SAKE BREWERY — CHIBA

寒菊銘醸

千葉県山武市松尾町武野里11 1883年創業

紹介

1883年(明治16年)に初代・佐瀬源作が千葉県山武市で創業した酒蔵です。社名は、冬に小粒ながらも凛とした花を咲かせる冬菊になぞらえ、「寒菊」と命名されました。「飲む方々の『心を満たす』酒づくり」を理念に掲げ、九十九里浜に近い豊かな自然環境のもと、敷地内にある柿の木の根元から湧き出る清水を仕込み水に使用しています。近年は全量純米・全量無濾過原酒の酒造りをはじめ、情景や体験価値を大切にしたものづくりを行っています。代表銘柄には「総乃寒菊」や創業者名を冠した「源作」、「寒菊 どぶろく 銀八」などがあります。受賞歴としては、全国新酒鑑評会での金賞獲得や、2013年のインターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)における「純米大吟醸 源作」の金賞受賞などが挙げられます。また、日本酒の醸造技術を活かし、1997年からはクラフトビール(九十九里オーシャンビール)の製造・販売も手がけています。

歴史

寒菊銘醸は、1883年(明治16年)に佐瀬源作が千葉県山武市松尾町で酒造りをはじめたことに始まります。太平洋を望む九十九里浜にほど近いこの地で、地元の伏流水と豊富な米を活かし、すっきりとした辛口の日本酒づくりに取り組みました。小粒でありながら凛とした花を咲かせる冬菊の姿になぞらえて、蔵の名は「寒菊」と名づけられています。

1930年(昭和5年)には合資会社として改組し、以来「合資会社寒菊銘醸」として歩んでいます。現在の代表社員は佐瀬建一氏で、佐瀬家が代々蔵元を継いできました。1976年には日本酒の仕込み蔵を改築し、1989年には瓶詰め工場と製品倉庫を新設するなど、生産体制を整えてきました。これまでに手がけてきた日本酒は21種類・5銘柄にのぼり、伝統の技術と品質向上への取り組みを重ねています。

清酒の品質については、独立行政法人酒類総合研究所が主催する全国新酒鑑評会において高い評価を積み重ねてきました。商標名「かん菊」で出品していた平成14酒造年度から平成17酒造年度にかけて4年連続で金賞を受賞し、その後は商標名「寒菊夢の又夢」でも平成18酒造年度から平成23酒造年度まで6年連続、さらに平成25酒造年度にも金賞を受賞しています。これらを合わせると金賞受賞は計11回にのぼり、蔵の醸造技術の高さを裏づける実績となっています。

1997年には清酒の醸造技術を活かしてビールの製造免許を取得し、クラフトビール「九十九里オーシャンビール」の製造・販売を開始しました。同時に工場に隣接する「カントリービアハウス」も開業しています。2005年からは芋を原料とする本格焼酎の製造・販売もはじめ、清酒に加えて焼酎・ビールを手がける酒類メーカーへと事業の幅を広げました。2015年(平成27年)にはワールド・ビア・アワードにて金賞・銀賞を獲得し、清酒だけでなくビール事業でも高い評価を受けています。

敷地内には柿の木の根元から湧き出る清水があり、この水と地元産を含む米を用いた酒造りが続けられてきました。一般向けの蔵見学は2019年12月末をもって終了しており、現在は各種イベントや特別公開日にあわせた見学のみとなっています。

酒造り

吟醸酒づくりには、兵庫県や岡山県、そして地元千葉県で栽培された酒造好適米を使用しています。蒸したお米に麹菌をふりかけ、厳密な温度管理のもとで職人が指先の感覚を頼りに麹を育てるなど、昔ながらの手仕事による工程を大切にしています。

仕込みタンクで醪を発酵させたのち、上槽で搾って新酒に仕上げ、最後は職人による利き酒を経て出荷されます。近年は全量純米・全量無濾過原酒による酒造りに取り組んでおり、米の味わいをそのまま活かした酒質を目指しています。2016年度からは、火入れをしない生酒のフレッシュな香味を届ける造りにも力を入れており、出荷まで厳格な温度管理のもとで貯蔵しています。

季節限定の「OCEAN99」とは異なり、「Occasional」シリーズは「情景」や「想い」に焦点をあて、四季とはまた違った視点で日常の特別な瞬間を彩ることをテーマにしています。年に一度だけ仕込む無濾過原酒にこだわり、酒造好適米ごとに設計を変えて醸しています。専門の酒販店を中心に、厳正な温度管理と出荷体制のもとで限定的に展開されています。

蔵データ

所在地

千葉県山武市松尾町武野里11

創業

1883年(千葉県)

公式サイト

kankiku.com

代表銘柄

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総乃寒菊:総乃寒菊は、飲み手の心を満たす酒づくりを追求する中で自分たちの姿を見つめ直す「Discovery」シリーズの銘柄です。千葉県をテーマに、「Identity」「Adapt」「New Sensation」「Blue Sapphire」という4つのコンセプトを掲げ、それぞれ総の舞・ふさこがね・コシヒカリ・山田錦×五百万石という米を使い分けています。原料米にはすべて国産米を使用し、販売店限定で扱われており、令和6酒造年度の全国新酒鑑評会では入賞酒に選ばれました。

源作:源作は、寒菊銘醸の創業者である佐瀬源作の名を冠した純米大吟醸酒です。かつて「総乃寒菊 純米大吟醸 源作」として発売され、2013年のインターナショナル・ワイン・チャレンジで金賞を受賞したほか、千葉県の酒に贈られる地域トロフィーにも選ばれました。国内外の造り手がしのぎを削るこの国際品評会で評価を得た、創業者の名を受け継ぐ一本です。

寒菊 どぶろく 銀八:寒菊どぶろく銀八は、昔ながらの味わいを再現した商品です。原材料には清酒と糖類が用いられており、日本酒ではなくリキュールに分類されます。アルコール分は18度とやや高めで、しっかりとした甘みとアルコールの効いた味わいに仕上げられています。他にはない個性が際立つ、飲みごたえのある一本です。

見学・購入

蔵見学

なし

直売所

敷地内に直売所があり、自社商品やオリジナルグッズを購入できます。営業時間は公式Facebookで随時案内されています。

補足

一般向けの蔵見学は2019年12月末で終了しており、現在は各種イベントや蔵開きの特別公開日にあわせた見学のみとなっています。かつて実施していた酒蔵祭りも2019年に終了し、現在は開催されていません。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

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出典

kankiku.com / wikipedia.org / sakenomy.jp / sammukanko.jp / sipory.jp / chiba-sake.jp / kujukuri-ocean.com / nrib.go.jp / sakesamurai.co.uk / asablo.jp

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