SAKE BREWERY — AOMORI

尾崎酒造

青森県西津軽郡鯵ヶ沢町大字漁師町30 1860年創業

紹介

尾崎酒造は1860年(萬延元年)に創業し、1953年(昭和28年)に設立された青森県西海岸唯一の酒蔵です。初代当主が若狭国(現在の福井県)から鰺ヶ沢へ移住したことに始まり、7代目が酒造株を譲り受けて酒造業を始めたと伝えられています。仕込み水には世界自然遺産・白神山地の湧き水(伏流水)を使用し、伝統手造りの製法を守り続けています。代表銘柄の「安東水軍」は、かつて貿易港「津軽十三の湊」で繁栄した歴史にちなんで名付けられ、日本海に沈む夕日をイメージした赤いラベルが特徴的です。このほか、俳優の森繁久彌氏が命名・揮毫した「神の座」や、「ブナの白神」「鯵ヶ澤」などの銘柄を展開しています。地域の海・山の幸によく合い、酸味が控えめでキリリとしたすっきり綺麗な口当たりの日本酒を造っています。

歴史

尾崎酒造株式会社は、青森県西津軽郡鰺ヶ沢町に蔵を構える、青森県西海岸で唯一の酒蔵です。創業は1860年(万延元年)で、160年を超える歴史を持ちます。株式会社としての設立は1953年(昭和28年)3月で、現在の社名になりました。

尾崎家の始まりは、福井県(若狭国)出身の船乗りであった初代・五郎左衛門が、1644年から1652年ごろに鰺ヶ沢へ移住したことにさかのぼると伝えられています。移住後は廻船業を営み、のちに海産物の仲買商へと商いを転じました。そして七代目の代に酒造株を譲り受け、1860年に酒造業を始めたのが尾崎酒造の由来です。現在の蔵の建物には、かつて海産物の仲買業を営んでいたころの貯蔵用倉庫が転用されている部分があるといいます。

近年の歩みとしては、13代目・尾崎行一氏が2010年から自ら杜氏として酒造りに立ち、蔵の立て直しに取り組みました。しかし2015年に病を患い、2016年に逝去します。跡を継いだのが14代目・尾崎大氏です。大氏は東京農業大学で醸造を学んだのち、山形県の出羽桜酒造で2年間の修業を積み、2012年に尾崎酒造へ入社しました。父の逝去を受けて28歳で代表取締役兼杜氏に就任しました。

代表銘柄「安東水軍」は、昭和63年(1988年)に新しい純米酒として売り出されました。名称は、鎌倉時代から室町時代にかけて津軽の十三湊を拠点に交易で栄えたとされる豪族・安東氏の水軍「安東水軍」に由来します。

酒造り

仕込み水には、蔵の裏手にある山からわき出る白神山地の伏流水を使用しています。世界自然遺産に登録された白神山地の麓という立地を生かし、酒の仕込みだけでなく、蔵の清掃や道具・瓶の洗浄まですべてこの水でまかなっているといいます。尾崎社長はこの水について、とろんとして甘く感じられ、旨味があると語っており、日本酒の成分の多くを占める水の質が味わいを大きく左右すると考えられています。

使用する米は基本的に青森県産米が中心です。代表銘柄「安東水軍 特別純米酒」には青森県産の酒造好適米「華吹雪」と県産米「まっしぐら」を精米歩合60%で使用しています。なお、山形県産の「出羽燦々」を用いた「安東水軍 純米大吟醸 出羽燦々仕込」を出したこともあるなど、商品によって米を使い分けてきました。純米酒「ブナの白神」には秋田県産米「むつほまれ」を精米歩合70%まで磨き、青森県酵母「まほろば華酵母」で仕込んでいます。

酸味を抑えたキリリとした、すっきり綺麗な口当たりを目指しており、地元の海や山の幸との相性を意識した酒造りが続けられています。

蔵データ

所在地

青森県西津軽郡鯵ヶ沢町大字漁師町30

創業

1860年(青森県)

公式サイト

ozakishuzo.jp

代表銘柄

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鯵ヶ澤:蔵のある鰺ヶ沢の地名を冠した銘柄で、特別純米酒(精米歩合60%)や特別純米無濾過生原酒、氷温熟成させた純米大吟醸「大波」など複数のタイプが展開されています。白神山地の伏流水を用い、食中酒として地元の魚介と合わせやすいタイプが中心です。

ブナの白神:世界自然遺産・白神山地にちなんで名付けられた純米酒です。秋田県産米「むつほまれ」を精米歩合70%まで磨き、青森県酵母「まほろば華酵母」で仕込んでいます。アルコール度数は14度で、酸味を抑えたすっきりとした飲み口ながら、しっかりとした旨味も感じられる一本です。

安東水軍:尾崎酒造の看板銘柄で、出荷量の約8割を占めます。名称は、鎌倉時代から室町時代にかけて津軽の十三湊で交易により栄えたとされる豪族・安東氏の水軍にちなみます。日本海に沈む夕日をイメージした赤いラベルが目印で、特別純米酒や純米吟醸、しぼりたて無濾過生原酒など複数のタイプが販売されています。

見学・購入

蔵見学

あり(要事前確認)

直売所

鰺ヶ沢の蔵の店頭で全銘柄を販売しているほか、公式サイトを通じた通信販売も行っています。

補足

蔵見学は要予約で、1月から3月の午後に実施されており、無料試飲は2種類まで楽しめるとの情報があります。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

同じ青森県の酒蔵

出典

aomori-sake.or.jp / ozakishuzo.jp / tohokukanko.jp / shinise.tv / sakalier.jp / tohoku-sakurakaido.jp / sakenopage.com / tsugaruvidro.jp / jp.sake-times.com / ja.wikipedia.org

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