フルーツのリキュールなど、幅広い酒づくりに挑戦する小さな酒蔵です。

全国新酒鑑評会では、平成14酒造年度以降に3回入賞しています。平成16酒造年度は金賞、平成19酒造年度と平成20酒造年度は入賞で、いずれも商標「よさ娘」での出品酒です。2025年には、オーストラリアの日本酒コンクール Australian Sake Awards 2025 で、京都府産米の特別純米酒「ヨサムスメ 特別純米」がLight/Dry部門のプラチナ賞とJudge’s Choice賞を受賞しました。

酒造りの特徴

仕込み水は、蔵の裏山とつながる横井戸から引く大江山の伏流水です。蔵と裏山を横穴でつないで取り込んでおり、年間を通じて水温がほぼ一定で枯れることがない軟水です。この水の柔らかさが、与謝娘のやさしい口当たりの源になっています。使う米は、山田錦、京都府産の五百万石、祝、京の輝き、そして地域のブランド米である与謝野町産の「京の豆っこ米」コシヒカリなど、銘柄によって使い分けています。ワインの考え方である「テロワール」を取り入れ、土地ならではの風土の味わいを醸すことにこだわっています。

代表的な商品には、精米歩合40パーセントの山田錦で醸す「与謝娘 大吟醸」があり、杜氏が最も緊張感を持って造る酒です。「与謝娘 山廃純米原酒」は、蔵独自の乳酸菌による発酵で生まれる香りと酸味が持ち味で、冷やでも燗でも楽しめます。「みどりの風」は、蔵の前に広がる加悦谷の田園風景を思わせるボトルの純米吟醸生原酒で、与謝野町の山田錦を使っています。「ヨサムスメ 特別純米」は京都府産米の特別純米酒で、ふくよかな香りとコクがあり、ひやでも燗でも楽しめます。ラベルには田んぼに集まるカエルのモチーフが描かれています。

新しい酒づくりの中心が、オーストラリア向けに開発した海外専用ブランド「ヨサムスメ」です。現地調査とアンケートを数回重ね、ワインの消費が多い市場に合わせて、低アルコールで華やかな酸味を持つ日本酒に仕上げました。アルコール度数を抑え酸味を引き出すために加水はせず、酒造り工程の厳密な管理で実現しています。原料は酒米ではなく、与謝野町産のコシヒカリ(精米歩合60パーセント)です。日本酒酵母、リンゴ酸高生産性酵母、ワイン酵母を使い分けることで、同じ原酒から表情の異なる酒を造り分けています。現在は日本でも販売しています。

このほか、徳島県産のゆずやすだち、和歌山県産の南高梅、与謝野町と長野県産のりんご、京丹後産の梨といった果実を使ったスパークリングのリキュールや梅酒、スパークリング清酒なども手がけています。

代表銘柄

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与謝娘

蔵の名にもなっている代表銘柄で、与謝の地名にちなみます。大吟醸は精米歩合40パーセントの山田錦で醸すキレのあるやや辛口、山廃純米原酒は蔵独自の乳酸菌による香りと酸味が個性で、冷やでも燗でも楽しめます。丹後地方に伝わる七人の姫をモチーフにした純米吟醸「丹後七姫」、山田錦の「みどりの風」など、辛口から甘口、梅酒やゆず酒まで幅広くそろえています。

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見学・購入

蔵見学
あり(要事前確認)
直売所
公式オンラインショップで日本酒やリキュールを販売しています。
補足
酒蔵見学は要事前予約で、日によってはお断りする場合があります。蔵の休みは不定休です。与謝野町観光協会の利き酒ツアーでは、所要約40分で6代目当主の解説を聞きながら蔵内を回り、見学後に4種類以上の利き酒ができます。丹後鉄道の与謝野駅からタクシーで約10分、車では京都縦貫自動車道の与謝天橋立ICから国道176号を南下します。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

蔵の基本情報

所在地
京都府与謝郡与謝野町与謝2-2
創業
1887年
公式サイト
yosamusume.com

出典

yosamusume.com / kyoto-kankou.or.jp / yosano.lg.jp / goshu-pro.jp / uminokyoto.jp / shop-pro.jp / agatajapan.com / town.yosano.lg.jp / yosano-kankou.net / jozo.or.jp / jp.sake-times.com / yosamusume.shop-pro.jp / kyoto.mytabi.net / nrib.go.jp

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