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竹村酒造店

代表銘柄:京の夢・上澄

茨城県

IBARAKI

1753年創業

1753年、滋賀県から出た近江商人によって創業された茨城県常総市の老舗酒蔵です。当初は石下に本店を構えていましたが、江戸末期の天狗党の襲撃を経て現在の水海道に醸造蔵を移しました。

食事と共に楽しむ「食中酒」であることにこだわり、最低限の濾過に留めて米の旨みを引き出した、芳醇かつ淡麗な日本酒を醸しています。主要銘柄の「京の夢」は、谷崎潤一郎の随筆『京の夢 大阪の夢』から命名され、上撰のラベルには京都の古地図があしらわれています。また、寒仕込みの時期限定で販売される生原酒「京の夢 上澄」は、搾りたての澱(おり)が下がるのを待って上澄み部分をすくい、無濾過・無調整で瓶詰めしたフレッシュで濃厚な味わいが特徴です。

ほかにも最も古い銘柄の「富士龍」や、平成3年に立ち上げた最新銘柄の「瑠璃」などを展開しています。

竹村酒造店の歩み

1753年、滋賀県から出た近江商人が、現在の常総市石下にあたる地で清酒醸造を始めたのが、竹村酒造店の始まりです。屋号は天満屋で、石下の本店のほか、水海道・藤代・大阪などにも支店を構えていました。近江商人の「三方よし」の精神を受け継ぎ、酒造りのほかにもさまざまな事業を営んでいました。

幕末の天狗党騒動のさなか、石下の本店の蔵は2度にわたって襲撃を受けました。危険を感じた番頭が店を閉め、一時は避難を余儀なくされます。その後、明治初期に水海道宝町にあった酒蔵を取得して酒造りを再開し、水海道の日野屋として今日まで続いています。酒造りは10代に渡って受け継がれ、地元では「ひのやさん」「ふじりゅうさん」と呼ばれて親しまれてきました。

最も古い銘柄は「富士龍」で、七代目の茂八郎が名付けました。東海道を行き来する間に見える富士山はやはり日本一だという思いと、水の神である龍神にあやかった縁起の良い名前です。現在も普通酒と本醸造があり、平成元年に杜氏が替わってからは、淡麗で喉越しのさっぱりした味わいにリニューアルされました。

現在の主力ブランド「京の夢」は、八代目の茂八郎と親交のあった作家の谷崎潤一郎に相談し、随筆「京の夢 大阪の夢」(絶版)から名前をもらったものです。上撰のラベルには、この随筆の初版本の裏表紙にある京都の古地図があしらわれています。一番新しい銘柄「瑠璃」は、平成3年の受賞を機に立ち上げられました。

蔵があるのは、鬼怒川と小貝川に挟まれた豊かな水田地帯で、東京からは約40kmの距離です。現在の代表取締役は竹村亥一郎です。

酒造りの特徴

竹村酒造店が目指すのは、食事と一緒に楽しむ食中酒としての日本酒です。米の旨味と香りのバランスを整え、飲み飽きしない芳醇で淡麗な酒に醸すことを心がけています。関東の米どころの真ん中という土地柄を生かし、米の味わいを引き出すことを酒造りの軸にしています。

銘柄は「京の夢」「瑠璃」「富士龍」の3つで、大吟醸から普通酒まで、飲み方や場面に合わせて選べるよう幅広く揃えています。京の夢の大吟醸は、酒造好適米の山田錦を40%まで精白し、ゆっくりと寒仕込みした最高級酒です。瑠璃の大吟醸は、京の夢の大吟醸と同じ原料で、搾りを袋吊りの無圧搾りとし、香りを大切に仕上げています。濾過を最小限に留めることで、フルーティーな香りと旨味を楽しめる酒です。瑠璃は純米吟醸と純米酒も袋吊りで搾っており、ラベルには鳳凰があしらわれています。

地元の米で醸す酒もあります。京の夢の純米吟醸は、特別栽培した五百万石を55%まで精白し、茨城県の酵母で醸します。「やわら三万石」は、旧谷和原村(現在のつくばみらい市)の人たちと一緒に開発した純米酒で、地元の農家が育てた五百万石を使い、蔵で醸した地元100%の酒です。

通年で造る富士龍の本醸造は、精米歩合70%で醸した生原酒「上澄」をベースに調整した酒です。普通酒はアルコール度数14%で、15%の京の夢よりさらりと飲みやすい味わいに仕上げています。

代表銘柄

京の夢

京の夢は竹村酒造店の主力ブランドで、大吟醸、純米吟醸、純米酒、上撰、生貯蔵と幅広く揃います。純米吟醸は口に含むと香りが広がり、後味はすっきりとしています。魚料理や天ぷら、水炊きと合わせ、常温か少し冷やして飲むのがおすすめです。上撰はやや辛口で旨口に仕上げ、冷やでも燗でも楽しめます。生貯蔵は上澄の原酒をベースにアルコール度数を14%に調整し、フルーティーな香りを残して軽く仕上げた、のど越しの良い酒です。

上澄

「京の夢 上澄」は、寒仕込みの時期だけ造られる精米歩合70%の本醸造生原酒です。上澄のために醸した搾りたての酒を、澱が下がるのを待ってから上澄み部分をすくって瓶詰めし、無濾過・無調整で届けます。生まれたての酒をよりフルーティーに味わってほしいという思いから生まれ、芳醇で濃厚ながらのど越しの良さが特徴です。40年近い試行錯誤の末に仕上げた自慢の酒で、販売は12月から3月ごろまでの季節限定です。

見学・購入

蔵見学
なし
直売所
蔵の店舗(茨城県常総市水海道宝町3374-1)で販売しています。営業時間は9時から17時で、日曜と祝日は休みのほか、不定休もあります。一部の商品は試飲もできます。関東鉄道常総線の水海道駅から徒歩7分、常磐自動車道の谷和原インターから車で15分です。
補足
蔵見学は受け付けていません。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

蔵の基本情報

所在地
茨城県常総市水海道宝町3374-1
創業
1753年
公式サイト
takemurashuzou.com

出典

note.jp / nipponsake.net / sakeworld.jp / sake-times.com / sakenomy.jp / japansake.or.jp / takemurashuzou.com / sakagura-press.com / main.takemurashuzou.com

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