八幡川酒造
代表銘柄:八幡川
広島県
HIROSHIMA
1824年創業
文政年間(1824年)創業、200年以上の歴史を誇る広島県広島市佐伯区の酒蔵です。仕込み水には極楽寺山から湧き出る柔らかな伏流水を使用し、地元の米や厳選した酒米を用いて伝統的な製法と現代技術を調和させた酒造りを行っています。
広島県産山田錦を35%まで磨いた大吟醸酒「天鴻」や、火入れを行わず酵母を生かした季節限定の「活性にごり酒」などが代表的な商品として知られています。
蔵は「天鴻」を全国新酒鑑評会で3年連続金賞を受けた酒と紹介しており、平成14酒造年度以降の全国新酒鑑評会でも金賞を7回受けています。また、地域商店街と共催で蔵開きイベントを開催するなど、地元に深く根差した酒造りを続けています。
八幡川酒造の歩み
八幡川酒造は、1824年(文政年間)に創業した広島市佐伯区八幡の酒蔵です。2024年8月に創業200年を迎えました。運営は八幡川酒造株式会社で、代表取締役は小林博司氏です。蔵は「自然の恵みが紡ぐ、至福の一滴への道程」をモットーに掲げ、代々受け継いできた精神は「品質第一」だとしています。地元の商工会や農協、自治体と連携して地域の素材を生かした酒造りに取り組み、年に一度の蔵開きには地元の八幡本通り商店街が料理を用意します。
まず広島の人々に楽しんでもらいたいという思いから始まった蔵であり、海外への展開も視野に入れています。
2024年は節目の年になりました。同年5月に「六義 大吟醸」が令和5酒造年度の全国新酒鑑評会で金賞を受け、長谷川杜氏にとって初めての金賞となりました。8月には創業200年を迎え、記念して広島県産山田錦を蔵として初めて30%まで磨いた純米大吟醸「貳百」を、限定200本(シリアルナンバー入り)で仕込みました。この酒は「酒のやまや」限定での販売です。2025年3月30日の蔵開きは、創業200年を記念する開催でした。
全国新酒鑑評会では、平成14酒造年度以降に20回入賞しています。そのうち金賞は、平成14・16・19・21・23の各酒造年度と、令和5・6の両酒造年度の7回です。令和7酒造年度は「六義 大吟醸」が入賞となり、蔵は平成30酒造年度から令和7酒造年度まで8年連続で金賞または入賞を受けたと発表しています。また蔵は「大吟醸 天鴻」について、全国新酒鑑評会で3年連続の金賞を受けた酒と紹介しています。
中国5県を対象とする広島国税局清酒鑑評会では、平成14年から18年まで毎年入賞し、平成16年と17年は吟醸酒の部と純米酒の部の両部門での入賞でした。優等賞は平成20〜26年・28年、令和2年、7年の計10回です。平成20・22・23年の純米酒の部(燗)と平成25・26・28年の燗酒部門が6回を占め、平成21年と令和7年は吟醸酒の部、平成24年は「味を主たる特徴とする清酒」部門、令和2年は純米酒部門での受賞です。
海外では、蔵の発表によると「六義 大吟醸」がIWC2022の大吟醸の部でゴールド、IWC2024とIWC2025でシルバーメダルを受けました。Kura Master純米大吟醸部門では、2023年に「純米大吟醸 八幡川」、2025年に「六義 純米大吟醸」が金賞です。ワイングラスでおいしい日本酒アワードでも、「たちまち小町」と「特別純米 宮島正宗」が金賞を受けています。
酒造りの特徴
仕込み水は、極楽寺山から湧き出る伏流水です。水質が安定しており、まろやかでクリアな味わいが特徴で、仕上がった酒に透明感やキレのある風味を与えます。原料米は広島県産にこだわり、山田錦、千本錦、八反錦、中生新千本を使います。酒米は精白された米を買い付けています。
酒造りは、毎年、八幡神社の宮司を招いて蔵人の健康・安全とよい酒の仕上がりを祈願する神事から始まります。工程は一つ一つ丁寧に手作業で進めます。麹室は室温を32〜34度に調整し、床期間と棚期間を合わせて45〜50時間かけて米麹をつくります。酒母は麹造りと並行して仕込みます。醪は初添、仲添、留添の三回に分けて仕込み、約20日でアルコール発酵が終わります。発酵中の温度は酒の味や香りに大きく響くため、冷却装置で常に適正な温度に管理しています。
仕込みは初冬の11月頃に始まり、新酒が市場に出回るのは6月頃です。酒は用途に応じてろ過や火入れの加熱殺菌を行い、貯蔵します。季節の酒も揃え、10月から3月の「活性にごり酒」は、熟成した醪を網で濾しただけの活性酒です。加水も加熱もせず酵母が生きたままで、広島ブランドの認定を受けています。春に搾った純米原酒を蔵内でひと夏貯蔵する秋の限定酒「蔵熟」もあります。
近年は新しい挑戦も続けています。「たちまち小町」の2025年版には、広島県が開発した酵母「ひろしまLeG-爽」を試験醸造で使いました。従来の酵母よりリンゴ酸を多く生成し、リンゴを思わせる爽やかな香りと味わいになっています。2026年8月には、長谷川杜氏が今期初めて手がけた酵母無添加の生酛造り・無濾過純米原酒「神鴉(シンア)」を数量限定で発売しました。精米歩合は80%で、ラベルは、かつて八幡酒造で使われていた銘柄を復刻したものです。
代表銘柄
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八幡川
「八幡川」は蔵名を冠した銘柄で、純米大吟醸、純米酒、蔵出し原酒、冷酒、季節限定の活性にごり酒などが揃います。純米大吟醸は広島県産千本錦100%・精米歩合50%で、2023年のKura Master純米大吟醸部門で金賞を受けました。純米酒は広島県産中生新千本を70%精白し、すっきりとした飲み口に旨味と酸味が調和した酒です。燗酒コンテストでは2010年と2011年に金賞を受けています。
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- 直売所
- 蔵元直売所があります。営業日は月曜日から金曜日の8時から17時で、土曜日・日曜日・祝日は休業です。オンラインショップも設けています。
- 補足
- 年に一度、春に蔵開きを開催しています。2024年は3月24日、2025年は3月30日に行われ、2026年も開催が案内されました。新酒や生酒など、その日にしか飲めない酒が並びました。このほか直売所で、春の大型連休、お盆、年末に試飲販売会を開いています。試飲する場合は、公共交通機関を使うか、運転者と一緒に来蔵するよう案内されています。
見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。
蔵の基本情報
- 所在地
- 広島県広島市佐伯区八幡3丁目13-20
- 創業
- 1824年
- 公式サイト
- yahatagawa.co.jp
出典
japansake.or.jp / yahatagawa.co.jp / yahata-syoten.jp / hiroshima.lg.jp / city.hiroshima.jp / dive-hiroshima.com / nrib.go.jp / nta.go.jp / city.hiroshima.lg.jp
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