白龍酒造
代表銘柄:白龍
新潟県
NIIGATA
1839年創業
1839年(天保10年)創業。湊町新潟で北海道と交易していた回船問屋からの分家として開業した、新潟県阿賀野市の酒蔵です。船に関わる家業の末裔として、海の神様にちなみ「白龍酒造」と名付けられました。阿賀水系に連なる福島潟の水郷地帯で育つ新潟県産米を使い、越後杜氏の伝統技術を受け継いだ淡麗辛口の酒造りを続けています。地元農家と契約栽培した酒米「五百万石」を用いた純米吟醸酒や、酒米「山田錦」「越淡麗」を高精白して醸す大吟醸酒などを手掛けています。
代表銘柄の「特撰大吟醸 笹屋茂左衛門」や「大吟醸 白龍」は、国際的品評会「モンドセレクション」で最高金賞をはじめとする金賞を多数受賞するなど、高い評価を得ています。
白龍酒造の歩み
白龍酒造の創業は1839年(天保10年)です。越後の酒造業者には地主が開業した蔵が多いなか、白龍酒造の家は、北前船でにぎわう湊町新潟で北海道と交易をしていた回船問屋から分家しました。当時の北海道が必要としていた、新潟の主要な物産である酒を造る酒造業を開いたのが始まりです。船に関わる家業を営んできた家の末裔として、海の神様をあらわす「龍」の字を入れ、この地での繁栄を祈って「白龍酒造」と名づけられました。以来180年余り、日本酒を造り続けています。
蔵があるのは、旧水原町(すいばらまち、現在は市町村合併で阿賀野市)の地です。遠くに飯豊連峰を望み、阿賀水系に連なる福島潟の水郷地帯に位置する米どころで、秋には一面に金色の稲穂が広がります。幕府の天領だった歴史があり、明治のはじめには、新潟県の前身にあたる水原県の県庁が置かれました。冬にはシベリアから白鳥が渡来して越冬する瓢湖(ひょうこ)があることでも知られ、「水」と「米」、そして「雪国」という、酒造りに適した風土に恵まれた土地です。
社名と同じ「白龍」の商標は1910年(明治43年)に登録されたもので、明治から継続して維持してきたとして、2018年(平成30年)に特許庁の明治150周年記念事業で「商標登録継続記念証」が交付されました。現在の社長は白井伸児氏です。
全国新酒鑑評会では、平成14酒造年度以降に19回入賞しています。そのうち金賞は、平成16・19・25酒造年度と、令和2・3・4・5・7酒造年度の8回で、令和2酒造年度から5酒造年度までは4年連続の金賞でした。蔵の発表では、これ以前にも平成2・4・11酒造年度に同鑑評会で金賞を受けています。関東信越国税局酒類鑑評会では、令和2年から7年まで6年連続で優秀賞を受けており、令和2年(第91回)と令和4年(第93回)は吟醸の部と純米吟醸の部の2部門での受賞でした。
蔵の発表では、平成元年から平成29年までに16回の優秀賞があります。
新潟県酒造組合などが主催する越後流酒造技術選手権大会では、令和2酒造年度に5位、令和3酒造年度に10位に入り、令和5酒造年度には第1位・新潟県知事賞を受けました。「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」では、「白龍 ワイン酵母仕込み純米大吟醸」がプレミアム大吟醸部門で2022年と2024年に最高金賞を受賞しています。全国燗酒コンテストでは、2023年のお値打ちぬる燗部門で「白龍 純米 越後杜氏」が金賞、2025年のプレミアムぬる燗部門で「契約栽培米五百万石吟醸 白龍」が最高金賞に選ばれました。
世界的な品評会モンドセレクションでは、蔵の発表で1994年以降33年連続の金賞です。「特撰大吟醸 笹屋茂左衛門」は1998年の初出品から29年連続で金賞を受け、最高金賞は21回を数え、2026年には審査員が全会一致で選ぶ特別賞のPrize of the Juryにも選ばれました。
近年は新しい味にも挑戦しています。「白龍 ワイン酵母仕込み純米大吟醸」は、ワイン造りに使う酵母を初めて使って仕込んだ酒で、ワインボトルの形の瓶とワインを思わせるラベルも特徴です。「白龍 純米大吟醸K-1801」は、同じデザインで色違いのラベルになっています。2022年には、スマホゲーム「アズールレーン」に登場する艦船「白龍」と名前がつながったことから、「純米大吟醸 白龍」を使ったコラボ酒が生まれ、7周年にあたる2024年にも限定パッケージが予約販売されました。
2024年10月には、あべのハルカス近鉄本店で開かれた新潟県内の酒蔵が集まる催し「にいがた酒の陣OSAKA」にも参加しました。
酒造りの特徴
仕込みの中心にいるのは越後杜氏です。蔵では毎日、越後杜氏を筆頭に蔵人たちが、淡麗辛口の新潟清酒を丹精込めて造っています。杜氏は蔵人全体をまとめる総責任者で、出身地の名を冠して呼ばれ、新潟の杜氏が「越後杜氏」です。兵庫県の丹波杜氏、岩手県の南部杜氏とともに「日本三大杜氏」といわれます。蔵が掲げる酒造りの考え方は、「水・米・気候、それに磨かれた技」です。
米は新潟県産を使い分けています。「契約栽培米五百万石吟醸 白龍」と「契約栽培米純米吟醸 白龍」には、阿賀野市のJA北蒲みなみ傘下の農家の方々と研究を重ねて栽培した酒造好適米「五百万石」を使い、生産者の顔が見える酒としています。吟醸の精米歩合は50%で、契約栽培米の純米吟醸は厳寒期の伏流水で醸します。「特別純米酒 越後府」は、地元水原の農家や農協の方々と栽培方法を研究した五百万石を100%使い、精米歩合50%で仕込む純米酒です。「白龍 純米 越後杜氏」は、五百万石を含む新潟県産米を精米歩合60%にして造っています。
「大吟醸 白龍」「特撰純米大吟醸 茂左衛門」「特撰大吟醸 笹屋茂左衛門」の3銘柄には、新潟の酒のために開発された酒造好適米「越淡麗」を使います。「大吟醸 白龍」は、越淡麗を高精白して米の芯を使い、低温で普通酒の2倍の日数をかけて造ります。「特撰純米大吟醸 茂左衛門」は越淡麗を38%まで磨き、通常の約2倍の時間をかけて低温でじっくり醸した純米大吟醸です。
「特撰大吟醸 笹屋茂左衛門」は、蔵が酒米の最高品種と位置づける「山田錦」と越淡麗を35%まで高精白し、冬の寒中に雪に埋もれる蔵の中で、手作りで低温発酵させた大吟醸です。
酵母の使い分けも特徴です。「白龍 純米大吟醸K-1801」は、華やかで柔らかな香りの成分を多く生み、酸度を低く抑える協会酵母1801を使い、新潟県産の五百万石を100%、精米歩合50%で仕込んだ、リンゴやバナナのような果実の香りの酒です。「白龍 ワイン酵母仕込み純米大吟醸」は、ワイン造りの酵母で仕込み、五百万石100%、精米歩合50%、アルコール度数12度、日本酒度マイナス20の甘口で、デザート感覚で楽しめる一本です。
夏季限定の「雪室貯蔵 吟醸にごり酒」は、新潟県産の酒米を高精白して醸し、天然の雪を利用した雪室で貯蔵しています。
代表銘柄
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白龍
「白龍」は蔵の名を冠した主力ブランドで、大吟醸、純米大吟醸、吟醸、純米、本醸造から季節限定酒まで幅広く展開し、全国新酒鑑評会の金賞酒もこの名です。モンドセレクションでは、蔵の発表で「大吟醸 白龍」が1997年・2022年・2024年、「純米大吟醸 白龍」が2002年に最高金賞を受けています。
楽天で商品を見る見学・購入
- 直売所
- 公式ネットショップで通年注文を受け付けています。銀座三越地下3階の「ラ・カーヴ」では、「大吟醸 白龍」と「特撰大吟醸 笹屋茂左衛門」を扱っています。
- 補足
- 電話での問い合わせは平日9時から17時です。2025年3月の「にいがた酒の陣」など、試飲と販売のイベントにも出展しています。
見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。
蔵の基本情報
- 所在地
- 新潟県阿賀野市岡山町3-7
- 創業
- 1839年
- 公式サイト
- hakuryu-sake.com
出典
japansake.or.jp / hakuryu-sake.com / ng-life.jp / niigata-sake.or.jp / rakuten.co.jp / nrib.go.jp / nta.go.jp / finesakeawards.jp / kansake.jp / houjin-bangou.nta.go.jp / archive.org
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