鳥屋酒造
代表銘柄:池月
石川県
ISHIKAWA
1919年創業
鳥屋酒造は、石川県鹿島郡中能登町に所在する1919年(大正8年)創業の酒蔵です。代表銘柄「池月(いけづき)」の酒銘は、宇治川合戦の先陣争いで知られる源頼朝公から拝領されたと伝わる名馬「池月」に由来し、酒造業界での飛躍と人の心に残る酒でありたいという願いから名付けられました。
醸造においては、眉丈山系の超軟水(伏流水)を仕込み水に使用。石川県開発の酒米「百万石乃白」をはじめ、地元・石川県産の米を中心に原料米として用いています。従業員7人という小規模な蔵であり、丁寧な手造りで飾らない自然体で毎日の食卓や語らいに寄り添う酒造りを続けています。主な商品には「池月 純米大吟醸」や「純米酒」、「吟醸 みなもにうかぶ月」などがあります。
鳥屋酒造の歩み
鳥屋酒造株式会社は、大正8年(1919年)、現在の中能登町一青にあたる地(当時の行政区画では鹿島郡鳥屋村)で創業しました。代表銘柄「池月」は、寿永3年(1184年)の宇治川の合戦で佐々木四郎高綱が先陣を争って乗ったと伝わる名馬「池月」にちなんで名付けられています。この名馬は能登島の牧山で生まれ、源頼朝から拝領されたと伝わり、その逸話は平家物語にも記されています。能登の地に伝わるこの故事にあやかり、酒造業界でのさらなる飛躍を期すとともに、人の心に残る酒でありたいという願いを込めて酒銘としました。
「池月」は平成11年(1999年)8月6日に商標登録されています。
2024年1月の令和6年能登半島地震では、蔵の建物そのものは倒壊を免れたものの、蔵内の機械や瓶などに被害が生じました。修理や買い替えにあたって公的な支援は受けられず、従業員7人という小さな酒蔵である鳥屋酒造は、自分たちの手で対応にあたることになりました。それでも代表を務める田中博史氏のもとで酒造りを止めることなく、震災後は「能登のために何かできないか」という思いから新しい商品づくりに取り組んできました。
水・米・人のすべてを中能登産でそろえた、いわゆるオール中能登の酒は、実は震災前の2024年秋から仕込んでありました。大きな揺れにも味を損なうことなく無事だったこの酒に、仕込み水を汲んだ眉丈山にちなんで「池月 眉丈山」と名付け、震災後に世へ送り出しています。もう一つ、社員みんなで名前を考えた「池月 細流(せせらぎ)」も、震災後に加わった商品です。
鑑評会の実績としては、北陸三県の清酒を対象とする金沢国税局酒類鑑評会でも優等賞を重ねてきました。平成24酒造年度に優等賞を受賞したのをはじめ、平成27酒造年度、平成29酒造年度、そして令和元酒造年度から令和3酒造年度にかけて、金沢酵母吟醸の部で優等賞を受賞しています。とりわけ令和元酒造年度から令和3酒造年度までは3年連続の受賞です。製造責任者は杜氏の川井大樹氏です。
震災からの歩みはその後も続きました。広島県呉市の酒類メーカーであるナオライ株式会社は、能登半島地震の復興を後押しする「のとBeyond復興ファンド」の投資を受けて2024年10月にNOTO Naorai株式会社を設立しました。鳥屋酒造に併設する形で2025年4月に蒸留拠点「能登浄溜所」を開設し、同年6月に酒類製造免許を取得したのち、「池月」の純米生酒を原料に低温で蒸留した「浄酎」という新しい酒がここから生まれています。蔵の外からも中能登の酒造りを支える動きが広がっています。
酒造りの特徴
仕込み水には、蔵のそばにそびえる眉丈山の山系からもたらされる伏流水を使用しています。きわめてやわらかい超軟水で、酒の口当たりや味わいをやさしく支えています。中能登は「蔵から10m違えば、水が変わる」と言われるほど水の性質が土地ごとに異なる地域で、鳥屋酒造はこの土地で出会った水の個性を生かすことから酒造りを始めています。
原料米は、地元をはじめとする石川県産の酒米を中心に使用しています。石川県で開発された「百万石乃白」や、中能登産の「能登ひかり」、地区名にちなむ「一青」には石川県育成の「石川門」を用いるなど、それぞれの酒にふさわしい米を選んでいます。目指す酒によっては、県外産の酒米を選ぶこともあります。
搾りの工程では、すべての酒を木槽搾りで仕上げています。もろみを一つひとつ酒袋に詰め、人の手で木製の槽に積み重ねながら、酒の状態を見つつ時間をかけてゆっくりと搾る方法です。手間も時間もかかりますが、この工程だからこそ生まれる味わいを大切にしています。
商品構成は、普通酒に始まり、純米酒、純米大吟醸、吟醸「みなもにうかぶ月」、細流、百万石乃白、眉丈山、一青まで幅広く展開しています。いずれも「池月」の銘のもとに、華やかさを感じさせながらも食卓や語らいの時間に自然と寄り添い、飲み飽きしない味わいを目指して造られています。
代表銘柄
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池月
「池月」は、源頼朝公から拝領されたと伝わる名馬にちなむ、鳥屋酒造の代表銘柄です。眉丈山系の超軟水を仕込み水に、石川県産の酒米を中心として木槽搾りで醸しており、純米大吟醸から普通酒まで幅広い商品を展開しています。平成29酒造年度から令和3酒造年度にかけて、金沢国税局酒類鑑評会の金沢酵母吟醸の部で優等賞を重ねて受賞しました。能登半島地震のあとには、中能登産の水・米・人にこだわった「眉丈山」に加え、社員が名前を考えた「細流」も新たに加わっています。
楽天で商品を見る見学・購入
- 直売所
- 石川県内をはじめ北陸・東海・関西・関東・北海道・九州各地の酒販店で扱われているほか、蔵元運営のオンラインショップでも購入できます。
- 補足
- 注文は電話・FAX・メールで受け付けています。
見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。
蔵の基本情報
- 所在地
- 石川県鹿島郡中能登町一青ケ-96
- 創業
- 1919年
- 公式サイト
- ikezuki.net
出典
sake-times.com / ikezuki.net / hanaizuko.com / shinise.tv / sakedata.jp / saketime.jp / hatenablog.jp / toriya-sake.co.jp / ishikawa-sake.jp / nta.go.jp / sirosiru.jp / prtimes.jp
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