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奥出雲酒造

代表銘柄:奥出雲・仁多米

島根県

SHIMANE

1926年創業

奥出雲酒造・道の駅 酒蔵奥出雲交流館
奥出雲酒造・道の駅 酒蔵奥出雲交流館(2012年撮影)「Michinoeki SakaguraOkuizumo.JPG」 — 写真:アラツク / CC BY-SA 4.0縮小・WebP変換

奥出雲酒造株式会社は、島根県仁多郡奥出雲町に位置する蔵元です。前身の八千代酒造が1926年(大正15年)に設立された後、2004年(平成16年)に地元の町(現在の奥出雲町にあたります)が買収し、第三セクターの酒造会社として新たにスタートしました。

酒造りにおいては全量純米造りを行っており、原料米はすべて地元・奥出雲町産を使用しています。自家精米した米を出雲杜氏の手によって醸しており、幻の酒米「改良八反流」を使用した「奥出雲 純米大吟醸」や、特産米「仁多米コシヒカリ」を使った日本酒などを製造しています。また、県内で一時栽培が途絶えていた「改良八反流」の復活栽培にも地域農家とともに取り組んでいます。

主な受賞歴として、「仁多米コシヒカリ純米」がワイングラスでおいしい日本酒アワード2014(メイン部門)と全国燗酒コンテスト2016(お値打ち熱燗部門)で金賞、「仁多米コシヒカリ純米吟醸」が全国燗酒コンテスト2017(プレミアム燗酒部門)で金賞を受賞しています。敷地内には直売店舗を兼ねた道の駅「酒蔵 奥出雲交流館」が併設されています。

奥出雲酒造の歩み

島根県の東南端に位置する奥出雲町は、山々に囲まれ、山あいの裾野に棚田が広がる米どころです。昼夜の寒暖差が大きく、雪解け水と肥沃な土地に恵まれ、出雲地方でもとりわけ良質米の産地として知られてきました。島根県の酒蔵が使う酒造好適米の約7割がこの地で栽培されており、コシヒカリの「仁多米」は「西の横綱」とも呼ばれます。奥出雲酒造は、この町の亀嵩に蔵を構えています。

蔵の前身は、大正15年(1926年)に設立された八千代酒造株式会社です。2004年(平成16年)、地元の町(現在の奥出雲町にあたります)がこの酒造会社を買収し、第三セクターとして奥出雲酒造株式会社が設立されました。同じ年の12月には現在の亀嵩の地へ本社を移し、蔵を新設して再出発しています。小さな町の小さな蔵として、地域の宝である米を使った酒造りを使命に掲げています。

蔵の敷地内には、2004年12月に地元特産品の販売と情報発信の拠点として直売店舗「酒蔵 奥出雲交流館」が開設され、2007年(平成19年)に道の駅に登録されました。2025年3月1日にはリニューアルオープンし、地元の野菜や加工品を扱う酒蔵特産市、食事処の仁多米屋、仁多米やたたら製鉄を紹介するコーナーが設けられています。同じ2025年の8月27日には、鉄穴流しの跡を棚田に変えて仁多米を育ててきた奥出雲地域の農業が、世界農業遺産に登録されました。

全国新酒鑑評会では、平成20酒造年度から令和5酒造年度までに8回入賞しています。内訳は平成20・22・23・25・27・29酒造年度と令和元・令和5酒造年度で、平成22酒造年度は金賞、商標は「奥出雲 仁多米」でした。広島国税局清酒鑑評会では、平成20年から令和7年までの18回の開催のうち、平成22年・24年・27年を除く15回で優等賞を受けています。

吟醸酒部門は平成20年・21年・23年、純米酒部門は平成21年(「奥出雲 仁多米 純米 改良八反流」)と23年(「奥出雲の一滴 改良八反流」)、平成25年・26年は味を主たる特徴とする清酒部門、平成28年・29年は香りを主たる特徴とする清酒部門と味を主たる特徴とする清酒部門で選ばれました。燗酒部門では「奥出雲 純米吟醸」が平成28年・30年と令和4年・6年に、「奥出雲の一滴 改良雄町」が令和5年に受賞しています。

純米酒部門では「仁多米 純米大吟醸」が平成30年、令和元年から4年まで、そして令和6年に受賞し、令和元年・2年・4年は吟醸酒部門でも「奥出雲 純米大吟醸」が選ばれました。令和7年は純米酒部門の「奥出雲 純米大吟醸」でした。

全国燗酒コンテストでは、プレミアム燗酒部門で2015年に「仁多米コシヒカリ 純米大吟醸」と「仁多米コシヒカリ 純米吟醸」、2016年に「奥出雲 純米吟醸」、2017年に「仁多米コシヒカリ 純米吟醸」、2020年に「奥出雲 純米」が金賞を受け、2018年には「奥出雲 純米吟醸」が最高金賞に輝きました。お値打ち熱燗部門でも2016年に「仁多米コシヒカリ 純米」が金賞を受賞しています。

ワイングラスでおいしい日本酒アワードでは、2013年(2点)、2014年(1点)、2016年(4点)、2018年(2点)、2019年(3点)に金賞を受けています。2013年は「奥出雲 純米酒」と「仁多米 大吟醸 改良八反流」、2016年は「奥出雲の一滴」の改良八反流・改良雄町・五百万石と「仁多米コシヒカリ 純米大吟醸」、2019年は大吟醸部門の2点とプレミアム純米部門の「奥出雲 純米吟醸」です。

全米日本酒歓評会では2012年、2014年、2015年、2016年、2018年に金賞を受賞し、2017年のKura Master純米部門では「仁多米 純米吟醸 花酵母」が金賞でした。蔵の発表では、アメリカのUltimate Wine Challenge 2017で「仁多米コシヒカリ 純米大吟醸」が最高賞のチェアマンズ・トロフィーを得ており、島根県新酒品評会でも「奥出雲」ブランドが2023年までに5年連続で入賞しています。

酒造りの特徴

原料米はすべて地元・奥出雲町産で、酒造好適米を使う「奥出雲」ブランドと、仁多米コシヒカリを使う「仁多米」ブランドの2つを軸に、全量を純米造りで醸しています。島根県で一時栽培が途絶えた酒米「改良八反流」の復活栽培にも地域の農家とともに取り組み、その米で純米大吟醸を造っています。「奥出雲」は出雲杜氏らしい濃醇辛口のしっかりした味わいに、「仁多米」はすっきりとした飲み口に仕上げています。

精米は、すべての原料米を1基の精米機で行い、杜氏自身が携わります。毎年変わる米の状態を見極めることが、洗米・浸漬から麹造り、仕込みへと続く工程の出発点になるからです。蒸しでは、外は硬く中は軟らかい「外硬内軟」を合言葉に、乾いた蒸気で一気に蒸し上げ、すっきりとして切れのよい酒質をめざします。麹室は雑菌が入らないよう徹底して清掃し、酒母や醪も、酵母が純粋に発酵できる環境を保ちながら杜氏や蔵人が見守ります。若き出雲杜氏の手で、昔ながらの技に新しい感性を取り入れた酒造りを続けています。

「奥出雲の一滴」シリーズは、改良雄町・改良八反流・五百万石の3つの酒米を同じスペック、同じ配合、ほぼ同じ温度経過で仕込み、米の違いを味わい比べられるようにした商品です。東京農業大学が花から分離した花酵母を使った酒の発売や、日本酒の美肌成分を活かした化粧品の共同開発、精米で出た米ぬかを使った袋の製造など、清酒を軸にした新しい試みも続けています。2020年には食品安全マネジメントの国際規格ISO22000を取得しました。

代表銘柄

奥出雲

「奥出雲」は、島根県産の酒造好適米を使うブランドです。出雲杜氏の特徴である濃醇辛口のしっかりとした味わいが持ち味で、「奥出雲 純米」は五百万石を精米歩合60%で仕込みます。「奥出雲 純米大吟醸」は改良八反流を40%まで磨き、華やかな香りと柔らかな味わいが特徴です。「奥出雲 純米吟醸」は2018年の全国燗酒コンテスト・プレミアム燗酒部門で最高金賞を受けました。

仁多米

「仁多米」は、地域の特産品で「西の横綱」と呼ばれるコシヒカリ「仁多米」を使うブランドです。「仁多米コシヒカリ 純米大吟醸」は仁多米コシヒカリ1等米100%を50%まで磨き、柔らかな吟醸香と口中に広がる米の旨みが特徴で、冷やですっきり味わえます。「仁多米コシヒカリ 純米」は精米歩合80%の辛口で、ワイングラスでおいしい日本酒アワード2014のメイン部門で金賞を受けました。

見学・購入

蔵見学
あり(要事前確認)
直売所
道の駅 酒蔵奥出雲交流館(蔵の敷地内。試飲コーナーあり)
補足
通常の蔵見学は酒造期にあたる10月から4月ごろまでは行わず、4月から9月も仕込みがある場合は受け付けないことがあるため、事前に予約の確認が必要です。年に1度、4月の第2土曜と日曜に蔵参観日(酒蔵探検、限定酒、酒粕詰め放題など)が開かれ、2026年は4月11日と12日に蔵内を見学できました。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

蔵の基本情報

所在地
島根県仁多郡奥出雲町亀嵩1380番地1
創業
1926年
公式サイト
okuizumosyuzou.com

出典

sake-times.com / okuizumosyuzou.com / shimane-sake.or.jp / iimono-5star.jp / toranomon-ichiba.com / okuizumo.org / nta.go.jp / nrib.go.jp / iimono-shimane.jp / kansake.jp / finesakeawards.jp / sakeappraisal.org / kuramaster.com

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