SAKE BREWERY — FUKUI

加藤吉平商店

福井県鯖江市吉江町1-11 1860年創業

紹介

万延元年(1860年)、両替商や庄屋を営んでいた先祖が酒造りを開始した老舗酒蔵。かつて「越の井」で知られ、昭和天皇の御大典の儀(即位式)で地方選酒として初めて採用された歴史を持つ。醸造アルコール等の添加物を一切使わない「完全無添加の純米酒」のみを造るのが大きな特徴。原料米には兵庫県特A地区産の山田錦や福井県産の五百万石・さかほまれを使用し、平均精米歩合34%台という高い精米歩合で醸す。さらに、氷温(マイナス温度帯)で1年から数年間にわたり熟成させてから出荷するこだわりを持つ。国内外の品評会で高い評価を得ており、世界酒蔵ランキングで五つ星を獲得したほか、日本政府専用機の正式機内酒や国賓の歓迎晩餐会の乾杯酒として数多く採用され、世界100カ国以上に輸出されている。

歴史

加藤吉平商店は現在、十一代目・加藤団秀氏が代表を務めています。大正から昭和初期にかけて、北陸酒類鑑評会で四年連続一位という実績を重ね、これが昭和3年(1928年)の昭和天皇即位の御大典において地方選酒として初採用されるきっかけになりました。

酒質面では2003年以降、醸造アルコールなどを添加しない純米酒のみへと造りを一本化し、現在の「完全無添加の純米酒だけを造る」という蔵の方針を確立しました。

設備投資も積極的に進められており、2014年には鯖江市川去町に自社精米工場を備えた「梵・酒の郷」が竣工し、精米工程まで自社管理する体制を整えました。続いて2017年には本社蔵のある吉江町に最新鋭の酒蔵「梵・天空蔵」が完成しています。2018年には焼酎の製造も開始し、同時に築180年以上の町家を改修した直売店「梵・町屋ギャラリー」を開業しました。

海外展開でも実績を重ね、2019年3月には日本酒蔵として初めて輸出先が100カ国を突破。2022年5月には物流拠点「梵の港」も竣工しています。

酒造り

醸造面での大きな特徴は、自社精米工場を備えた「梵・酒の郷」(2014年竣工)と、最新鋭の醸造設備を持つ「梵・天空蔵」(2017年竣工)の二拠点体制です。天空蔵には温度管理された洗米機や発酵タンク、氷温熟成庫、瓶詰め所、検査室までが一体で整備されており、精米から熟成・出荷までを自社内で完結できる体制を構築しています。

氷温熟成はマイナスの温度帯で行われ、貯蔵期間は短いもので約1年、長いもので最長10年程度です。低温下でゆっくりと時間をかけて熟成させることで、角の取れた丸みのある味わいに仕上げるのが狙いです。原料米は兵庫県特A地区の契約栽培山田錦を中心に用い、極限まで磨き上げた高精米の純米大吟醸を主軸としています。冷やして飲むタイプが多い一方、上位銘柄の一部は燗をつけても香味が引き立つ設計がされており、蔵側もあえて燗での飲用を勧める商品説明を行っています。

蔵データ

所在地

福井県鯖江市吉江町1-11

創業

1860年(福井県)

公式サイト

www.born.co.jp

代表銘柄

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:ブランド名「梵」はサンスクリット語に由来し、「けがれなき清浄」「真理をつく」を意味する言葉から名付けられました。英語表記の「BORN」には「誕生」「創造」の意味も込められています。純米大吟醸を中心に、氷温熟成を経た多彩なラインナップを展開するほか、2018年からは焼酎の製造も手がけています。

Yume wa Masayume:「夢は正夢」を欧米など海外市場向けに販売する際のローマ字表記で、英語名は「Dreams Come True」。精米歩合20%と35%の純米大吟醸をブレンドし、氷温で熟成させた酒です。

:精米歩合50%の純米大吟醸で、兵庫県特A地区産の契約栽培山田錦を使用。0℃以下の氷温で最長約1年熟成させた酒をブレンドしています。アルコール度数15度、芳醇旨口タイプで、華やかな香りと幅のある味わいが特徴。冷酒(0〜10℃)での飲用が推奨されています。

夢は正夢:精米歩合20%と35%の2種の純米大吟醸をブレンドし、マイナス10℃の氷温で約5年熟成させた限定品です。ボトルは「人生の勝利者に贈るトロフィー」をイメージした重厚な意匠。ワイングラスでおいしい日本酒アワード2018で金賞、TEXSOM International Wine Award 2017で金賞を受賞しています。

:精米歩合20%まで磨いた純米大吟醸で、マイナス10℃の氷温で約1〜2年熟成させた酒を中心にブレンドした完全予約限定品です。純米酒大賞では2009年に部門別グランプリ、2014・2015年に金賞、2016年には最高金賞を受賞しています。

見学・購入

直売所

築180年以上の町家を改修した直売店「梵・町屋ギャラリー」を吉江町の本社蔵に併設。営業時間は平日・土曜9:00〜18:00、日曜・祝日は定休。

補足

蔵見学の常設予約ページは確認できず、問い合わせは電話(0778-51-1507、平日9:00〜18:00)での対応となっています。過去には団体向けの見学イベントが実施された記録があります。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

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出典

japansake.or.jp / city.sabae.fukui.jp / sake-times.com / bimeguri.jp / born.co.jp / nihonmono.jp / jbc-web.info / ja.wikipedia.org / omotenashi-sakejo.com / jizake.com

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