SAKE BREWERY — FUKUOKA

寒北斗酒造

福岡県嘉麻市大隈町1036-1 1729年創業

紹介

享保14年(1729年)、初代矢野甚五平により福岡県嘉麻市にて「玉の井酒造」として創業。1984(昭和59)年に地元の酒販店からの要請を受けて生まれた銘柄「寒北斗」は、地元の「北斗宮」から命名されました。2011年に現在の「寒北斗酒造株式会社」へ改称し、昭和9年建築の仕込蔵は国の登録有形文化財に登録されています。仕込み水には、英彦山系馬見山から湧き出る嘉麻川(遠賀川)の清冽な伏流水を使用。地元嘉麻産の山田錦をはじめとする厳選米と手作り麹を用い、伝統技術と革新を合わせた「守破離」の精神で酒造りを行っています。香りは控えめで、食事を引き立てるスッキリとした旨口の「究極の食中酒」を追求しています。2008年の全国酒類コンクールで1位(日本一)に選ばれたほか、全国新酒鑑評会や福岡県酒類鑑評会での受賞実績も有します。

歴史

享保14年(1729年)、初代矢野甚五平によって、現在の福岡県嘉麻市大隈町にあたる地で創業しました。蔵には英彦山系の雄峰・馬見山に磨かれた水を集める嘉麻川(遠賀川)の伏流水をくみ上げる井戸があり、よい水の出る井戸という意味の「玉の井」にちなんで「玉の井さん」の愛称で地元に親しまれ、屋号も「玉の井酒造」と称しました。会社としての設立は大正3年(1914年)です。

江戸時代から昭和にかけて建てられた「店兼主屋」「安政の蔵」「仕込蔵」の3棟は、嘉麻市で初めてとなる国登録有形文化財に登録されています。安政4年(1857年)築の安政の蔵は土蔵造2階建で、明治期の改修を経て2015年に登録されました。昭和9年(1934年)築の仕込蔵は、室内に柱を立てない西洋建築の技法「キングポストトラス」を用いており、地方の大工が先進技術を取り入れていたことを伝えています。

転機となったのは昭和59年(1984年)のことです。「福岡を代表する酒をつくってほしい」という北九州の酒販店からの相談に、多くの蔵が難色を示すなか、食事に寄り添う酒を追求して試行錯誤の末に生まれたのが新ブランド「寒北斗」でした。名前は近くの神社「北斗宮」にちなんで名づけられています。手づくりの味わいを大切にするため大量生産はできず、取り扱いは想いを理解する特約の酒販店に限られましたが、その味わいは多くの酒好きの支持を集め、2008年には全国酒類コンクールで日本一に選ばれました。寒北斗はやがて蔵の看板商品へと成長し、2011年には社名を「玉の井酒造」から「寒北斗酒造株式会社」へと改めています。

全国新酒鑑評会でも2007年から2020年にかけて度々入賞を重ねてきました。なかでも玉の井酒造時代の2007年には「喜久玉の井」が金賞を受賞したのを皮切りに、2010年・2011年には「寒北斗」が金賞に輝いています。

福岡・佐賀・長崎の3県を対象とする福岡国税局酒類鑑評会の純米酒の部でも継続して金賞を受賞しています。「玉の井」は2016年と2020年に「玉の井 クラシック」、2021年には「玉の井 純米」で金賞に輝き、2017年には「30 VISION」も金賞を受賞しました。定番の「喜平太 純米 清香初代」は2018年に続き、2023年から2025年にかけて3年連続で金賞を受賞しています。福岡県酒類鑑評会でも評価を高めており、2024年の第12回では「玉の井 純米」と「本醸造」がそろって福岡県知事賞を受賞し、2025年の第13回では「玉の井 純米」が福岡県議会議長賞、「寒北斗 純米大吟醸45」と「寒北斗 特別純米」が金賞を受賞しています。

酒造り

仕込み水には、英彦山系の馬見山に磨かれた嘉麻川(遠賀川)の清冽な伏流水を使用しています。原料米は地元嘉麻産の酒造好適米山田錦をはじめ、目指す酒質に合わせて厳選した米を用い、麹は手づくりで丁寧に仕上げています。約300年にわたり受け継いできた伝統技法に対して、今の時代に合った最善のやり方を常に探る「守破離」の精神を大切にしながら、毎日飲んでも飲み飽きない、食事を引き立てる辛口ですっきりとした食中酒を追い求めています。

主力の「寒北斗」シリーズは特別純米や本醸造、純米超辛口のほか、最上位に位置づけられる純米大吟醸・大吟醸の「吟遊」シリーズを展開し、季節ごとに趣向を変えた辛口純米酒「shi-bi-en(シビエン)」シリーズも手掛けています。近年は蔵の若手が中心となり、酒販店との交流を深める目的で発泡性の「30 VISION」シリーズを立ち上げ、精米歩合80%の扁平精米を生かした甘さ控えめの飲み口で新たな支持を広げています。手づくりゆえに大量生産はできず、取り扱いは想いを理解する全国の特約店に限られており、効率よりも味わいを優先する姿勢を守り続けています。

蔵データ

所在地

福岡県嘉麻市大隈町1036-1

創業

1729年(福岡県)

公式サイト

kanhokuto.com

代表銘柄

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寒北斗:蔵の看板銘柄です。1984年、福岡を代表する酒をつくってほしいという酒販店の相談から試行錯誤の末に誕生し、近くの神社「北斗宮」にちなんで名づけられました。辛口ですっきりとした味わいで食事を引き立てる食中酒を追求しており、2008年には全国酒類コンクールで日本一に選ばれています。純米大吟醸・大吟醸の「吟遊」シリーズから本醸造まで幅広く展開し、全国新酒鑑評会では2010年・2011年に金賞を受賞したほか、2024年には本醸造が福岡県知事賞に選ばれました。

玉の井:蔵の創業時の屋号「玉の井酒造」に由来する銘柄です。良水が湧く井戸を意味する「玉の井」の名を受け継いでおり、定番の「玉の井 純米」は福岡県産米を100%使用し、精米歩合60%、アルコール度数14度に仕上げています。すっきりとした飲み口ながら優しい旨みもしっかり感じられ、冷やから燗まで楽しめます。「玉の井 クラシック」を含めて福岡国税局酒類鑑評会の純米酒の部で2016年・2020年・2021年に金賞を受賞し、2024年には福岡県知事賞にも選ばれています。

喜平太:気軽に楽しめて飲み疲れしない味わいを目指した純米酒です。山田錦を精米歩合60%まで磨き、アルコール度数は14〜15度に仕上げています。冷やでも燗でもべとつかずさらりとした喉ごしで、芳醇な香味と奥深い味わいが続く酒質です。エフエム福岡のラジオを通じて集まった酒好きが2006年に立ち上げた「地酒プロジェクト」の特約店を中心に扱われる限定流通の銘柄で、福岡国税局酒類鑑評会の純米酒の部では2018年、2023年から2025年にかけて3年連続で金賞を受賞しています。

見学・購入

蔵見学

なし

直売所

取り扱いは、想いに共感した全国の特約酒販店に限られており、地域ごとの販売店一覧を公開しています。

補足

蔵見学は現在休止しています。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

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出典

fukuoka-sake.org / crossroadfukuoka.jp / kanhokuto.com / saketime.jp / bunka.go.jp / compalyze.co.jp / kamashi-shokokai.com / kotobank.jp / nrib.go.jp / nta.go.jp / urano-saketen.com / tomozoe-honten.co.jp / pref.fukuoka.lg.jp / chikuhoroman.com / sake-furumatsu.com / togame.thebase.in

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