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蔵王酒造

代表銘柄:藏王

宮城県

MIYAGI

1873年創業

蔵王酒造の展示館
蔵王酒造の展示館(2018年撮影)「Zao Syuzo Tenjikan.jpg」 — 写真:Suikotei / CC BY-SA 4.0縮小・WebP変換

明治6年(1873年)創業の宮城県白石市に位置する酒蔵です。昭和6年に銘柄を「蔵王」と定め、昭和45年に社名を「蔵王酒造」へと変更しました。「盃を重ねるごとに美味くなる酒」を蔵王のコンセプトに掲げ、蔵王連峰の清冽な伏流水と冬の寒風「蔵王颪」、地元農家の契約栽培米を中心とした自然の恵みを活かした酒造りを行っています。伝統的な日本酒醸造に加えて、発色性酵母を用いた「ロゼ」色の低アルコール酒や特約店限定の「ココロシリーズ」など、新たな取り組みや多様な商品開発にも挑戦しています。

その高い品質と造りの技術は評価が高く、全国新酒鑑評会では平成14〜18酒造年度の5年連続金賞を含む通算17回の金賞受賞歴があります。さらに、全米日本酒歓評会での金賞や「SAKE COMPETITION 2018」の純米酒部門3位とダイナースクラブ若手奨励賞(杜氏個人)の受賞など、国内外の各種鑑評会・コンクールで多数の受賞実績を残しています。

蔵王酒造の歩み

蔵王酒造は、宮城県白石市の東小路にある酒蔵です。創業は明治6年(1873年)で、5代目の渡邊佐吉が個人営業で酒造りを始めました。大正2年には法人組織に改め、会社名は株式会社渡辺醸造部となりました。

銘柄を「蔵王」と定めたのは昭和6年です。昭和45年には社名も銘柄にそろえて「蔵王酒造」と改め、現在に至っています。2007年時点では、「藏王」のほか「銀嶺」「神嶺」「秀嶺」「花撫子」「花山吹」「美山乃春」などを登録商標としており、このうち「花撫子」の名は、現在も純米酒「花撫子 Roze」に使われています。当時から、伝統の手造り大吟醸に加えて、バイオテクノロジーを利用した低アルコール酒の開発も手がけてきました。

全国新酒鑑評会では、平成14酒造年度から平成18酒造年度まで5年連続で金賞を受けました。平成14酒造年度以降の金賞は、このほか平成21・22・26・28酒造年度と、令和2酒造年度から令和7酒造年度までの6年連続を合わせて15回で、入賞も加えると22回にのぼります。平成元酒造年度と平成11酒造年度にも金賞を受けています。

仙台国税局の東北清酒鑑評会では、平成16年と平成27年に吟醸酒・純米酒の両部門で、平成20年も吟醸酒「蔵王」と純米酒「神嶺蔵王」の両部門で優等賞を受けました。平成22年、平成30年、令和5年から令和7年までは吟醸酒の部での優等賞です。蔵の発表では、平成10年から平成20年まで優等賞を受けています。宮城県清酒鑑評会では、平成30年度に県産米純米酒の部の「藏王 特別純米 K」が、令和8年度に同部門の「ZAO K Inspiration 蔵の華」が宮城県知事賞に選ばれました。

令和7年度の同部門でも「ZAO K Inspiration 蔵の華」が優等賞です。蔵の発表では、優等賞を連続8回受け、平成18年と平成19年にも宮城県知事賞を受けています。南部杜氏自醸清酒鑑評会では、吟醸酒の部で令和4酒造年度の第104回に第2位、令和5酒造年度の第105回に第6位、令和6酒造年度の第106回に第9位の上位入賞となり、令和7酒造年度の第107回まで4回続けて優等賞でした。純米酒の部でも令和5酒造年度から令和7酒造年度まで優等賞を受けています。蔵の発表では首席も2回受けています。

蔵の発表では、2013年の春季全国酒類コンクールで「純米吟醸 花山吹」が第一位、「特別純米酒 蔵王」が第三位でした。

全米日本酒歓評会では、大吟醸B部門で2017年度から2019年度まで3年連続で「純米大吟醸 蔵王昇り龍」が金賞でした。「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」では、2019年から2025年のうち2023年を除く6回で受賞しています。

最高金賞は、2019年の大吟醸部門「純米大吟醸 蔵王昇り龍」、2021年と2022年のプレミアム純米部門「純米吟醸 蔵王」、2024年のメイン部門「ZAO 純米酒 K」とプレミアム大吟醸部門「純米大吟醸 蔵王昇り龍 雄町 COUNTER」、2025年のメイン部門「純米酒 蔵王」の計6銘柄です。SAKE COMPETITION 2018では、「蔵王 K 純米酒」が純米酒部門で3位に入り、同社の杜氏がダイナースクラブ若手奨励賞を受けました。

酒造りの特徴

蔵王酒造の仕込みは、毎年11月から3月までの年1回醸造です。仕込み水は蔵王連峰の伏流水で、冬に蔵王山から吹き下ろす寒風「蔵王颪」を酒造りに生かしています。使う米は美山錦、蔵の華、山田錦などです。

原料米は、特定名称酒(主に高級酒)向けに、平成元年から地元の白石・角田の生産農家と契約栽培を行っています。お米の洗浄から吸水までの原料処理は酒質への影響が最も大きい工程とされ、浸漬は秒単位で管理し、蔵人の感覚で吸水量を見極めます。

麹は、米粒全体に麹菌が回る総破精の麹を目指して造ります。味わいと旨みが乗りやすい一方で酒質が重くなるおそれがあるため、ほかの工程でスッキリ仕上がるよう調整しています。もろみは発酵と糖化を並行して進め、20〜30日かけて完成に近づけます。上槽のタイミングも酒質を大きく左右するため、最良の状態で搾ることを重んじています。

火入れは、大半のお酒を瓶詰めの時点で行い、すぐに冷蔵庫へ移します。冷蔵庫は5機あり、-10℃、0℃、5℃の温度帯を、できあがったお酒の状態に合わせて使い分けて貯蔵と味わいの調整をしています。2011年以降は、醸造から貯蔵、出荷、お客様の手元までの管理を徹底しています。発色性酵母を使ったロゼ色の低アルコール酒や、発泡性の低アルコール酒といった新しいタイプの日本酒も製造しています。

代表銘柄

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藏王

「蔵王」は、蔵の名を冠した主力ブランドです。大吟醸は長期の低温熟成で麹由来の綺麗な甘さを閉じ込め、純米吟醸は適度な果実様の香りと旨みが調和しています。純米大吟醸「蔵王昇り龍」は2000年の発売で、昇り龍が描かれ、贈答にも向きます。本醸造の辛口は蔵で一番の辛口です。特別純米酒は蔵を象徴する一本で、できあがってすぐ火入れするため新鮮さがあり、食中酒に向く酸とキレがあります。純米酒にはしぼりたて原酒や低アルコールの「花撫子 Roze」もあります。

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見学・購入

蔵見学
あり(要事前確認)
直売所
蔵王酒造展示館で製品の小売販売を行い、酒器などを展示しています。JR東北本線の白石駅から徒歩8分です。
補足
展示館の開館時間は10時から16時で、入館料は無料、年末年始(12月28日から1月4日)は休館です。酒蔵見学は公式サイトの予約ページから事前に申し込みます。団体の場合は事前連絡が必要です。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

蔵の基本情報

所在地
宮城県白石市字東小路120-1
創業
1873年
公式サイト
www.zaoshuzo.com

出典

sipory.jp / zaoshuzo.com / zaoshuzo-shop.com / miyagisake.jp / kotobank.jp / matsunosuke.jp

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