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浪花酒造

代表銘柄:浪花正宗

大阪府

OSAKA

1716年創業

浪花酒造の建物
浪花酒造の建物(2021年撮影)「Naniwa Brewery 2021-09 ac (1).jpg」 — 写真:Asturio Cantabrio / CC BY-SA 4.0縮小・WebP変換

大阪府阪南市に位置する浪花酒造は、1716年(享保元年)に創業した大阪府下最古の歴史を持つ地酒蔵です。代表銘柄は「浪花正宗」。和泉山脈からの清冽な地下水を仕込み水に使用し、機械化やコンピューター化に頼り切らず、伝統的な手造りに徹した酒造りを守り続けています。兵庫県産の山田錦や地元産の米などを厳選して使用し、食事を邪魔しない食中酒を意識したお酒造りを行っています。大正時代に建てられた主屋や酒蔵など10件が国の登録有形文化財に登録されています。

造りの面では、全国新酒鑑評会での金賞受賞をはじめ、南部杜氏自醸清酒鑑評会などで受賞を重ね、International Wine Challenge(IWC)でも入賞しています。敷地内には直売所を設けているほか、事前予約制による酒蔵見学も実施しています。

浪花酒造の歩み

浪花酒造は、1716年(享保元年)に創業した大阪府で最古の酒蔵です。創業の地は、現在の阪南市尾崎町にあたります。大阪は江戸時代に「天下の台所」として全国の富が集まった土地で、食に対する目の肥えた土地柄の中で酒造りを続けてきました。現在は十一代目の成子善一さんが蔵元・代表取締役を務めています。

酒蔵と成子家の本宅は、国の登録有形文化財です。大正5年(1916年)に建てられた主屋をはじめ、離れや4棟の酒蔵など成子家住宅の10件が、2001年に登録されました。蔵は文化庁の「食文化ミュージアム」にも認定されています。

全国新酒鑑評会では、昭和63酒造年度に初めて金賞を受賞しました。平成14酒造年度以降に限っても10回入賞しており、うち金賞は平成20・21・22・29・30酒造年度と令和4・6・7酒造年度の8回です。平成27酒造年度と令和5酒造年度は入賞でした。このほか2002年に発表された回でも金賞を受賞しており、蔵は金賞を通算10回としています。現在の杜氏が就任した1年目にも金賞を受賞しました。

2013年2月、大阪国税局の調査をきっかけに、一部の商品に表示とは異なる清酒が混ざっていたことが分かり、蔵は対象商品を自主回収しました。この件で、平成23酒造年度の全国新酒鑑評会の金賞は取り消されています。蔵は同年4月から法令順守の研修会を重ね、第三者委員会も開くなど業務を見直し、12月には大阪府の「食の安全安心」認証制度の認証を受けました。

南部杜氏自醸清酒鑑評会では、吟醸酒の部で第102回から第106回まで5回続けて優等賞を受賞し、令和8年4月の第107回では第5席に入りました。蔵の発表では、大阪府酒造組合の新酒研究会で令和2年度に大阪府知事賞、令和3年度から令和7年度まで5年続けて優等賞を受けたとしています。大吟醸は2022年のInternational Wine Challengeでシルバーメダルも受賞したとしています。

2023年からは、杜氏の経験や勘に頼ってきた工程を、品温の記録や写真などのデータで残して解析する取り組みを本格的に進めています。蔵では「進化する手造り」と呼んでおり、手造りの技を次の世代へ引き継ぐ狙いがあります。毎年11月に新酒お披露目会を開き、大阪府の蔵が集う「天満大酒会」にも毎年参加するなど、地元の阪南市と大阪の日本酒を広める活動にも力を入れています。

酒造りの特徴

仕込み水は、創業のころから使っている自社の井戸水です。和泉山脈から湧き出る地下水を汲み上げており、海に近いためミネラル分の多い硬水です。蔵は創業以来この水に手を加えずに酒造りに使っており、酵母が元気に育つ水だと考えています。電力には再生可能エネルギーの卒FIT電気を使っています。

原料米は、大吟醸クラスに兵庫県産の山田錦を使います。阪南市で作られたヒノヒカリで醸す「波有手」や、阪南市産の古代米を使った酒もあり、地元の米を生かした酒造りを続けています。洗米は1バッチ10kgずつ、すべて井戸水で行います。浸漬の時間は米の種類や硬さ、精米歩合、水温で変わるため、杜氏がその時の米の状態を見極めて細かく決めます。蒸米は二重蒸気層の蒸米機で行い、その年の米の硬さに合わせて蒸気の量と時間を人の目と手で調整します。

製麹には丸二日をかけます。麹は35℃前後で最も活発になるため室温もそれに近く設定し、一晩を通して2〜3時間おきに品温を確認して手入れをします。酒母は普通速醸で、他の菌が入らないよう室温を5℃にし、温度を上げては下げることを繰り返して酵母を増やします。期間は約2週間で、日々の品温の記録に加えて表面の泡の状態も写真に残し、データベースにしています。

醪は温度制御のできるタンクで、20〜30日かけてじっくり発酵させます。毎日分析を行い、過去の品温経過と温度操作などの記録を活用して搾りのタイミングを見極めます。吟醸以上には青リンゴのようなフルーティーな香りの酵母を使い、純米酒と普通酒にはバナナのような香りの酵母を使って、すっきり飲める酒質に仕上げています。香りは控えめにし、食事の邪魔をしない食中酒として設計しています。造りの前後や各工程ごとに毎日掃除を欠かさず、使う道具もその都度洗浄しています。

代表銘柄

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浪花正宗

蔵の代表銘柄で、初心者にも飲みやすい味わいを目指して造られています。大吟醸は山田錦を40%まで磨いた一本で、華やかな香りとすっと切れる後口が持ち味です。特別純米は精米歩合60%の酸味と旨味が調和したやや辛口で、冷酒から熱燗まで楽しめる食中酒です。純米吟醸(精米歩合55%)や、ビギナー向けの「酒見知り」もあります。

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見学・購入

蔵見学
あり(要事前確認)
直売所
直売所は大阪府阪南市尾崎町3-13-6にあり、南海本線の尾崎駅から徒歩約5分です。営業時間は平日10時から17時、土日祝は10時から16時で、定休日は不定休です。全銘柄のほか、直売所限定のお酒や酒粕も扱っています。
補足
酒蔵見学は完全事前予約制で、電話または予約サイトから申し込みます。案内は杜氏や蔵人、社長らが行い、国登録有形文化財の本宅と蔵を見たあと、唎酒(試飲)ができます。冬季限定で、実際の仕込みに携わる酒造り体験もあります。団体は10名以上で最大40名まで、約60分の見学で、12月は最繁忙期のため原則お断りです。駐車場は蔵の向かいに乗用車7台分と大型バス1台分があります。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

蔵の基本情報

所在地
大阪府阪南市尾崎町3-13-6
創業
1716年
公式サイト
naniwamasamune.com

出典

youtube.com / wikipedia.org / naniwamasamune.com / sakenomy.jp / osaka-info.jp / timeout.jp / hannan-tb.jp / nanbutoji.jp

本ページは自動収集した情報を編集したものです。公開資料に基づく記事で、現地取材・実飲による評価ではありません。内容に関するご指摘はお問い合わせへお寄せください。