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小屋酒造

代表銘柄:花羽陽・若鮎物語・縄文の宴

山形県

YAMAGATA

1593年創業

山形県最上郡大蔵村に位置する小屋酒造は、文禄2年(1593年)創業の山形県内最古の酒蔵です。かつて最上川舟運の要路において問屋や庄屋、諸大名の本陣を務めた歴史を持ちます。月山の雪解け水と冬の豪雪による低温環境に恵まれた地で、「故きを温ねて新しきを知る」を原点に伝統の手造りによる酒造りを継承しています。

吟醸酒造りに早くから力を入れており、地元山形県産の酒造好適米「出羽燦々」だけでなく主食米の「つや姫」や「コシヒカリ」などを厳選して使用。「さらり」と飲めて料理を引き立てる飽きのこない味わいを追求しています。代表銘柄の「花羽陽」や「大吟醸 絹」、引き継いだ銘柄「最上川」、本格焼酎「きらら」を展開するほか、近隣の舟形町で栽培された古代米(黒米)を用いたにごり酒「縄文の宴」の醸造を手掛けた実績もあります。

小屋酒造の歩み

小屋酒造は、山形県最上郡大蔵村清水に蔵を構える酒蔵です。創業は文禄2年(1593年)と伝えられ、以来26代にわたり酒造りを受け継いできました。蔵のある清水の地は、最上川が新庄盆地へと流れを転じる場所にあり、戦国時代から近年にかけて、最上川舟運で荷物や人を積み替える舟継の要路として栄えました。小屋家はこの舟運と深く関わり、江戸初期から明治にかけて庄屋や問屋、そして諸大名の本陣を務めてきました。

本陣を務めた縁で新庄藩とのつながりも深く、参勤交代の折には庄内藩酒井家や支藩の松嶺、秋田佐竹家などの大名が小屋家の酒を飲んだと伝えられており、地域の歴史とともに酒造りが続けられてきました。

現在の当主は、26代目にあたる代表取締役社長の小屋和也さんです。醸造学科のある東京農業大学を卒業後、栃木県の酒蔵で3年間修業を積み、そこで「これからは吟醸酒だ。必ず吟醸酒の時代が来る」という言葉に強く影響を受けました。当時の日本酒は安価な普通酒が主流で、吟醸酒はまだ一般的ではありませんでしたが、小屋さんは当時の醸造責任者とともに研究を重ね、吟醸酒の種類を増やしていきました。

「おいしい米でいい酒は造れない」という業界の定説に対し、食べておいしい山形県産のコシヒカリやはえぬきなどの主食米でも吟醸酒を仕込み、伝統の手造りを守りながら新しい挑戦を重ねてきました。

小屋和也さんの長男である小屋圭一郎さんは、常務取締役として蔵を支えています。父と同じ東京農業大学の醸造学科に進み、卒業後は島根県の酒蔵で3年間修業を積んだのちにUターンし、酒造りに従事しています。最上地域で酒蔵を営むのは小屋酒造ただ一社となっており、圭一郎さんは「うちがなくなると、この地域に酒蔵はなくなる」という使命感を胸に、次の世代へと酒造りをつないでいます。

大蔵村には、月山登山の宿場として栄えてきた開湯1200年の肘折温泉郷があり、小屋酒造の酒は古くから訪れる人々に愛されてきました。婚礼や祝いの席、地域に伝わる芸能や神事にも小屋酒造の酒は欠かせない存在であり、日々の暮らしに寄り添いながら飲み継がれてきた地酒です。

酒造りの特徴

小屋酒造の酒造りの原点は、「故きを温ねて新しきを知る」という言葉に表れています。受け継がれてきた技と心を土台にしながら、時代の味覚や食文化の変化にも向き合い、効率だけを求めた機械化には頼らず、蔵全体に人の目と手が行き届く小規模な体制で、一つひとつの工程を確かめながら丁寧に酒を仕込んでいます。目指しているのは、「さらり」と飲めて料理を引き立て、飽きのこない酒です。

仕込みに使う米は、地元最上地方の酒造好適米「出羽燦々」のほか、「つや姫」や「コシヒカリ」、「はえぬき」といった主食米も厳選して使用しています。水には、冬に3メートルもの雪が降り積もる大蔵村の雪解け水が、木々豊かな山間を経て自然に濾過されたものを用いています。造り手も含めてすべてが山形にこだわり、吟醸王国と呼ばれる山形の卓越した技術と、小屋酒造代々の手造りを継承しています。

小屋酒造での酒造りは、冬の厳しい寒さの中、4月中旬まで行われます。醸造責任者1名と蔵人4名という少人数の体制で仕込んでおり、蔵人の多くは地元の農家を兼ねていて、春から秋にかけては米や野菜づくりにも携わっています。こうした丁寧な酒造りは高く評価されており、全国新酒鑑評会では平成15酒造年度をはじめ、平成18・20・21・26・27・29酒造年度、令和4・5・6酒造年度の合わせて10の酒造年度で金賞を受賞しています。

代表銘柄

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花羽陽

代表銘柄の「花羽陽」は、出羽の国が羽前と羽後の二国に分かれたうちの羽前、その別名である「羽陽の国」に咲く花という意味で名付けられました。看板商品の大吟醸「絹」は、山田錦を35%まで磨き上げ、米の心白だけを使って醸す完全手造り品で、果実のような吟醸香と絹のようにやわらかい味わいが特徴です。ほかにも出羽燦々やつや姫、コシヒカリなど山形県産米を使った純米吟醸をそろえ、全国新酒鑑評会でも平成15酒造年度以降10回の金賞に輝いています。

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若鮎物語

「若鮎物語」は、小屋酒造が用いてきた酒銘の一つです。蔵のある大蔵村清水は、最上川が新庄盆地へと流れを転じる地にあり、戦国時代から最上川舟運の要路として栄えてきました。月山からの雪解け水と厳しい冬の低温に恵まれたこの土地で、小屋酒造は機械化に頼らず、蔵全体に人の目と手が行き届く小規模な体制で、一つひとつの工程を確かめながら丁寧に酒を仕込んでいます。

縄文の宴

「縄文の宴」も、小屋酒造が用いてきた酒銘の一つです。同社は最上地域で唯一の酒蔵として、醸造責任者と蔵人による少人数の体制を守りながら、地元最上地方の酒造好適米や、つや姫、コシヒカリといった主食米を厳選して用い、代々受け継がれてきた手造りの技で酒を醸しています。効率を優先した機械化に頼らない、丁寧な仕込みから生まれた一本です。

見学・購入

蔵見学
あり(要事前確認)
直売所
リカーショップ「若狭屋」(休日:日曜・水曜)
補足
蔵見学は要予約で、5月から10月初旬まで受け付けています(10月からの仕込み期間中は見学できません)。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

蔵の基本情報

所在地
山形県最上郡大蔵村清水2591
創業
1593年
公式サイト
www.hanauyo.co.jp

出典

hanauyo.co.jp / nom2.jp / kanko-mogami.jp / sake-times.com / yamagatakanko.com / vill.ohkura.yamagata.jp / naro.go.jp / yamagata-sake.or.jp / nrib.go.jp

本ページは自動収集した情報を編集したものです。公開資料に基づく記事で、現地取材・実飲による評価ではありません。内容に関するご指摘はお問い合わせへお寄せください。